新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

偶にはノンビリした話題を

2020-04-27 07:50:20 | コラム
植木に水を上げる:

最近、黒柳徹子さんが“UBER EATS”のテレビ・コマーシャルに出てくるようになった。それはそれで良いのだが、私には気になる点がある。それが演出のせいなのか黒柳徹子さんの意向でそうなったのかは知る由もないが、若い女性の頭髪の上に鉢植えのような植木を乗せた彼女が「1日に1度お水を上げてね」という台詞が出てくるのが気になるのだ。私は「水はやるものだ」と信じている。念の為認容しておけば「遣り水」という言葉は広辞苑に出てくるが、「揚水」は全く意味が違う言葉だ。

この「上げる」とか「やる」という言葉遣いは何年も前に採り上げたことがあるが、「水をあげる」とか「鳩に餌をあげる」とか「野良猫に餌をあげる」などと言う人は多いのだ。これは誤りで「やる」が正しいと国語学者は指摘しておられた。思うに「あげる」という人は「丁寧語」でもあると錯覚しているのだろう。そういう錯覚というか誤りを、天下の大女優と言うべきか大御所とでも言うべきか大有名人が間違われては「黒柳さんも使っておられたのだから」と言って真似する者が出ることを、私は一人静かに恐れている。

この言葉遣いについては、余り笑えない実話があるので、敢えて紹介しておこう。「鳩には餌をやるというが正しい」と指摘された若い女性が、顔を赤らめて「やると言うなんて」と下俯いてしまったというのだ。「一体、この若き女性は何を考えたのか」とこの話を引用した方が結んでおられた。あーあ。


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