第4波が来ても、ワクチンは来ないのに:
25日から聖火リレーを始めてしまった以上、オリンピック・パラリンピックは開催するものだと決まっていて、揺るがないのだと思う事にした。思うに、バッハ会長とIOCには何が何でも開催する以外の選択肢はなく、我が国のJOCとか組織委員会は従う以外の選択肢など始めからなかったとしか思えない雰囲気だ。一部には聖火リレーを開始するかどうかが、開催するか否かの決定の表明になるとの見方があった。そして、そのリレーは開催されてしまった。余計な事だが、私は勝俣州和なるタレントがトーチを掲げて「スタートします」と言うのを聞いてウンザリしていた。
私はもしも開催できなかった場合の選手たちの失望落胆を思う事と、我が国が被るだろう経済的な損失を考える時に、開催は望ましい事かとは考えていた。だが、新型コロナウイルスの感染は世界的に一向に沈静化されず、我が国では世界と較べれば善くぞ低く抑えてあるという状況にはあるものの、緊急事態宣言の解除後には既に第4波の襲来の傾向が徐々に明らかに見えて来始めている。しかも、如何なる契約上の問題があったか知らないが、ワクチンの輸入は政府が標榜したほどにははかばかしくないようで、不安材料として重くのしかかっている。
そこに、組織委員会は海外からの観戦客を無しとする事をIOCと共に決めてしまった。世界各国から派遣されてくる選手団の扱い、検疫、ワクチン接種の有無等々は未だに検討中のようにしか思えない。4万人かそれ以上かとも推定されている入国者対策用の医療従事者も募集し切れていないようだし、ボランティアにも辞退者が続出しているとマスコミは言う。これではまるで悪材料ばかりであり、そういう環境下でも強行するのかとの声も上がっている。
それよりも何よりも、私には困った状況ではないかと思って見ている事がある。それは、1年延期を決定した昨年の今頃よりも、と言うか最初の緊急事態宣言が発出された時よりも、感染者の数と言う面では現在の方が悪化しているし、当時では云々されていなかった変異株の感染者が全国的に増加しているという、新たな好ましくない条件さえ出てきた。佐藤正久自民党外国部会長は政府が未だに外国人の入国を何万人の単位で認めている方針を厳しく批判していたのは、誠に尤もであると思う。要するに「そんな事をやっていて」という意味だ。
確かに悲観的な材料を挙げていけばキリがないとは思う。しかしながら、我が国における感染者のこれまでの総合計にせよ、重症者にせよ、不幸にも亡くなられた方の数にもせよ、我が国では世界的に見れば圧倒的に低く抑えられていても、世論調査では「感染症対策が不行き届き」が過半数に達しているのは、言いたいように言えば「マスメディアのフェイクニュースに惑わされているのだ」となると思っている。私はそうであるからと言って「IOCに圧されて赤字が出る事間違い無しというオリンピックを、開催する為に開催するのが最善の選択なのか」と疑問に感じている。
開催するにせよ、再度の延期を決定するにせよ、思い切って中止にするのにせよ、遙か8時間も時差がある場所にいて、現状を見ずして決定するのがIOCの仕事なのだろうが、判断の為の材料というか条件は上述のものだけでも、大いに当事者を惑わせるだろう。山下JOC会長、橋本組織委員会長、丸川担当大臣、小池主催都市知事、菅総理大臣は鳩首決断する必要がある事だろう。念を押しておくと、私はトーマス・バッハ会長及びIOC不信論者である。彼らに任せる事なく、我が国の側から躊躇う事無く自国の意見を具申すべきだ。
25日から聖火リレーを始めてしまった以上、オリンピック・パラリンピックは開催するものだと決まっていて、揺るがないのだと思う事にした。思うに、バッハ会長とIOCには何が何でも開催する以外の選択肢はなく、我が国のJOCとか組織委員会は従う以外の選択肢など始めからなかったとしか思えない雰囲気だ。一部には聖火リレーを開始するかどうかが、開催するか否かの決定の表明になるとの見方があった。そして、そのリレーは開催されてしまった。余計な事だが、私は勝俣州和なるタレントがトーチを掲げて「スタートします」と言うのを聞いてウンザリしていた。
私はもしも開催できなかった場合の選手たちの失望落胆を思う事と、我が国が被るだろう経済的な損失を考える時に、開催は望ましい事かとは考えていた。だが、新型コロナウイルスの感染は世界的に一向に沈静化されず、我が国では世界と較べれば善くぞ低く抑えてあるという状況にはあるものの、緊急事態宣言の解除後には既に第4波の襲来の傾向が徐々に明らかに見えて来始めている。しかも、如何なる契約上の問題があったか知らないが、ワクチンの輸入は政府が標榜したほどにははかばかしくないようで、不安材料として重くのしかかっている。
そこに、組織委員会は海外からの観戦客を無しとする事をIOCと共に決めてしまった。世界各国から派遣されてくる選手団の扱い、検疫、ワクチン接種の有無等々は未だに検討中のようにしか思えない。4万人かそれ以上かとも推定されている入国者対策用の医療従事者も募集し切れていないようだし、ボランティアにも辞退者が続出しているとマスコミは言う。これではまるで悪材料ばかりであり、そういう環境下でも強行するのかとの声も上がっている。
それよりも何よりも、私には困った状況ではないかと思って見ている事がある。それは、1年延期を決定した昨年の今頃よりも、と言うか最初の緊急事態宣言が発出された時よりも、感染者の数と言う面では現在の方が悪化しているし、当時では云々されていなかった変異株の感染者が全国的に増加しているという、新たな好ましくない条件さえ出てきた。佐藤正久自民党外国部会長は政府が未だに外国人の入国を何万人の単位で認めている方針を厳しく批判していたのは、誠に尤もであると思う。要するに「そんな事をやっていて」という意味だ。
確かに悲観的な材料を挙げていけばキリがないとは思う。しかしながら、我が国における感染者のこれまでの総合計にせよ、重症者にせよ、不幸にも亡くなられた方の数にもせよ、我が国では世界的に見れば圧倒的に低く抑えられていても、世論調査では「感染症対策が不行き届き」が過半数に達しているのは、言いたいように言えば「マスメディアのフェイクニュースに惑わされているのだ」となると思っている。私はそうであるからと言って「IOCに圧されて赤字が出る事間違い無しというオリンピックを、開催する為に開催するのが最善の選択なのか」と疑問に感じている。
開催するにせよ、再度の延期を決定するにせよ、思い切って中止にするのにせよ、遙か8時間も時差がある場所にいて、現状を見ずして決定するのがIOCの仕事なのだろうが、判断の為の材料というか条件は上述のものだけでも、大いに当事者を惑わせるだろう。山下JOC会長、橋本組織委員会長、丸川担当大臣、小池主催都市知事、菅総理大臣は鳩首決断する必要がある事だろう。念を押しておくと、私はトーマス・バッハ会長及びIOC不信論者である。彼らに任せる事なく、我が国の側から躊躇う事無く自国の意見を具申すべきだ。