カタカナ語によく見られる誤りの考察:
そろそろアメリカ大統領選挙の開票結果が出てくる頃だが、私が心配してもどうにもならないことなので、今回は昨日も「トランプ」(=playing card)で採り上げた、カタカナ語に屡々見受けられる奇妙な表現がどのようにして出来上がったかを一寸考えて見ようと思う。
タッパー:
今では完全に普通名詞化してしまったこのプラスティックスを材料にした食品の密封容器の名称だ。恐らくこの名詞の起源が何処にあるかも知らずに使っておらっる方圧倒的に多いだろうと思う。この「タッパー」もホッチキスと同様に人の名字なのだ。私は何故かそのことは承知していた。即ち、アメリカの E.C. Tupper という方の会社で Tupperware Brands Corp.というメーカーの食品密封容器の商標名だったのだ。
この容器が我が国に導入されてその便利さから一気呵成に普及していく間に、良くある事で「タッパーウエア」の「タッパー」だけが残って、普通名詞にまでなってしまったという具合だ。名称の頭の部分だけを採って普通名詞化していく傾向は「フリップチャート」を、物を知らないテレビ業界で「フリップ」にしてしまったり、「インフルエンザ」にはアメリカで立派に簡略化された“flue”(=「フルー」)があるにも拘わらず「インフル」などという前半だけを取って間抜けなカタカナ語を作ってしまったの辺りにも見受けられる。
ビニール:
これは余りにも粗雑なカタカナ語だと思う。この言葉だけの英語表記は“vinyl”である。簡単に「ビニール」を説明してしまえば、もとはと言えばPVC、即ち、Polyethylene Chloride であり、日本語名は「塩化ビニル」なのだ。しかしながら、“vinyl”の発音は「ヴァイニル」であり、ビニールでもビニルでもない。しかも vinylは合成樹脂の全体の総称でも何でもなく、その中の一つに過ぎない。それにも拘わらず、我が国では製造業者に責任があるのか、一般人が無知だったか知らないが、いつの間にかプラスティックス(合成樹脂)全部を「ビニール」と呼ぶようになってしまった。
この世には一寸見渡せば、PVDC(Polyvinyl chloride=ポリ塩化ビニリデン)のフィルムである「サランラップ」は商標名であるにも拘わらず、この手の「ラップ」の普通名詞化してしまっだ。「ナイロン」にしたところでデユポンの商標名で、樹脂としては「ポリアミド」だ。また普通名詞である「ビニール傘」にしてもプラスティックシートかフィルムが使われているが「ポリ塩化ビニル」だけが使われている訳ではない。EVA(エチレン・ビニール・アセテート)やPOE(ポリオレフィン・エラストマー)等で出来ている。だれも「プラスティック傘」とは呼ばないところが面白い。
そろそろアメリカ大統領選挙の開票結果が出てくる頃だが、私が心配してもどうにもならないことなので、今回は昨日も「トランプ」(=playing card)で採り上げた、カタカナ語に屡々見受けられる奇妙な表現がどのようにして出来上がったかを一寸考えて見ようと思う。
タッパー:
今では完全に普通名詞化してしまったこのプラスティックスを材料にした食品の密封容器の名称だ。恐らくこの名詞の起源が何処にあるかも知らずに使っておらっる方圧倒的に多いだろうと思う。この「タッパー」もホッチキスと同様に人の名字なのだ。私は何故かそのことは承知していた。即ち、アメリカの E.C. Tupper という方の会社で Tupperware Brands Corp.というメーカーの食品密封容器の商標名だったのだ。
この容器が我が国に導入されてその便利さから一気呵成に普及していく間に、良くある事で「タッパーウエア」の「タッパー」だけが残って、普通名詞にまでなってしまったという具合だ。名称の頭の部分だけを採って普通名詞化していく傾向は「フリップチャート」を、物を知らないテレビ業界で「フリップ」にしてしまったり、「インフルエンザ」にはアメリカで立派に簡略化された“flue”(=「フルー」)があるにも拘わらず「インフル」などという前半だけを取って間抜けなカタカナ語を作ってしまったの辺りにも見受けられる。
ビニール:
これは余りにも粗雑なカタカナ語だと思う。この言葉だけの英語表記は“vinyl”である。簡単に「ビニール」を説明してしまえば、もとはと言えばPVC、即ち、Polyethylene Chloride であり、日本語名は「塩化ビニル」なのだ。しかしながら、“vinyl”の発音は「ヴァイニル」であり、ビニールでもビニルでもない。しかも vinylは合成樹脂の全体の総称でも何でもなく、その中の一つに過ぎない。それにも拘わらず、我が国では製造業者に責任があるのか、一般人が無知だったか知らないが、いつの間にかプラスティックス(合成樹脂)全部を「ビニール」と呼ぶようになってしまった。
この世には一寸見渡せば、PVDC(Polyvinyl chloride=ポリ塩化ビニリデン)のフィルムである「サランラップ」は商標名であるにも拘わらず、この手の「ラップ」の普通名詞化してしまっだ。「ナイロン」にしたところでデユポンの商標名で、樹脂としては「ポリアミド」だ。また普通名詞である「ビニール傘」にしてもプラスティックシートかフィルムが使われているが「ポリ塩化ビニル」だけが使われている訳ではない。EVA(エチレン・ビニール・アセテート)やPOE(ポリオレフィン・エラストマー)等で出来ている。だれも「プラスティック傘」とは呼ばないところが面白い。
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