ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

東野圭吾さんの新作「マスカレード・ホテル」が書店で平積みになっています

2011年09月15日 | 
 ミステリー作家の東野圭吾さんの新刊「マスカレード・ホテル」は、予告通りに2011年9月9日に発行されました。大々的な販売促進キャンペーンを繰り広げため、絶対に納品が遅れないスケジュールで進行したと想像しています。

 都内の大きな書店に行くと、最近発行された新刊を並べる棚や平積みの所に、単行本「マスカレード・ホテル」(集英社発行)が多数並べてあります。販売部数を一気に伸ばそうという展示の仕方です。



 WebサイトのAmazonを見ると、「マスカレード・ホテル」は既に書評の「カスタマーレビュー」が15件も載っており、中古本が8冊も売りに出ています(9月14日午後5時時点で)。素早い反応です。

  新作「マスカレード・ホテル」はまだ読んでいません。6月6日に上梓された前作「真夏の方程式」を読んだ時に、大学教授の湯川学が謎解き探偵役を務める“湯川シリーズ”の既刊の単行本「聖女の救済」(2008年10月25日に文藝春秋発行)と「ガリレオの苦悩」(2008年10月25日に文藝春秋発行)のストーリーをまったく覚えていないことに気が付きました。





 この2冊同時発行という新刊発売のやり方も一種の販売促進キャンペーンでした。

 湯川学が謎解き探偵役を務めるストーリーの単行本「容疑者xの献身」が一番の好みです。このため、単行本「聖女の救済」と「ガリレオの苦悩」を再読してみたいと思いました。問題は書籍の整理ができていないために、あちこちに積まれた書籍の山から見つけ出すまでに約2週間かかったことです。

 再読し始めた単行本「聖女の救済」の導入部は、ありふれた感じの毒殺殺人事件ですが、タマネギの皮を剥いでいくようにミステリー話が展開し、何気なく布石が打たれて事件のトリックの核心に近づいていく点に、ストリーテーラーとしての東野さんの才能を感じます。

この既刊の2冊を読んでから、新作「マスカレード・ホテル」に取りかかる予定です。灯火親しむ秋に読む本はたまる一方です。ミステリー以外の“堅い本”も並行して読んでいます。