アメリカは中国に対して道徳的な言い訳の行動に出た。有名な中国史学者、ヘリブラス氏は、アメリカ議会がおよそ100年にわたって中国移民を差別してきた法案に謝罪したことに付いてそう述べている。
また同時にアメリカ社会における、反中国的な機運が強まっている傾向を指摘している。
アメリカの議員らは1882年、中国移民を排斥する法案を採択している。これは中国人のアメリカへの入国を禁止し、中国人のアメリカ市民権を認めないとするものだ。
これは特定の民族に向けられた唯一のアメリカ連邦法だ。しかも19世紀末、各国からのアメリカへの移民が活発な時期を背景としていた。
そしてこのような差別法案に対する謝罪は、130年の年月を経た後に行われることとなった。
昨年秋、アメリカ上院は謝罪決議を採択していた。ヘリブラス氏によると、政治的および道徳的な裏があると指摘し、次のように指摘している。
「これは中国において反米的な機運が高まらないよう、関係正常化に向けたジェスチャーだ。
これによって全ての問題において、落ち着いた議論が行われるようになるだろう。またアメリカに在住する中国人をも安心させるものだ。
つまり全く違った市民的立場を得たわけだ。アメリカにおける中国人の状況と人権問題の観点からして、アメリカ議会による謝罪は大きな意味を持っている。
今日、アメリカ人にとって在米中国人は現実なものとなったのだ。
つまりチャイナタウンに留まらないということだ。中国人はアメリカに一定の利益をもたらし、社会における幅広い関係を持つ人々となったのだ」
ヘリブラス氏は、こうコメントしている。
アメリカの華人協会は、百年におよぶ華人差別の時代が終わったと指摘している。中国政府もこの動きを歓迎している。
中国外務省のフン・レイ報道官は、中国人の歴史的貢献は客観的な評価に値し、尊敬に値する、との声明を発表している。
ヘリブラス氏は一方で、アメリカにおける反中国的機運の高まりについても、次のように指摘している。
「中国経済および中国の資本輸出は、アメリカにとって重要な意味を獲得している。世界市場の停滞のなかで、中国人は非常に積極的な行動を展開している。
ますます多くの国際市場を獲得し、アメリカにとってそれは気に食わない状況だ。アメリカに存在するアメリカ企業が、中国人によって買収されるのを(※「かばんで」って何だ???)きたのも、同じ理由からだ」
19世紀後半、アメリカには大量の中国移民が流れ込み、その勤勉さと信頼性がアメリカ人を苛立たせることとなった。アメリカにおける中国人差別はその短所ではなくして、長所ゆえのものだったのだ。法的な差別はなくなったものの、中国に対する警戒感は依然として残っており、中国を抑止する政策が世界中で行われている。
※若い男性アナウンサーが言ってる「かばんできた」という日本語は聴いたこともない
6月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
また同時にアメリカ社会における、反中国的な機運が強まっている傾向を指摘している。
アメリカの議員らは1882年、中国移民を排斥する法案を採択している。これは中国人のアメリカへの入国を禁止し、中国人のアメリカ市民権を認めないとするものだ。
これは特定の民族に向けられた唯一のアメリカ連邦法だ。しかも19世紀末、各国からのアメリカへの移民が活発な時期を背景としていた。
そしてこのような差別法案に対する謝罪は、130年の年月を経た後に行われることとなった。
昨年秋、アメリカ上院は謝罪決議を採択していた。ヘリブラス氏によると、政治的および道徳的な裏があると指摘し、次のように指摘している。
「これは中国において反米的な機運が高まらないよう、関係正常化に向けたジェスチャーだ。
これによって全ての問題において、落ち着いた議論が行われるようになるだろう。またアメリカに在住する中国人をも安心させるものだ。
つまり全く違った市民的立場を得たわけだ。アメリカにおける中国人の状況と人権問題の観点からして、アメリカ議会による謝罪は大きな意味を持っている。
今日、アメリカ人にとって在米中国人は現実なものとなったのだ。
つまりチャイナタウンに留まらないということだ。中国人はアメリカに一定の利益をもたらし、社会における幅広い関係を持つ人々となったのだ」
ヘリブラス氏は、こうコメントしている。
アメリカの華人協会は、百年におよぶ華人差別の時代が終わったと指摘している。中国政府もこの動きを歓迎している。
中国外務省のフン・レイ報道官は、中国人の歴史的貢献は客観的な評価に値し、尊敬に値する、との声明を発表している。
ヘリブラス氏は一方で、アメリカにおける反中国的機運の高まりについても、次のように指摘している。
「中国経済および中国の資本輸出は、アメリカにとって重要な意味を獲得している。世界市場の停滞のなかで、中国人は非常に積極的な行動を展開している。
ますます多くの国際市場を獲得し、アメリカにとってそれは気に食わない状況だ。アメリカに存在するアメリカ企業が、中国人によって買収されるのを(※「かばんで」って何だ???)きたのも、同じ理由からだ」
19世紀後半、アメリカには大量の中国移民が流れ込み、その勤勉さと信頼性がアメリカ人を苛立たせることとなった。アメリカにおける中国人差別はその短所ではなくして、長所ゆえのものだったのだ。法的な差別はなくなったものの、中国に対する警戒感は依然として残っており、中国を抑止する政策が世界中で行われている。
※若い男性アナウンサーが言ってる「かばんできた」という日本語は聴いたこともない
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6月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル