ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

天才プログラマーのお二人に先日、お目にかかりました

2011年09月07日 | 汗をかく実務者
 少し古い話ですが、2011年7月21日に筑波大学発ベンチャー企業のソフトイーサ(茨城県つくば市)は、「開発中の『QUMA』(クーマ)技術を応用した 3D モーションキャプチャ装置を公開」と、発表しました。専門誌・専門Webサイトは多くの記事を掲載しました。

 現在、QUMAは専用のWebサイトが設けられています。



 このプレス発表文の中で「QUMA 技術および応用製品の研究開発は、ソフトイーサ、株式会社セルシス (東京都新宿区、代表取締役 野崎慎也) および電気通信大学発ベンチャー企業である 株式会社ビビアン (東京都調布市、代表取締役 久地井淳) と共に、2009 年度から行ってまいりました」とありました。知っている人物の名前が載っていたので、連絡を早速、取ってみました。

 発表資料の中に登場する、ビビアン代表取締役の久地井淳さんが顔見知りです。



 ソフトイーサ代表取締役の登大遊さんの親友です。お二人は、経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「スーパークリエーター/天才プログラマー」などの天才と認定した、天才仲間です。同機構が薦める未踏IT人材発掘・育成事業の中で「ソフトウェア関連分野でイノベーションを創出することのできる優秀な若手人材」として、久地井さんと登さんは“スーパークリエーター”などに選ばれました。登さんは2004年に選ばれました。

 情報処理推進機構は、日本のIT(情報技術)産業の発展を目的として2004年に設置された独立行政法人です。その前身は1970年に設立された特別認可法人「情報処理振興事業協会」です。

 数年前にお二人にお目にかかった時は、久地井さんは東京工業大学大学院イノベーション・マネジメント研究科の大学院生、登さんも筑波大学大学院システム情報工学研究科の大学院生でした(ソフトイーサの代表取締役も務めていました)。

 今回、久地井さんの親友の西尾泰和さんともお目にかかりました。



 西尾さんは実は一番お若いのですが、2003年に情報処理推進機構が“スーパークリエーター”に選らんだ第一号の天才です。現在、某IT企業の研究所に勤務されています。24歳で、奈良先端科学技術大学院で博士号を取った天才です。久地井さんと登さん、西尾さんはお互いにできるやつと認め合っている天才仲間です。

 久地井さんと西尾さんのお二人との話で興味深かったのは、スーパークリエーター仲間で1年に数回、開催する“開発合宿”のエピソードです。ここではノート型パソコンを取り出すことは厳禁なのだそうです。合宿中にパソコンを使い出すと、各人がパソコンにめり込み、話をしなくなり合宿にならないからです。

 合宿での最近の流行は、工作キットなどの組み立てだそうです。手作業によるハードウエアに強くなれば、ソフトウエアにも強いスーパークリエーターが誕生します。ハンダなどの手作業の技などに賞賛の声が上がるそうです。天才の合宿は、凡才の私には想像もつかない内容です。この話の続きはその内に書きたいと思います。