新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トランプ大統領の批判

2025-03-15 07:10:52 | コラム
New York Times紙とWashington Post紙の大統領批判:

昨14日にジムのラウンジで読んだNY Timesの一面に“Democracy dies in dumbness”との刺激的な見出しがあったので、時間が許す限り拾い読みした。「民主主義が愚かさの中で死ぬ」とは穏やかではないと感じたので、帰宅後に改めて検索して現地では去る11日の記事だったと判明した。記事は署名入りで筆者はBret Stephensで、下記のようなきつい言い方で始まっていた。

“Until Donald Trump, no president had been so ignorant of the lessons of history, so incompetent in carrying out his own ideas.”。これは「トランプ大統領以前にはこれ程歴史の教訓を知らず、自らの理念を具体化していく能力に欠けた大統領はいなかった」とでも訳せばよいかと思う激しい非難である。

Bret Stephensが強調していた点は「過去に関税政策を取った大統領がいたが、結果的にアメリカ国内とヨーロッパの市場に混乱を来して不況に陥らせた史実をトランプ大統領は全く知らないのである」という事だと読んだ。

New York Timesが民主党寄りで反トランプの論調を展開していることは知られている。だが、ここまででは激しすぎると思ったので、アメリカの知人に意見を求めてみた。

彼の意見は「スティーブンスの記事はワシントンポスト紙のスローガン“Democracy Dies in Darkness”(=民主主義は暗黒の中で死ぬ)を非難したものとみている。因みに、Washington Post紙は経営難に陥り、アマゾンのCEO・Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス氏)が買収していた。私はNYTがライバル紙の独立性を疑問視しているとみている」となっていた。

という次第で、ニューヨークとワシントンDCの有力紙の間の争い事だったかのようなので、ここに紹介してみようと考えた次第。


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