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MAHLE スバルWRX

2006年07月10日 | Weblog
NEWS:
●ワイパーアーム納期少し早まりそうです。末→中頃に短縮。
●BCダンパー販売好調。御検討下さい。
●7/16(日)休業
●7/22(土)、7/23(日)、チューニングパワーズで休業です。
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皆さんこんばんは。
マルハ・ブログの時間です。

今日は開発から少しお話します。

画像のピストンはマーレー社製ですが、ロードスターではありません。
スバルのWRX用です。

ピンボス付近を良く見て下さい。
少しハシゴ状になっているのが分かりますが?
大変凝った形状をしています。

この型をbox-in-boxと呼びます。
トップは純正と同じスクエァディッシュです。

MAHLEの黒々したカラーをPHOSPHATE COATING と言います。
フォスフェイトととは、リン酸塩のことです。
このコーティングは多くの人がサーマルバリヤと思っているらしいのですが、
実は間違い。
リング溝のFLANK(横腹)とピンボスの初期なじみを狙っているのです。
スカートのGRAFAL(グラファルは登録標)が施されています。
GRAFALはPHENOLIC RESIN GRAPHITEの造語でフェノール樹脂黒鉛となる。

シリンダー壁との抵抗低減、潤滑、そしてスカッフィングの抑制効果。
さらに材質をシリコン含有が多い4032アルミ材を使用し、熱膨張を抑え、結果クリアランスを狭く取ることが出来ます。
これらの複合効果で、大変静かなエンジンを組みことが出来るわけです。

BOX-INーBOX型は欧州では長く使われ、F1などでも有名。
実はこの方を北米市場で最初に投入したのもMAHLE。
独特のスリッパースカートもMAHLEが最初に設計。
モータースポーツにおけるピストン部門ではMAHLEは何でも”先駆け”なんですね。

近々発売開始のロードスター用ピストンはbox-in-boxではありませんが、こちらも実に無駄のない美しい形状をしています。
コーティングや材質などは、同じです。

是非、御検討下さい。

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