アメリカの中国に対する姿勢があらためて明確にされた:
ポンペイオ長官*のアメリか時間23日の演説で明快に「歴代大統領の対中国政策は失敗だった」と断定された。そこで、あらためてトランプ政権の中国に対する一歩も譲らないとの姿勢を明らかにされたと思って聞いた。その前にトランプ大統領はテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖をスパイ行為の拠点であると断じて閉鎖を命じ、それ以外の中国の公館の閉鎖をも命じる用意があると表明されていた。
中国は何か自国に対して敵対的な事を起こされると、常に対抗措置で応じてくるのだ。そこで、中国の外務省の報道官がアメリカの行為を真っ向から非難して、報復措置であると称して四川省成都(Chengdu)のアメリカ領事館の閉鎖を命じてきた。彼等が何らかの報復の手段に訴えてこないという事はない。韓国も同様で、あの我が国が半導体関連の3品目の輸出規制をかけた際の、「悪いのは日本である」と我が国を悪し様に言ってきた姿勢を想起して頂きたい。彼らの常套手段は大音声での相手国の非難であると共に、反抗的な手段に訴える事である。
私はこのような中国の反応の仕方は我が国では絶対と言って良いほどあり得ないのだと、経験上も考えている。中国と韓国は同様な民族性があるようで、何かを仕掛けられれば先ず「非は相手側にあり、我が方には何らの過失も失態もない」と攻勢に出てくるのだ。その傲慢さというか相手国を見下したような姿勢での穏やかならざる反抗は、決して我が国の政府や政治家に出来ることではない。精々官房長官の穏やかな反論で終わりである。これでは相手側は「そら見ろ。我が方の主張が通ったではないか」と勝利でも宣言されかねないのだ。
私は永年アメリカ側の一員として我が国との輸出入の交渉を経験してきた。その過程で我が国の良識ある世界一流のお客様から、如何なる激論を交わすとか困難な話し合いの間においても、我が国のご担当の方から「間違っているのは貴社だ。直ちに誤りを認めて不当な申し入れを撤回せよ」と言った類いの激しい言葉を使った論戦を挑まれた経験などなかった。要するに「話し合えば必ず有無相通ずるようになる」との信念で、穏便な話し合いと解決を目指されるのだ。我々はそういう考え方と姿勢を認識したので、中国式の姿勢で交渉しようと意図したこと等はなかった。
私は中国が尖閣諸島の水域で我が国に仕掛けてきている公船の行動などは、憲法上の制約があると承知した上で、我が国が明確な対抗手段に訴えてくることはないし、真っ向から抗議をしてこないと読み切っているか、最初から我が国の善意と紳士的な姿勢に付け込んでいるのだと思って見ている。では、あの中国外務省の報道官のようなアメリカ側を非難して見せた上で「報復措置である」と言い切るようなことは我が国の選択肢にはないと思っている。私にはこういう態度が「遺憾」なのか「残念」なのか未だに解らない。だが、「何かを恐れている」かには見えるが。
アメリカの中国に対する厳格な姿勢に話を戻そう。私は正直に言って「よくぞ、そこまで対中国の態度を明確にして下さいました」と思って読んだ。何も国務長官の一存だけであそこまで言い切られたのではないと思うが「なるほど。ポンペイオ氏は陸軍士官学校の出身者だけのことがあるな」とも感じた。トランプ大統領は中国との関税賦課の応酬を始められた後で、何度か徹底的に叩くとの姿勢が揺らいだのかと思わせたような、一時休戦に持ち込まれた事もあった。そこで、多少の不安感を抱かせられていたのだった。だが、今回は不退転の決意の表明と見て安心した。
私はこれまでに繰り返して習近平主席の明らかな世界制覇を意図する姿勢に対する懸念を述べてきた。オバマ前大統領の中国を野放しにした政策も批判してきた。だが、一帯一路と言い、AIIBと言い、5Gをも含めた知的財産の奪取と良い、EU諸国を誑かす悪質さと言い、武漢ウイルスを世界中に振りまいた事への無反省振りと言い、アメリカ(だけのことではないが)は「最早、到底これ以上、習近平に傍若無人に振る舞わせて置く訳には行かない」とあらためて決意されたのだろうと解釈した。
ところが、事ここに至れば私はあの外国人記者の「日本はアメリカと中国の何れに与するのか」との質問の重みが増してきたように思えてならない。結論は単純明快だとは思うが、サプライチェーンとやらにおける中国への依存度や、尖閣のみならず沖縄であり何でもある中国の奪取の意図が我が国の属国化にあり続けるのならば、我が国の政財界はそれこそ不退転の決意の下に自前で産業界を動かしていける態勢を可及的速やかに整える必要があると思う。中国は恐らくそこを徹底的に衝いてくるのは必定だろう。親中派と媚中派に何処までの決意が出来るのだろうか。そこが問題では。
注:*はMichael R. Pompeoであり、その名字の表記が「ポンペイオ」と「ポンペオ」に別れている。私はテレビの音声では何度か「ポンペイオ」に聞こえたので、ポンペイオと表記した。
ポンペイオ長官*のアメリか時間23日の演説で明快に「歴代大統領の対中国政策は失敗だった」と断定された。そこで、あらためてトランプ政権の中国に対する一歩も譲らないとの姿勢を明らかにされたと思って聞いた。その前にトランプ大統領はテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖をスパイ行為の拠点であると断じて閉鎖を命じ、それ以外の中国の公館の閉鎖をも命じる用意があると表明されていた。
中国は何か自国に対して敵対的な事を起こされると、常に対抗措置で応じてくるのだ。そこで、中国の外務省の報道官がアメリカの行為を真っ向から非難して、報復措置であると称して四川省成都(Chengdu)のアメリカ領事館の閉鎖を命じてきた。彼等が何らかの報復の手段に訴えてこないという事はない。韓国も同様で、あの我が国が半導体関連の3品目の輸出規制をかけた際の、「悪いのは日本である」と我が国を悪し様に言ってきた姿勢を想起して頂きたい。彼らの常套手段は大音声での相手国の非難であると共に、反抗的な手段に訴える事である。
私はこのような中国の反応の仕方は我が国では絶対と言って良いほどあり得ないのだと、経験上も考えている。中国と韓国は同様な民族性があるようで、何かを仕掛けられれば先ず「非は相手側にあり、我が方には何らの過失も失態もない」と攻勢に出てくるのだ。その傲慢さというか相手国を見下したような姿勢での穏やかならざる反抗は、決して我が国の政府や政治家に出来ることではない。精々官房長官の穏やかな反論で終わりである。これでは相手側は「そら見ろ。我が方の主張が通ったではないか」と勝利でも宣言されかねないのだ。
私は永年アメリカ側の一員として我が国との輸出入の交渉を経験してきた。その過程で我が国の良識ある世界一流のお客様から、如何なる激論を交わすとか困難な話し合いの間においても、我が国のご担当の方から「間違っているのは貴社だ。直ちに誤りを認めて不当な申し入れを撤回せよ」と言った類いの激しい言葉を使った論戦を挑まれた経験などなかった。要するに「話し合えば必ず有無相通ずるようになる」との信念で、穏便な話し合いと解決を目指されるのだ。我々はそういう考え方と姿勢を認識したので、中国式の姿勢で交渉しようと意図したこと等はなかった。
私は中国が尖閣諸島の水域で我が国に仕掛けてきている公船の行動などは、憲法上の制約があると承知した上で、我が国が明確な対抗手段に訴えてくることはないし、真っ向から抗議をしてこないと読み切っているか、最初から我が国の善意と紳士的な姿勢に付け込んでいるのだと思って見ている。では、あの中国外務省の報道官のようなアメリカ側を非難して見せた上で「報復措置である」と言い切るようなことは我が国の選択肢にはないと思っている。私にはこういう態度が「遺憾」なのか「残念」なのか未だに解らない。だが、「何かを恐れている」かには見えるが。
アメリカの中国に対する厳格な姿勢に話を戻そう。私は正直に言って「よくぞ、そこまで対中国の態度を明確にして下さいました」と思って読んだ。何も国務長官の一存だけであそこまで言い切られたのではないと思うが「なるほど。ポンペイオ氏は陸軍士官学校の出身者だけのことがあるな」とも感じた。トランプ大統領は中国との関税賦課の応酬を始められた後で、何度か徹底的に叩くとの姿勢が揺らいだのかと思わせたような、一時休戦に持ち込まれた事もあった。そこで、多少の不安感を抱かせられていたのだった。だが、今回は不退転の決意の表明と見て安心した。
私はこれまでに繰り返して習近平主席の明らかな世界制覇を意図する姿勢に対する懸念を述べてきた。オバマ前大統領の中国を野放しにした政策も批判してきた。だが、一帯一路と言い、AIIBと言い、5Gをも含めた知的財産の奪取と良い、EU諸国を誑かす悪質さと言い、武漢ウイルスを世界中に振りまいた事への無反省振りと言い、アメリカ(だけのことではないが)は「最早、到底これ以上、習近平に傍若無人に振る舞わせて置く訳には行かない」とあらためて決意されたのだろうと解釈した。
ところが、事ここに至れば私はあの外国人記者の「日本はアメリカと中国の何れに与するのか」との質問の重みが増してきたように思えてならない。結論は単純明快だとは思うが、サプライチェーンとやらにおける中国への依存度や、尖閣のみならず沖縄であり何でもある中国の奪取の意図が我が国の属国化にあり続けるのならば、我が国の政財界はそれこそ不退転の決意の下に自前で産業界を動かしていける態勢を可及的速やかに整える必要があると思う。中国は恐らくそこを徹底的に衝いてくるのは必定だろう。親中派と媚中派に何処までの決意が出来るのだろうか。そこが問題では。
注:*はMichael R. Pompeoであり、その名字の表記が「ポンペイオ」と「ポンペオ」に別れている。私はテレビの音声では何度か「ポンペイオ」に聞こえたので、ポンペイオと表記した。
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