新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

西日本大豪雨と保険

2018-07-09 14:39:04 | コラム
損保会社は如何に対応するのだろうか:

勿論、この度の西日本の大豪雨による嘗てなかったような大規模な災害についての損害保険のことである。損害が発生したのはテレビの画面で見るだけでも一戸建てと集合住宅、所謂ビルディング、自動車、温室、農地、諸々の学校、鉄道等の交通機関、道路等々である。中には広島市の一部のように既に豪雨による大水害を経験された地区もある。それ以外のところでも、あの例に鑑みて個人や法人で特約付の損害保険契約をしておられたのだろうかと考えてしまう。

私は不勉強であり保険についての知識などはないので、俗に言う火災保険などという保険が如何なる災害を何処まで補償するかについては良く解ってはいない。また、どういう災害までを特約条件などで保険の対象となるかを、損害保険会社乃至は代理店に詳しく質問したこともない。だが、今回のような大規模であらゆる種類の建物から諸施設までを巻き込んだ災害を見たことがないのだ。それに、犠牲になられた方だけで既に100名を超えている。これは生命保険の分野だろうか。

私は実は某損害保険会社の代理店の方から、3.11の後では「地震と津波で被災した家屋が余りにも多く、損保会社の担当部署の社員だけでは到底その度合いというか保険適用になるかどうかを判定し切れなかったので、代理店の責任者まで動員された」と聞いていたのだった。「他人の疝気を頭痛に病む」なことになるが、今回のように、あれほどの広範囲に及んだ大災害を損保会社が如何にして査定して回るのかも気になるが、その補償額もかなり嵩んでいくのではないかとも思えるのだ

いや、そんなことよりも現実問題として家も家財道具も一切全てを失った方々は、何時頃如何にして保険求償をされるのかが大いに気懸かりなのだ。と言うのは、私は保険証券等を洪水かまたは他の災害で消失されてしまったらどうなるのかなどは、損保代理店に問い合わせたことすらなかったのだ。自動車だってあの被災された地区では夥しい数が破壊されたか何処かに流されてしまって、損害が証明できない場合が多々あるのではないか。第一、保険代理店だって流されてしまったところもありはしないか。

3.11の地震と津波の損害の際には「半壊」か「全壊」かでは保険の金額も公共機関からの補償金等にも大きな違いがあったようだ。今回も「2階までは水か上がって来なかった残ったような個人住宅はどのように査定されるのか」などと密かに考えていた。保険、特に生命保険などは日頃その細目について余り気を配っておられる慎重な方は少ないような気がするが、保険というものは、余程良く勉強しておかないと思いがけない落し穴があるものだと思っている方が無難だと思う。



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