1月1日からロシアでは、大型国家計画の実現が開始されている。
なかでも特に四つの分野、教育、保健医療、住宅供給、農業振興の課題を
解決することに最大の注目が払われることになっている。
プーチン大統領の提訴する、こうした国家プロジェクトの特徴に付いて、ロシ
ア科学アカデミー経済研究所の第一副所長は、国民の生活の質を向上させ
ることにあるとして、次のように語った。
「国家計画は我々の社会経済戦略の全てを、個人の具体的な利益へと、目
に見える形で転化させるものです。こうした分野では初めて、大きな前進が
行われるわけですから、なんとしても支持していかねばならない。なかでも
保健医療、教育、住宅供給、農業振興の分野が選ばれたことは、また十分
根拠のあることでしょう。ただしこの選択に付いては、他の分野の優先性を
指して討論に付すことも可能である。国家計画の実現に当たり、社会福祉支
出の大幅な拡大が見込まれている。
これにより今年2006年から、再来年2008年までの3年間の間までに、5000
億以上ルーブルの予算が割り当てられた。
このうち2.5%分の支出は国家予算で賄われる。ですが計画実現の効果と言う
のは漠然とした数字ではなく、国民が具体的に自分の生活の質の向上を、意
識する形であらわれねばならない。
社会政策の実現結果を、個人個人が具体的に自分の懐具合で感じサービス
の質や、そのバラエティーを実感することが一番肝要だと私は思います。この
ためには財政資金の消費、またそうした管理やモニタリングの全て行える、し
っかりとしたシステムが中央政府、及び地方政府レベルで存在することが非常
に肝要です。
これに付いて先ず地方で、どれくらい足並みのそろった、きっちりとした実現作
業が行われるかで、この計画の結果を国民が実感する速度が大きく違ってくる
と私は考えている。最近のロシア経済は景気が良く、昨年2005年はこの傾向が
益々強まったが、これが基礎となって今年2006年は医療及び教育分野の従事
者の給与が引き上げられることになります。また地方の学校でコンピューター化
が進み病院施設の機器が入れ替えられ、住宅供給向けの担保が拡大するだろ
う。」
ロシア科学アカデミー経済研究所の第一副所長は、このように語った。
1月4日放送 ロシアの声 ラジオ・ジャーナル
石油大国ロシアの復活アジア経済研究所このアイテムの詳細を見る |