見下されたのかなと思って見ていた:
昨夜はある程度の期待をして見始めた。だが、いきなりそうではないのではないのかと思わせられた。それはスコットランドが第1戦で正確なキック力と判断力を見せた言わばエースであるレードローを先発から外していたのだから。悲観論者の私は「彼らは危なくなったら彼を出せば良いこと」と読んだのだろうと解釈したのだった。もっと解りやすく言えば「見下したのか」と疑ったのだ。
レードローが出てくるまでは私程度のラグビー観戦力では「互角以上」ではないかと思わせてくれた。前半には我が方はトライを見事な展開で獲って見せたし、アナウンサーがしきりに五郎丸の穴を十分に埋めていると称える今となっては珍しい明治出身の田村が正確にペナルティーキックを決めて前半をリードして終わった。レードローがいなかったとは言えるが、我が方もマスコミ好みの(だが、私は個人的には嫌いな)五郎丸も、私は評価する#14の山田もいなかったと言って良いだろう。しかも、我が方はチャンと見事な展開でトライまで獲っていた。
今回も日テレは応援団に大畑を使っていたので、如何にも上手くて同等乃至はそれに近いほど強い我が方が惜敗したかの如き印象を受ける試合だったと思われた視聴者が多かっただろうと考えている。だが、結果的には前回と似たような点差に終わった。しかし、何度も言ったことだが、身体能力と攻守走・蹴の全ての面に一寸した差があることが結果的には勝ちと負けの差となって無情にも表れたと思っている。私には上述の如何なる面をもっと強化すれば世界の強豪と肩を並べられるのかは解らないが、強くなったものだと感心している、正直なところ。
今回は一寸変わったところに焦点を絞って批判しよう。我が国は何故代表のユニフォームに”Canterbury of New Zealand”とあるものしか着ないのだろう。そういう契約か縛りでもあるのかと疑ってしまう。巨人だって今年からアデイダス(Adidas)を止めてアメリカのフットボールから始まったブランドのUnder Armourに替えた例もあるのに。更に、何故我が国はラグビーというと横縞の制服になるのだろう。W杯を見ても、我が国は例外的な存在だった。
次はスコットランドの代表たちには刺青者もいたが、ヘヤースタイルは極めて穏当な者ばかりだったにも拘わらず、我が代表にはとても正常な世界に住んでいるとは思えない奇っ怪な髪型の者が多いのは、私には耐えられない。中には今若者で普通の会社員には先ずいない「横を大きく刈り上げて頭のてっぺんだけに長髪が残っている型」にしている者がいる。どうしようと当人の勝手だが、見苦しいと思うのは当方が老人だからか。
ここでアナウンサーに。彼らは反則があると、反則をした方に「日本にペナルテイー」のように叫ぶ。”penalty”とは「~に対する刑罰か処罰」の意味であり、反則を犯すと、相手側にペナルティー(フリー?)キックが与えられるのである。あの場合は「日本が反則を犯し、スコットランドにペナルティーキックが与えられます」と叫ぶべきではないのか。何も昨夜の日テレだけに限ったことではないが、彼らは勉強の跡を見せるつもりか業界の隠語(=slang)を放送中に使ってみせる。止めるべきだ。この件は次の解説者のところでもあらためて触れる。
解説者だ。既に指摘したが大畑は誠に不適格。何処が駄目かと言えば「あれは仲間内にだけ通用するだろう語りに過ぎない。ラグビーを知らない視聴者には不親切極まるし、かく申す私だって部外者だから解らないことが多いが、一向に解説しようとしない。例えば、アナウンサーなどは嬉しそうに「ジャッカル」などと言うが、私にはその何処が特別はパスの回し方かサッパリだ。そこが彼の出番のはずだが何も言わない。私は彼如きよりも薫田か砂村を望む。
最後に残念な負け方だったが、ラグビー代表は確実に伸びてきたと見ている。アナウンサーも解説も「辛い練習」を褒めるが、それが褒めるべきことかと思う。当たり前だ。私はそれよりも何よりも、あれほど急激に短期間に強烈な国際試合を経験したことが進歩した最大の原因の一つだと思っている。Jリーグのように下部組織がなくて、ラグビー名門高校から多く集めた顔ぶれなのも良いと思う。即ち、高校での指導者が未だ揃っている次元にあるのが良かったと思うのだ。言葉を換えれば「全国大会に勝ちたい為の小細工と妙な技巧と言うか”skill”を覚えさせられずに伸びてきた連中が多い」のだろう。サッカーの指導者が参考にすると良いかな。
昨夜はある程度の期待をして見始めた。だが、いきなりそうではないのではないのかと思わせられた。それはスコットランドが第1戦で正確なキック力と判断力を見せた言わばエースであるレードローを先発から外していたのだから。悲観論者の私は「彼らは危なくなったら彼を出せば良いこと」と読んだのだろうと解釈したのだった。もっと解りやすく言えば「見下したのか」と疑ったのだ。
レードローが出てくるまでは私程度のラグビー観戦力では「互角以上」ではないかと思わせてくれた。前半には我が方はトライを見事な展開で獲って見せたし、アナウンサーがしきりに五郎丸の穴を十分に埋めていると称える今となっては珍しい明治出身の田村が正確にペナルティーキックを決めて前半をリードして終わった。レードローがいなかったとは言えるが、我が方もマスコミ好みの(だが、私は個人的には嫌いな)五郎丸も、私は評価する#14の山田もいなかったと言って良いだろう。しかも、我が方はチャンと見事な展開でトライまで獲っていた。
今回も日テレは応援団に大畑を使っていたので、如何にも上手くて同等乃至はそれに近いほど強い我が方が惜敗したかの如き印象を受ける試合だったと思われた視聴者が多かっただろうと考えている。だが、結果的には前回と似たような点差に終わった。しかし、何度も言ったことだが、身体能力と攻守走・蹴の全ての面に一寸した差があることが結果的には勝ちと負けの差となって無情にも表れたと思っている。私には上述の如何なる面をもっと強化すれば世界の強豪と肩を並べられるのかは解らないが、強くなったものだと感心している、正直なところ。
今回は一寸変わったところに焦点を絞って批判しよう。我が国は何故代表のユニフォームに”Canterbury of New Zealand”とあるものしか着ないのだろう。そういう契約か縛りでもあるのかと疑ってしまう。巨人だって今年からアデイダス(Adidas)を止めてアメリカのフットボールから始まったブランドのUnder Armourに替えた例もあるのに。更に、何故我が国はラグビーというと横縞の制服になるのだろう。W杯を見ても、我が国は例外的な存在だった。
次はスコットランドの代表たちには刺青者もいたが、ヘヤースタイルは極めて穏当な者ばかりだったにも拘わらず、我が代表にはとても正常な世界に住んでいるとは思えない奇っ怪な髪型の者が多いのは、私には耐えられない。中には今若者で普通の会社員には先ずいない「横を大きく刈り上げて頭のてっぺんだけに長髪が残っている型」にしている者がいる。どうしようと当人の勝手だが、見苦しいと思うのは当方が老人だからか。
ここでアナウンサーに。彼らは反則があると、反則をした方に「日本にペナルテイー」のように叫ぶ。”penalty”とは「~に対する刑罰か処罰」の意味であり、反則を犯すと、相手側にペナルティー(フリー?)キックが与えられるのである。あの場合は「日本が反則を犯し、スコットランドにペナルティーキックが与えられます」と叫ぶべきではないのか。何も昨夜の日テレだけに限ったことではないが、彼らは勉強の跡を見せるつもりか業界の隠語(=slang)を放送中に使ってみせる。止めるべきだ。この件は次の解説者のところでもあらためて触れる。
解説者だ。既に指摘したが大畑は誠に不適格。何処が駄目かと言えば「あれは仲間内にだけ通用するだろう語りに過ぎない。ラグビーを知らない視聴者には不親切極まるし、かく申す私だって部外者だから解らないことが多いが、一向に解説しようとしない。例えば、アナウンサーなどは嬉しそうに「ジャッカル」などと言うが、私にはその何処が特別はパスの回し方かサッパリだ。そこが彼の出番のはずだが何も言わない。私は彼如きよりも薫田か砂村を望む。
最後に残念な負け方だったが、ラグビー代表は確実に伸びてきたと見ている。アナウンサーも解説も「辛い練習」を褒めるが、それが褒めるべきことかと思う。当たり前だ。私はそれよりも何よりも、あれほど急激に短期間に強烈な国際試合を経験したことが進歩した最大の原因の一つだと思っている。Jリーグのように下部組織がなくて、ラグビー名門高校から多く集めた顔ぶれなのも良いと思う。即ち、高校での指導者が未だ揃っている次元にあるのが良かったと思うのだ。言葉を換えれば「全国大会に勝ちたい為の小細工と妙な技巧と言うか”skill”を覚えさせられずに伸びてきた連中が多い」のだろう。サッカーの指導者が参考にすると良いかな。
この2連戦、本当に問題が多いものになりました。2戦目も本質的な問題は何も変わってません。とにかく後半にまともに点が入っていないということです。27日の試合で言うならば後半のトライチャンスに点を取れなかったことが全てといえば全てです。あんなに時間かけてBK戦をやってはいけません。早めにモールを組んで押し込んでやればよかったのです。きちんとしたモールを押し込めればノックオンは起こりませんからね。
スコットが強いと思ったものは後半自陣内で不要な反則をほとんどしなかったことです。これはレフリングとも関係がありますが日本はこれが多すぎた。後半の点数差はこの違いだけです。あまりほかの人は言いませんが問題はまだまだあります。キックオフ後のボール処理のミス、ここでは若いFBの経験不足がつかれた等と言ってますが、試合中に修正できる範囲です。これが治っていない。
後、試合運びが馬鹿正直です。ナイーブと言っていいと思います。これで勝てれば横綱相撲です。もっと嫌らしいことをやってやらねばいけないのですが最後の最後で甘いことをやる、この手の試合ではボールポゼッションが圧倒的に重要です。マイボールをキープし続ければ点を失うことはありませんからね。チャンスがなかったこともありますがペナルティキックからの奇襲攻撃もありませんでした。この辺りの工夫もない。本当に問題山積みです。
ご存知ないかもしれませんが、この時期に実はU20の大会が行われています。日本は12位になり下部のカテゴリーに落ちました。こっちのほうが本当は問題なんですが病気は一緒とにかく試合運びが稚拙です。少なくとも今回に関しては完全に日本の自滅です。
解説者共が後半20分に点を取るチャンスが有るなどと抜かしてましたが、行けるわけがない。あの手のチームを潰すには取れる所で取らねば絶対にダメなのです。そして精神的におかしいと思わせなければどうしようもありません。体力的技術的にそう差はないところに来てるとすれば問題はメンタルの一事です。以前も言いましたがホームで準備不足は良い訳になりません。本当はカナダ戦まで含めてチームを作らなくてはいけなかったのですがこのあたり本当に甘い。全て協会の責任です。
一つだけこれは禁則かもしれませんが、レフリーのスクラムの判定、これだけは何とかならなかった、と思います。レフリーによってはスクラムを日本の圧勝と判定する人もいたはずです。連中は明らかに日本ボールのスクラムを局限する方向で試合を運んでいました。まともなバックス展開をほとんど行っていないことがその証拠です。これはトライ無しで勝つ、という発想に切り替えたことを意味します。おそらく最初からのプランです。
エディーという人の功績を、皆フィジカル強化という一点に集約してる論調が多いですが、イングランド代表監督になってからの彼の戦績を見てみると良い。圧倒的に良くなってます。試合運びがすごくうまくなってる。イングランドは6月の遠征ででオーストラリアに三タテを食らわせています。これには正直驚きました。彼はやってることはあまりセンセーショナルには見えないのだが、トータルで見ると、あれ、何だこれ?、という戦い方をしてきた監督です。一個一個のことは日本人を含めた他の人間でも理解できます。ただトータルで見ると訳がわからない差が出てくるのです。ここを理合してた日本人は少ないはずです。
この辺りの差がないとこれからは本当に厳しいのです。フィジカルだけならばトンが、サモア、フイジーといったアイランド勢が一番強いの常識なんですが、彼等は、何故かWCやテストマッチでいい成績を残せません。日本はこのあたり永遠の弱者です。とするならば弱者の戦法を煮詰めねばなりません。エディーの言ったジャパンウェイをもう一度反芻する必要があるのですが、どこまでわかってるでしょうか。
エディー前の日本は「弱者の混迷」に落ちていました。このあたり早く気が付かぬとトップ層にどうしても勝てない「二番手の混迷」に陥ります。これを抜け切れずにいると弱者に落ちます。日本の男子バレーボールが典型です。これの脱却の難しさは御存知の通り。難しいところに来てるのです。