我が代表は非常に良い出来だった:
これは、昨日大阪で行われたW杯2次予選最終戦のことである。正直に言えば、我が方の代表にはそれほど期待していなかった。それは、オリンピック用のU-24代表に吉田麻也他2名だったかを割愛しているし、何処が良いのか私には未だに解らない大迫が負傷欠場し、10番をつけた南野が所属クラブの事情で辞退したと聞いていた状態のことを指している。仮令キルギスがFIFAの格付けて99位であっても、28位の我が方がそれなりの貫禄を示せるのかと懸念していたのである。
中継放映はCMがないNHKのBSで山本昌邦の解説の方を選んだ。試合前に先発する顔ぶれよりも背中の番号をと見れば、大半が12番よりも大きく、GKが全く評価していない川島とあっては、益々期待は萎んでいったのだった。しかも代表戦先発初出場も何名かいると聞いては「森保さん、大丈夫ですか」と訊きたくなった。
ところがである。結論だけ先に言ってしまえば「私がこれまでに見た所謂『森保ジャパン』の試合の中では、最高且つ最善の出来だった」と言いたいような良い試合振りだった。非常に満足だった。但し「FIFAの格付けで71も違っていた点を忘れれば」だが。いきなり留保条件を付けたが、不勉強で顔も名前も所属も知らない連中は、何時そこまで息が合うように合わせる練習を積んできたのかと驚嘆させられた程、細かい点まで連携が取れていて、綺麗なパス回しでキルギスを振り回して、キチンとした形を作って攻め上がって見せてくれたのだった。
個人的に特に良かったと思う点は「後方に展開して横方向にばかりにパス交換していて、前線にいる者たちはが立っているだけで一向に動かない」という従来の消極戦法を捨てて、常に良く走り回って、良く守備陣の裏を取って見せてくれていた。特に、両サイドのバックスは責任逃れのパスなど出さずに積極的に前に上がっていったし、全員が隙あらば自分で決めてやろうかという意欲を見せていたのは、「誠に欣快に存じます」とでも言いたくなった。
彼らは、私が普段フル代表の連中を貶している「自分でキープして上がっていこうとか、背中にデイフェンスを背負えば、パスを受けるときにフェイントをかけて抜き去って前を向こうという積極性に乏しい」という消極的なサッカーの正反対(何で近頃は猫も杓子も『真逆』と言うのだろう)のことをやって見せてくれたのだった。換言すれば「非常にヤル気だった」のだ。尤も、山本昌邦は「代表メンバーに残ろうと思えば、あれほど懸命になるのだ」と冷静に見ていたが。
兎に角「やれば出来るじゃないか」なのだが、そのコインの裏側は「何故何時でもそうやらないのか。代表入りが懸かっていなければ出来ないのか」なのだ。だが、私が懸念することは、あの中から何名かがフル代表に生き残れるのだろうが、そこで、問題その一は「そこに入ったときに昨晩見せてくれたような積極性が、代表慣れした連中に受け入れられるのか」であり、その二は「昨夜の相手は予選落ちが決まっている71位も下だった」という、紛れもない事実だ。失礼を顧みずに言えば、麻雀の必勝のコツは「自分よりも上手くも強くない者とやること」となっているではないか。
マスコミとしてはPKも含めて3点も取ったオナイウ君が良いのかも知れないが、私には即戦力になれるかどうかは分からない。それは、先日採り上げた”fluke“即ち、カタカナ語の「フロック」ではないと評価できるまでの国際試合での実績がないことと、彼のように大股のストライド走法の人は、細かいステップを踏む必要があるサッカー向きかどうかが分からないからだ。論より証拠で、前半の始めに左側来た絶好のセンタリング(現在では『クロス』)には全く合わせ切れておらず、右足が出ていた辺りを言うのだ。だが、素材としては優れていると認めておこう。
折角滅多に褒めない私が褒めたのだから、我が代表が最終予選を勝ち抜いてW杯出場を果たすことを祈念して終わる。
これは、昨日大阪で行われたW杯2次予選最終戦のことである。正直に言えば、我が方の代表にはそれほど期待していなかった。それは、オリンピック用のU-24代表に吉田麻也他2名だったかを割愛しているし、何処が良いのか私には未だに解らない大迫が負傷欠場し、10番をつけた南野が所属クラブの事情で辞退したと聞いていた状態のことを指している。仮令キルギスがFIFAの格付けて99位であっても、28位の我が方がそれなりの貫禄を示せるのかと懸念していたのである。
中継放映はCMがないNHKのBSで山本昌邦の解説の方を選んだ。試合前に先発する顔ぶれよりも背中の番号をと見れば、大半が12番よりも大きく、GKが全く評価していない川島とあっては、益々期待は萎んでいったのだった。しかも代表戦先発初出場も何名かいると聞いては「森保さん、大丈夫ですか」と訊きたくなった。
ところがである。結論だけ先に言ってしまえば「私がこれまでに見た所謂『森保ジャパン』の試合の中では、最高且つ最善の出来だった」と言いたいような良い試合振りだった。非常に満足だった。但し「FIFAの格付けで71も違っていた点を忘れれば」だが。いきなり留保条件を付けたが、不勉強で顔も名前も所属も知らない連中は、何時そこまで息が合うように合わせる練習を積んできたのかと驚嘆させられた程、細かい点まで連携が取れていて、綺麗なパス回しでキルギスを振り回して、キチンとした形を作って攻め上がって見せてくれたのだった。
個人的に特に良かったと思う点は「後方に展開して横方向にばかりにパス交換していて、前線にいる者たちはが立っているだけで一向に動かない」という従来の消極戦法を捨てて、常に良く走り回って、良く守備陣の裏を取って見せてくれていた。特に、両サイドのバックスは責任逃れのパスなど出さずに積極的に前に上がっていったし、全員が隙あらば自分で決めてやろうかという意欲を見せていたのは、「誠に欣快に存じます」とでも言いたくなった。
彼らは、私が普段フル代表の連中を貶している「自分でキープして上がっていこうとか、背中にデイフェンスを背負えば、パスを受けるときにフェイントをかけて抜き去って前を向こうという積極性に乏しい」という消極的なサッカーの正反対(何で近頃は猫も杓子も『真逆』と言うのだろう)のことをやって見せてくれたのだった。換言すれば「非常にヤル気だった」のだ。尤も、山本昌邦は「代表メンバーに残ろうと思えば、あれほど懸命になるのだ」と冷静に見ていたが。
兎に角「やれば出来るじゃないか」なのだが、そのコインの裏側は「何故何時でもそうやらないのか。代表入りが懸かっていなければ出来ないのか」なのだ。だが、私が懸念することは、あの中から何名かがフル代表に生き残れるのだろうが、そこで、問題その一は「そこに入ったときに昨晩見せてくれたような積極性が、代表慣れした連中に受け入れられるのか」であり、その二は「昨夜の相手は予選落ちが決まっている71位も下だった」という、紛れもない事実だ。失礼を顧みずに言えば、麻雀の必勝のコツは「自分よりも上手くも強くない者とやること」となっているではないか。
マスコミとしてはPKも含めて3点も取ったオナイウ君が良いのかも知れないが、私には即戦力になれるかどうかは分からない。それは、先日採り上げた”fluke“即ち、カタカナ語の「フロック」ではないと評価できるまでの国際試合での実績がないことと、彼のように大股のストライド走法の人は、細かいステップを踏む必要があるサッカー向きかどうかが分からないからだ。論より証拠で、前半の始めに左側来た絶好のセンタリング(現在では『クロス』)には全く合わせ切れておらず、右足が出ていた辺りを言うのだ。だが、素材としては優れていると認めておこう。
折角滅多に褒めない私が褒めたのだから、我が代表が最終予選を勝ち抜いてW杯出場を果たすことを祈念して終わる。
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