1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

青森県の04年度障害者雇用率を見て、厚生労働省に望む事

2005-01-07 | 障害者・福祉
6日付の東奥日報によると、青森県内の障害者雇用率は昨年度より1.9ポイント
改善され、わずかながら障害者雇用(青森労働局の調査)が進んだことが報じら
れていた。

また同記事によると調査対象社数は法定雇用率が適用される民間企業675社
で、そのうち403社が未達成。また対象企業で働いている障害者は1612人で、
前年に比べて63人増となっている。一方青森県庁では総職員5928人のうち障
害者は130人となっており、実雇用率は2.19%。昨年より0.45ポイント下がって
るものの、法定雇用率はクリアしているとのことだ。

こうして数字だけ列記すると障害者への社会的理解が進んでいると思うかもしれ
ないが、今回青森労働局の調査結果だけ見ても詳細な実態は見えず、今後の
課題などは一切見えてこない。

「障害者」と一言で言っても自力歩行が可能な人、耳が不自由な人、手が不自
由な人、車いすユーザといろんな人が居るわけで、そういったことを詳細に分析
しないと、障害者間の格差が広がるばかりである。
障害者間の格差と書いたが、毎回発表される数字の多くは経度障害者といって
いいだろう。

社会的に障害者への理解は一見進んでいるようにも思われるが、人としての本
質的観点から行くと、本当に理解されているのだろうかと疑問視してしまう。

就労形態をあくまでも職場に行って勤務という形に拘る限り、重度障害者の就職
はいつまで経っても難しいものだろう。
国が本当に財政難ならば厚生労働省は各省庁や関係機関そして、当事者である
障害者と連携し、障害者雇用に本腰を入れてもらいたい。

車椅子で行ける初詣

2004-12-22 | 障害者・福祉
東京にある「わかこま自立生活情報室」から車椅子で行ける初詣2005年版
が送られてきた。
僕にとって初詣は無縁に等しいのだが、資料を送られて来て改めて車椅子で
初詣というものを考えてみた。

送られてきた資料を見る限り、僕の住んでるところには車椅子で行ける寺や
神社はリストに掲載されてないが、車椅子を利用している障害者・高齢者が
単独で参詣できることを前提として作成されている。

また資料には身障者用駐車スペース、身障者用トイレの有無と言った当事者
の視点に立ったデータも掲載されてるので、初詣に限らず神社やお寺巡りに
興味ある人にとっても重宝するのではないだろうか。

車椅子で行ける初詣2005年版の資料に付いては直接「わかこま自立生活情
報室」へ問い合わせて欲しい。
何で知ったかと問われたら青森市のMASAという人間が開設してるblogで知っ
た。と言えばいいと思うが、その際何ら特典は無いので予めご了承願いたい。

車椅子での路線バス利用

2004-12-10 | 障害者・福祉
昨日こちらのローカル新聞夕刊に、低床バスに付いての特集が組ま
れていた。記事によると、青森県内には124台の低床バスがある。

しかし乗車実績はわずかだそうな。バスは本来手軽な乗り物ひとつ
だが、車いすユーザにとっては、まだまだ手軽な交通機関とは言いが
たい。
利用者が少ない主な理由は下記の通り。

・路線が限られている。
・乗降時間が掛かり、他の乗客に迷惑がかかる。
(新聞を読んでると平均10分前後要する)
・事前に連絡が必要。
・停留所まで行くのが困難といったインフラ整備が不十分。

僕自身、路線バスに乗車した記憶は一度しかない。
小さい頃、母親におんぶされ乗車した事をおぼろげに覚えている。

特に降雪シーズンは、恵まれた環境に住んでる人でないと停留所まで
行くのは殆ど無理といっても過言でない。
また車いすユーザに限らず、雪が積もると時刻表なんて無いに等しい
ほどダイヤが乱れる。寒い中、高齢者が停留場で長い時間、バスが来
るのを待ってる光景を見ると、本当に辛そうである。

2000年11月に施行された交通バリアフリー法だが、財政難のなか利用
者の立場にたって進めていくのは、なかなか難しい現状である事は否定
できない。
しかし障害者の社会参加の観点から、とても重要な事だ。

ちなみに新聞に掲載されてる、電動車椅子の後姿の男性は僕の先輩。
電動車椅子にHonoluluのナンバーフレーとを付けて走っている。
かなり以前ハワイ旅行に行ってきたので、その時に買って来たんだろう。

「障害者とスポーツ」に付いて

2004-11-24 | 障害者・福祉
goo blogテーマサロンを何気無く見ていたら「障害者とスポーツ」とあ
った。
その中に「健常者と障害者は一緒に“競技”としてスポーツを出来る
かどうか」とあったけど答えは簡単「YES」なんだな。

また見ためでは判らない、いわゆる内部障害者と言われる人たちの
スポーツに関しても触れられていたけど、ドクターストップが無いので
あればスポーツルールをアレンジしたり、用具に工夫を凝らす事で簡
単に出来てしまうものです。
要はアイデア次第と言うことです。

もちろん公のスポーツ大会への出場は難しいかも知れないけど、健康
維持とレクリェーションの観点からいっても、スポーツは重要なポジ
ションにある。
ただどうしてもスポーツする場とチャンスが少ない点は課題が残る。

僕も車椅子生活してるけど健常者と言われる人たちとは、野球、バド
ミントン、卓球そしてゲートボール用具を使ってのゴルフ等いろいろと
やってきた。

僕の周囲には運動不足が原因と思われる、いわゆる肥満になってし
まう人が多いのは危惧してるところだ。
先日も地方新聞にI君が写ってる写真が掲載されてたのだが、記事を
読むまでI君とは判らなくなってた程、太っていたのには驚いた。

それとついでに記しておくが、TVや新聞などで取り上げられる障害者
なんてホンの一握りである事も知って欲しい。
車椅子に乗ってる人全てが、車いすマラソンや車いすバスケットが出
来るわけでもない。

障害者のことに付いて知らないことは多いだろうけど、その多くはコミ
ュニケーション不足から来てるといっても過言ではないだろう。

点字

2004-10-21 | 障害者・福祉
NHK第一放送「わくわくラジオ」バリアフリー情報の中で
障害者手帳の交付を受けている、目の不自由な人は約
31万人で、点字を指先で読める人は約10%とのこと。

予想を遥かに越える人が点字を読めない現実を知ったが、
その理由を知ってなるほどと思った。

それは失明した人の多くは中途障害者と言われる人で、
なかでも糖尿病で失明された人が多いとの事だ。
糖尿病が進行すると末梢神経が侵され、指先で点字を
なぞって読み取る事が難しくなるそうだ。

今はいろんな場所や製品などに点字が見受けられるが、
指先で点字を読み取る事が出来ない人たちに、何か他
の方法で情報を知ってもうことが出来ないものかと思っ
た次第だ。