誰も「MNGA」(=ムンガ)とは言っていない:
昨夜はBSでは日テレ、TBS、フジ共にこの自由民主党総裁選の言わば特集だった。未だ中間報告かも知れないが、非常に勉強になった。お陰様で何処にどのような問題があるのかが良く分かった。それは、既に指摘してあったことで、この選挙の結果次第では「自由民主党国会議員と党員に良識有りや無きや」が見えてくるのだ。
先ずは見出しに掲げた「ムンガ」であるが、トランプ氏の標語からの頂きで、“Make Nippon Great Again”である。何もかも停滞気味でドイツに抜かれて世界第4位に経済大国に成り下がり、人口が中国を上回ったインドにも追い越させかねない日本を「以前のように偉大に、と言うかジャパン・アズ・ナンバーワンのようにしましょう」と唱えていたのは、高市早苗さんだけなのである。
そうかと思えば、ニュースで「選択的夫婦別姓制度が重要な論点となりつつある」などと報じられる始末だ。確かに重要かも知れないが、憲法改正や景気回復や原子力発電と再生可能エネルギーとどちらを優先すべきか、拉致被害者奪還等々よりも優先すべき課題だとは、私にはとても考えられない。国民を惑わしかねない議論ではないか。
それに加えて、専門家である政治ジャーナリストや通信社のエキスパートの解説を聞いていると「小泉進次郎氏を推す国会議員が多いという事は、彼の知名度と人気の高さならば解散総選挙の場合に党の顔となり得るからだという考えがある」のだそうだ。何の事はない、それでは「自己保身というか選挙の時の都合に過ぎない理由で、MNGA等は頭の片隅にしか置いていない連中なのでは」と心底疑いたくなった。
小林鷹之氏は出だしでは「国家を牽引したい」とは言っていたが、その後は「国家の為に粉骨砕身」のようなことは言わなくなった。小泉進次郎氏は当初打ち出した「解雇をしやすくする法制度」から一歩も二歩も後退した。この案件にしたところで、私が上に掲げた項目よりも重要なのかなと疑問に感じてしまう。
後難を怖れずに言えば「枝葉末節のような問題ばかり掲げて論じているのではないかであり、372名マイナス9=363名ほどは弱ってきた自由民主党の勢いでは、自分の当選の心配ばかりしていて「ムンガ」に気を配っている暇などないのかな」と思えてならないのだ。この辺りが、私が指摘する問題点「自由民主党の国会議員たちの良識に賭けたい点」なのだ。
付けたりの話になるが、あるジャーナリストは「小泉さんが立憲民主党の野田さん(当選されると仮定して)との党首討論会でもあったときに太刀打ちできるのだろうかと、地方の党員に尋ねてみたら、否定的な答えをした人が多かった」と語っていた。
色々と余計なことを言ってきたが、ここまでに止めて、27日まで良識が何処まで機能するかと、結果を待つことにしようと思うのだ。妄言多謝。