テレビ東京の「日本歌手協会歌謡祭」のビデオから:
先週まで何度かテレビ東京が、戦後間もなくの頃からの歌謡曲の歌手たちの録画の歌を流していた。私は偶然にチャンネルが合っただけだが、灰田勝彦が出てくるとあったので懐かしさに釣られて聴いていた。今時、灰田勝彦などと言って何人の人が知っているかと思うのだが、私はこの人が歌っていた「鈴掛の径」などは何故か好き好んで聴いていた。また、英語で話すことを教えて頂いたハワイ出身のGHQの秘書の方は、灰田勝彦は知り合いであると言っておられたのも忘れられなかった。
その連夜の放映の中には、私か以前から褒めていた美空ひばりが歌うジャズも出てきたし、江利チエミも登場した。日野皓正が嘗ては「美空ひばりが英語で歌うのを聴けば誰しもがnative speakerだと思うだろうほど英語が上手い」と褒めた話も採り上げてあった。そのひばりが歌うジャズを久し振りに聴いたと、畏メル友RS氏に伝えたところ、折り返して彼女か歌ったDuke Ellington楽団のテーマ曲”Take the A Train”を送って貰えた。
早速聴いた。なるほど、その上手さはそんじょそこらの現代の歌手たちの遠く及ばない次元に達していて、今更ながら感動させられた。英語も確かに本当に歌詞の意味まで解って歌っているとしか思えないほど自然の流れになっていた。だが、良く聴いていなくても不自然だと思わせられる発音があった。それは一般的に我々日本人には難物とされている「エル」即ち”L“と「アール」即ち”R”の発音だった。美空ひばりは「R」であるべき所が、難しいとされている「L」の音になっていたのだった。私には”hurry, hurry ,hurry. Take the A Train”のところが”hully”となっていると聞こえた。
検索の名手であるRS氏はその”Take the A Train“を機械にかけてみたのだそうだ。するとどうだろう、”holly, holly, holly”となって出てきたのだったそうだ。機械は正確に聞き分けていたのには恐れ入った。ここから先は余談だが、“holly”とは「モチノキ」のことで、お馴染みのHollywoodの綴りの一部だ。私はこれよりも「神聖な」の意味の“holy”に聞こえる方が自然かなと思った。
更に次なる余談に行くが、holyという単語は意外にもというか何と言うべきか、余りお薦めしないような表現の部類に入るswearwordにも使われているのだ。それは“holy shit“であって、意味は「あれまー、驚いた」か「なんてこった」や「何をやっていることか」といったような驚きを表すときに使われている。故に、教養ある人たちは絶対と言って良いほど使わない言葉だ。ところが、これには類語が沢山あって“holy smoke”、“holy mackerel”、“holy cow”、“holy crap”があるのだ。全部同じような使われ方がされている。
1990年代であれば、こういう「汚い言葉」の言葉遣いをされても「如何なる意味か」などは簡単に調べられなかったと思う。俗語だって同じで、何度か採り上げた例に「それは本社の赤ん坊である」という表現が翻訳の本に出ていたのを発見し、直ぐに“baby“の誤訳だと解った。俗語的な言い方では「誰それの仕事」か「誰がやるべき事か」という意味になってしまうのだ。現代では検索してWeblioか英辞郎を見れば直ぐに解ってしまうのだ。そこを考えると、20世紀に翻訳をしておられた方はさぞかしご苦労が多かっただろうなと思えてくるのだ。将に“Holy smoke!だっただろう。
先週まで何度かテレビ東京が、戦後間もなくの頃からの歌謡曲の歌手たちの録画の歌を流していた。私は偶然にチャンネルが合っただけだが、灰田勝彦が出てくるとあったので懐かしさに釣られて聴いていた。今時、灰田勝彦などと言って何人の人が知っているかと思うのだが、私はこの人が歌っていた「鈴掛の径」などは何故か好き好んで聴いていた。また、英語で話すことを教えて頂いたハワイ出身のGHQの秘書の方は、灰田勝彦は知り合いであると言っておられたのも忘れられなかった。
その連夜の放映の中には、私か以前から褒めていた美空ひばりが歌うジャズも出てきたし、江利チエミも登場した。日野皓正が嘗ては「美空ひばりが英語で歌うのを聴けば誰しもがnative speakerだと思うだろうほど英語が上手い」と褒めた話も採り上げてあった。そのひばりが歌うジャズを久し振りに聴いたと、畏メル友RS氏に伝えたところ、折り返して彼女か歌ったDuke Ellington楽団のテーマ曲”Take the A Train”を送って貰えた。
早速聴いた。なるほど、その上手さはそんじょそこらの現代の歌手たちの遠く及ばない次元に達していて、今更ながら感動させられた。英語も確かに本当に歌詞の意味まで解って歌っているとしか思えないほど自然の流れになっていた。だが、良く聴いていなくても不自然だと思わせられる発音があった。それは一般的に我々日本人には難物とされている「エル」即ち”L“と「アール」即ち”R”の発音だった。美空ひばりは「R」であるべき所が、難しいとされている「L」の音になっていたのだった。私には”hurry, hurry ,hurry. Take the A Train”のところが”hully”となっていると聞こえた。
検索の名手であるRS氏はその”Take the A Train“を機械にかけてみたのだそうだ。するとどうだろう、”holly, holly, holly”となって出てきたのだったそうだ。機械は正確に聞き分けていたのには恐れ入った。ここから先は余談だが、“holly”とは「モチノキ」のことで、お馴染みのHollywoodの綴りの一部だ。私はこれよりも「神聖な」の意味の“holy”に聞こえる方が自然かなと思った。
更に次なる余談に行くが、holyという単語は意外にもというか何と言うべきか、余りお薦めしないような表現の部類に入るswearwordにも使われているのだ。それは“holy shit“であって、意味は「あれまー、驚いた」か「なんてこった」や「何をやっていることか」といったような驚きを表すときに使われている。故に、教養ある人たちは絶対と言って良いほど使わない言葉だ。ところが、これには類語が沢山あって“holy smoke”、“holy mackerel”、“holy cow”、“holy crap”があるのだ。全部同じような使われ方がされている。
1990年代であれば、こういう「汚い言葉」の言葉遣いをされても「如何なる意味か」などは簡単に調べられなかったと思う。俗語だって同じで、何度か採り上げた例に「それは本社の赤ん坊である」という表現が翻訳の本に出ていたのを発見し、直ぐに“baby“の誤訳だと解った。俗語的な言い方では「誰それの仕事」か「誰がやるべき事か」という意味になってしまうのだ。現代では検索してWeblioか英辞郎を見れば直ぐに解ってしまうのだ。そこを考えると、20世紀に翻訳をしておられた方はさぞかしご苦労が多かっただろうなと思えてくるのだ。将に“Holy smoke!だっただろう。
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