ジャイアンツの強さ「端倪すべからず」:
昨13日の夜は「何故、テレビ局はジャイアンツの試合しか中継放映しないのか」と思いつつ、気が向くままにライオンズとの対戦を覗いていた。ジャイアンツのファンではないのだが、他にこれと言って見たい番組もなかったので仕方がなかった。
だが、痛感したことは「ここから先のジャイアンツはひょっとするとひょっとするかも知れない」と思わせられたほど、強力になっていた。一方のライオンズはアナウンサーの指摘していたことでリーグ最低の勝ち数とティーム打率等々悪い材料ばかりで、気の毒になるほど弱体化していた。そうなってしまった主たる原因は森友哉がFAでバッファローズに移り、山川穂高が書類送致となった一件で登録抹消、中村剛也が欠場しているからだろう。
ジャイアンツは「そう言えば一寸投げただけでローテーションから外された」と記憶していたメンデスが投げていて、弱り目に祟り目のライオンズを抑えていた。これでは菅野智之が復帰し、戸郷翔征が順調に勝ち続けている投手力が強化され、岡本和真がホームラン15本でリーグ第1位であり打率も0.320と好調なのに加えて、打率が低かった丸佳浩がホームランを多発し、若手の秋広優人が成長し、坂本勇人も復調しているので、昨日までで31勝と貯金もできていた。
それだけではない。左打者にしか効き目がないと見られていた高梨雄平は、昨夜の出来では右打者にも充分威力を発揮する投手であると立証していた。あの調子ならば1回か2回くらいならば抑えきってみせる有力な中継ぎ投手として使われるだろうと思わせていた。そこに中川皓太が復帰し、山崎伊織と横川凱が使えるまでに伸びてきている様子なので、投手陣も万全の態勢になりそうだと見た。
即ち、当方が批判的に見ていた原監督が目指していたかも知れない世代交代が期待通りに進んだことに加えて、排除されそうだった古手も危機を感じて奮起したのではないかと疑わせられた。換言すれば「本来はあれくらい強くても不思議ではないほど揃えてあった人材が、漸く機能し始めたのではないのか」なのだ。これでは相変わらずエラーが多いタイガースや、雑な打者が多く所謂「ティームプレー」ができていないDeNAはうかうかしてはいられないだろうと思う。
昨夜、私の目には特に印象的だったことが6回のライオンズの攻撃の時に起きていた。それは好投していたメンデスが代打の金子に四球を与え、WBCから復帰した源田壮亮が2塁打で無死2・3塁の好機を作ったときだった。「閃き」ではライオンズは1点も取れないと来ていたところに、続く鈴木將平がピッチャーゴロで走者動けなかった。この有様では3番の外崎修汰が四球で満塁、4番のマキノンがゴロを打ってダブルプレーで終わりと読んだ。
それが何とその通りになってメンデスはときの声を上げてベンチに帰ったのだった。高校の頃に野球部にいた同級生に「原則として1死2・3塁のチャンスには迂闊に四球を取ると、相手の投手にダブルプレーを取れる機会を与えることになる」と聞かされていた通りになったのだった。M LBから来た打者にありがちなことで、功を焦って低目の投球を打ちに行ってまんまとメンデスの術中にハマったとも言えるだろう。それほどライオンが弱っていた証拠だろう。
先ほど新聞のテレビ欄を見たら、今夜も日テレがジャイアンツ対ライオンズを放映すると出ていた。読売ジャイアンツが強くなったのでは気持ち良く中継放映するのだろう。岡田彰布監督も三浦大輔監督も気を引き締めて、慎重に大胆に残る対抗戦の試合に臨む必要があるだろう。
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