言葉は正しく理解して使いましょう:
*ライドシェアー:
自民党総裁選に立候補しておられる小泉進次郎氏と河野太郎氏は、このライドシェアーの推進派だと理解している。しかも、御両所ともアメリカの一流私立大学留学経験者で、小泉氏の場合は修士号まで持っておられる。即ち、高い英語力の持ち主であるという事だと認識している。
そこで、疑問に思う点を取り上げてみよう。それは「ライドシェアー」というカタカナ語を英語にしてみれば“ride share”となって、文法から見れば誤りなのである。解りにくくなるかも知れないが「動詞が二つ続いていては意味を為さない」のだから。さらに、アメリカでは通常は“ride sharing”と言われているにも拘わらず、彼等は「シェアー」というカタカナ語をそのまま使っておられる点だ。
河野氏は現職のデジタル化担当大臣であり、小泉氏も環境大臣という閣僚経験者だ。それならば、「ライドシェアー」を推進されるときに「この言葉は本来の英語と同じように『ライドシェアリング』と表記すべきであり、私はその表現を使う事を、関係する各方面に要望したい」とでも言って欲しかった。国務大臣たる者はカタカナ語の表記を訂正するくらいに、国語に対して厳格であるべきではないのだろうか。
第一に、これまでに何度も指摘してきたことで、河野氏の担当である“digital”の正確な発音をカタカナ表記すれば「ディジタル」となっても、「デジタル」ではあり得ないのだ。「次の質問を」だの「それは何処の河野さんの話」などと人を食った答え方をするくらいなら「デジタルって何の事」くらいは言って欲しかった。
*CPA:
先ほど、公認会計士のTS氏をCPAのTS氏としてあった。このCPAは“Certified Public Accountant”の頭文字を取った略語で、全世界共通かどうかまで確かめたことはないが、アメリカでは使われている。
だが、2006年1月に一回目の心筋梗塞を発症して以降、何度も循環器系に異常を来して救急車で搬送され病院で治療を受けた結果で、医療の専門語と救急隊の用語を何時の間にか覚えてしまった。その中に、実は「心肺停止」乃至は「心停止」の意味で使われている“CPA”があったのだ。最初の内は気にしている暇などなかったが、「何故、公認会計士が関係するのかな」とは感じていた。
だが、看護師さんたちに訊けばCPAは「心肺停止」の状態の意味で、生命の危機のことであると知るようになった。そこで調べてみれば、CPAとは“Cardiopulmonary arrest”の略語であると分かった。実は、私は2006年8月に意識を失って心臓マッサージまで受けたことがあった。看護師さんに訊けば「それはCPAだった事よ」だった。
真っ暗で何にも見えない世界でふわふわと浮いていたようだったと覚えているが「花も咲いていなかったし、川も見えていなかった」ので、そういう話は俗説だと思っている。CPAから話の筋が変わってしまったが「同じアルファベットを使った略語には二通りの意味がある」という点を取り上げてみた次第。