ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

初秋を迎えた佐久荒船高原で念願のキビタキをやっと観察できました

2011年09月20日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原では、朝晩は気温が20度(摂氏)以下に下がるために、落葉樹は葉を落とし始めています。

 早朝に野鳥の群れが近づいてきました。木の上の方で、鳴きながら枝から枝へと行き来しています。野鳥の多くはシジュカラ(四十雀)かゴジュウカラ(五十雀)だと思っていました。群れの中に、鳴き声がきれいな野鳥が混じっています。

 何気なく高い樹木の中程を見上げると、地味な薄い褐色の野鳥が1羽、枝に留まっています。カメラを構えて、取りあえず撮影してみました。



 身体の色が地味な灰褐色なので、ウグイスかなと推定していました。すると、1羽の派手な濃い黄色と黒色の野鳥1羽が近づきました。すぐに、キビタキの雄だと思いました。地味な灰褐色の野鳥はキビタキの雌でした。



 近くの枝に、キビタキの雄が留まるのを待って、シャッターを押しました。周囲に小枝が張り出していて、フォーカスが合わない中で、何とか1枚だけ撮影できました(あまりフォーカスが合っていません)。



 キビタキの雄は、佐久荒船高原では7月ごろから姿を時々見かけていました。濃い黄色の羽根は目立つからです。しかし、高い樹木の上部の方に留まるために、葉が視界を遮ってカメラの焦点が合わないことが続き、ちゃんとした撮影はできていませんでした。

 キビタキは日本が冬になる前に、暖かいフィリピンやボルネオなどの東南アジアへ渡って越冬するそうです。もうすぐ見納めになります。初秋で落葉樹の葉が落ち始め、やっと姿が見やすくなったのですが、残念ながら、もうすぐ帰ってしまいます。

 佐久荒船高原は実りの秋を迎えつつあります。ヤマボウシ(山法師)は実がなって赤く色づき、熟したものは地面に落ちます。



 佐久荒船高原の落葉樹の森の中での大木は野生のクリの木です。「シバグリ」などと呼ばれ、実は小粒ですがこくがあり美味しいです。イガが落ちると、すぐに採取しないと、実の中に虫が入るようです。

 同様に、クルミの実もなり始めています。地元の方々は野生のクルミの実を取って、苦労して中身を取り出して、保存するそうです。佐久荒船高原は実りの秋本番が近づいています。