1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

毛沢東の生誕115年によせて

2008-12-31 | ラジオ
12月26日は中国の政治家で思想家で軍人だった、毛沢東の生誕115年に当
たっている。
中国国内ではもちろんロシアを含む、世界各国の政治家や中国学者らがこの
記念日を祝った。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
毛沢東の生誕記念日は、ロシアでももちろん祝われているが、それはロシアが
偉大な隣国である中国の歴史に、常に関心を抱いていたことから考えても当然
のことだ。

またソ連は1949年10月1日に毛沢東が、天安門で建国を宣言した中華人民共
和国を承認した最初の国でもあった。
毛沢東は複雑で(?)した人物として、中国の歴史に刻まれている。
中国は他でもない毛沢東の指導の下で独立した存在となった。
また社会改革の道を開き、当時のソ連との関係の発展と強化を推し進めたのも
他でもない毛沢東だった。

中華人民共和国建国の50年に亘りソ連は、この新たな誕生した国に経済を確
立するため支援を積極的に行った。
ソ連のスペシャリストの協力の下で、中国国内に建設された156に及ぶ大規模
な工場や企業は、今も中国経済を支えるものとなっている。
また中国建国50年にソ連の高等教育機関で、国にとって最も必要な専門を身に
つけた、中国の若者の数は1万7千人以上にも上った。

一方でソ連との対立路線が取られたのも、毛沢東が国家主席を務めていた時代
だ。
ソ連と中国との間に発生したイデオロギー戦争は、その後20年以上にわたって続
いた。人民公社の組織と大躍進政策の実施を掲げ、イギリスを追い越すことを目
標とした、毛沢東の政策は結局大失敗に終わり大量の餓死者を出した。
さらに1966年に毛沢東が行った文化大革命は、国民を破滅させるものとなった。

しかしそうした歴史がありながら、中国は毛沢東という人物を記憶し彼に敬意をは
らっている。
多くの事実がこのことを物語っている。
例えば中国の北京にある天安門広場には、今も毛沢東の肖像画が掲げられてい
る。
また今年の生誕記念日を前に、毛沢東の生まれ故郷では新たに整備された広場
がオープンしている。
最近モスクワ国際関係大学で開かれた会議「ロシアとアジア太平洋地域の国家間
組織」に参加した、ロシア科学アカデミー極東問題研究所所長は、インタビューに答
えた中で、毛沢東生誕115年に関連して次の様にコメント
している。
「毛沢東による重要な功績は、やはり1949年の中華人民共和国の建国だろう。
毛沢東の在任中には、文化大革命をはじとした失策もあった。しかし中国国内では、
毛沢東の政策のうち66%が肯定的なもの33%が否定的なものだったと考えられている。
そしてロシアの学者や政治家、中国問題専門家、ジャーナリスの多くは同じような見
解を示している」
ロシア科学アカデミー極東問題研究所所長は、この様にコメントしている。

中国がひた隠す毛沢東の真実

北海 閑人
草思社


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12月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

NHK-FM「今日は一日“人生と、時代と、歌”三昧」を聴いて

2008-12-30 | ラジオ
きたやまおさむ氏がラジオ番組でパーソナリティ???
最初このことを知ったときは、同姓同名の違う人かなと思っていた。
しかし嬉しいことに僕の予想が外れてくれた。

そう。紛れも無く、あの「きたやまおさむ」氏なのだ。
今の10代20代の人たちにとって殆ど知らない人だろう。しかし僕が
10代の頃彼はフォークソングを唄っていた、あの「きたやまおさむ」
氏のことだ。ただ残念だったのは当時、僕は彼のラジオ番組を聴く
ことが出来なかった。
フォークル「DAIKU」を歌う

ザ・フォーク・クルセダーズ,きたやまおさむ,
松山猛,加藤和彦,坂崎幸之助
Dreamusic


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さて今回も残念ながら全番組を聴くことは出来なかったが、僕が聴
いた場面だけでも少し感想めいたことを記したいと思う。
ゲストのひとりである、高石ともや氏とのトークの中で興味深かった
のは「歌は好きだけど芸能界には行きたくない」に付いてだった。
確かに作品として世に売り出すと言うことは、求められる曲を作らな
ければならない。しかしそこには当然のことながら苦しみが生まれる。
それをやり続けていくことは、想像以上の苦しみだろう。
でも今のアーティストや、芸能界を目指している人たちはどうなんだろ
う。
「歌も好きだし芸能界にも行きたい」とでもなるのだろうか。
それと番組の中では歌を通じたメッセージに付いても興味深いことを
言ってた。
それは今のメッセージは、余りにも不特定多数に発しているということ
だ。
つまりもう少し相手を特定してもいいのではないかと。

そうすることによって何を伝えたいのかが、もっと見えてくるのかもしれ
ないと。正直僕個人的にも最近の歌に、何を伝えないのかが解らない
作品が少なくない。(全く無いとは言っていない)

また田中優子氏との江戸時代に関するトークも興味深いものがあった。
もう少しばかり時間を割いて欲しかった。少し短かったのが残念に思う。

そして今回の番組の中で一番力説していたのが、民話「夕鶴」を今の
日本社会に置き換えて、いろんなことを語ってくれたことだ。
番組の終わりに日本人は元々うつ気質だったのではないかという、精
神科医という立場での持論は、今の現代社会に大いに参考になったの
では無いだろうか。
「人間は先ず基本的に憂鬱であること。そして他人を見て元気そうに振
舞っているから、自分も無理してしまう。また自分がガッカリさせる。
人の期待に応えられないということは悪いことではない。つまり無理しな
いことが必要」

さらに「有難う」この言葉のもつ意味も教えてくれた。
「人間は必ず死ぬ。そして有るものは無くなる。有る事は難しいものだ。
有って当たり前なのではなく、有るということに感謝しなければならない」

今回の番組では昔の懐かしい曲がたくさん流れた。しかしそれは単に昔
を懐かしむだけと言う番組ではなかった。
今の日本社会、自分の思い通りにならなかったり、面白くなかったりする
と他人を巻き込んで人を殺め、それで物事を解決できると錯覚してしまう
事件が多いが、今回の番組はそういったことをも含め、いろいろと考えさ
せてくれる番組だったようにも思う。
人生に付いて悩み苦しみ、そしてこの先をどう生きていくのか迷っている
人にはぜひ聴いて欲しかった。

またいつか、きたやまおさむ氏の声がラジオから流れてくる日が来ること
を願っている。
そうテレビではなくラジオからだ。

心のカタチ、こころの歌
きたやま おさむ

講談社

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先週一週間の青森での出来事(199)

2008-12-30 | 青森
12月22日~12月28日まで、青森県内の出来事をテキトーにピックアップ

■22日、八戸市で今冬、初の除雪車が本格出動
■22日、湿った雪の重みで弘前公園の樹齢250年マツの大木2本などが倒れる
■本県から4人の医師が「がん薬物療法専門医」の試験に合格
■22日、県内の多くの小中学校で終業式
■22日、みちのく銀行・板柳支店の元渉外業務委託員の女性が5600万円を着服

■22日、弘前大学と西目屋村が事業連携協定
■22日、横浜町で正月向け「横浜なまこ」漁が始まる
■22日、平川市の猿賀神社で年末恒例のすす払い
■市場公募地方債「北東北みらい債」完売ならず
■22日、弘前市熊嶋の熊野宮の絵馬二点17年ぶりに修復

■22日、深浦中学校で個人情報を保存したハードディスクが盗まれた問題で説
 明会
■22日、県は地方独立行政法人・県産業技術センターの理事長を公募
■22日、青森のNPO団体が青少年国際交流で総務大臣表彰
■2007事務年度の県内の申告漏れ課税価格は32億円
■23日、県営スケート場で子供向けにX'masイベント

■23日、むつ市内の高校4校合同の地域活性化イベント「静かなこの町 田舎に
 じゃわめきを!」
■23日、弘前市でグラスハープコンサート
■23日、金木高校生徒らが津軽鉄道の乗客たちに津軽の伝統のお菓子「しとぎ
 もち」を振舞う
■23日、白神山地世界遺産地域連絡会議の第二回会議で「入山者のマナー任
 せに限界」
■24日、大相撲番付編成会議で安美錦 関脇、岩木山が再入幕

■24日、弘前城本丸の石垣修理委員会を発足
■24日、岩木山スキーマラソン大会実行委員会は、来年開催される第23回大会
 の要項などを承認
■24日、青森市が緊急経済対策で100人雇用
■板柳町のお年寄り70人が長さ約25メートル(約90人分)のロールケーキ作り
■むつ総合病院が分娩料を値上げ

■24日、八戸市が緊急雇用対策本部を設置
■24日、青森市新町にクリスマスイブ恒例のサンタ姿のトランペット奏者が現れる

〈COLEZO!〉ジャズ・トランペット

フレディ・ハバード,ドナルド・バード,マイルス・デイヴィス,サド・
ジョーンズ,アート・ファーマー,クラーク・テリー,チェット・ベイカ
ー,ケニー・ドーハム,ナット・アダレイ,ブルー・ミッチェル

ビクターエンタテインメント


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■24日、遺産に認定された料理を提供する弘前、黒石、鯵ヶ沢の店に認定書
■24日、弘前大学と県はナガイモの抗インフル成分を特定
■24,~25日、国土交通省が小川原湖でマリモ調査

■25日、八戸信用金庫が子ども向けに普通預金通帳発行開始
■25日、五所川原農林高校の生徒たちが五所川原市内の6箇所に門松を寄贈
■鯵ヶ沢町立中央病院が、県立中央病院に週一回の医師派遣を依頼
■25日、137年を経て青森と秋田の十和田湖県境が確定
■25日、県教育委員会が2010年度からの県立高校入試制度の成案を公表

■25日、今別町役場産業建設課の50代の男性主幹が、住居手当32万5千円を不
 正受給していたとして停職四カ月の懲戒処分
■25日、8月にリンゴ貯蔵施設が全焼した火災で、業務上失火と業務上過失傷害
 の疑いで会社幹部ら7人を書類送検
■26日、五所川原市の土木工事業「工藤由建設」が破産申し立て
■26日、アパートから生後間もない人骨が発見された事件で、青森市の39歳の女
 を再逮捕
■26日、県営浅虫水族館で職員が三角きんとかっぽう着姿の“清掃スタイル”で水
 槽に入り大掃除

■26日、青森銀行と、みちのく銀行が預金金利を0.08%引き下げ
■26日、県は来年1月に緊急雇用対策プロジェクトチームを発足
■26日、弘前市の長勝寺本堂と御影堂の保存修理工事が完了
■10月から12学期の景況判断BSIは前期比20.6ポイント減のマイナス42.1
■将来推計人口によると2035年の人口は、本県40市町村の9割に当たる36市町村
 で2005年より20%以上減少

■雇用対策で失業者に県営住宅46室割り当て
■今年4月以降の霜・ひょう害による被害総額108億円
■26日、経済産業省が大間原発の工事計画を認可
■26日、五戸町は町役場倉石分庁舎での業務を終える
■26日、岩木山神社にウシの特大絵馬

■26日、むつ総合病院で「一日遅れのクリスマスコンサート」
■26~27日、岩木青少年スポーツセンター杯ジュニアクロスカントリースキー大会
■27日、浅虫水族館で小川原湖のマリモの展示開始
■27日、黒石市で「巨人・工藤選手を励ます会」
■27日、青森市小学生カーリングチャレンジカップ

■本県日本海側の今年のハタハタ漁獲量が33年ぶりに1000トンを超える
■28日、八戸市の御前(みさき)神社で丑を描いた絵馬を奉納
■県立中央病院の立体駐車場に車いすユーザから不満の声
予想されていた問題が現実となった。もっと問題なのは病院側のたいした問題でな
 いようなレベルの低い認識。それと出入り口に近い元の障害者用注射スペースを公
 用車専用にするなど本末転倒
■県教育委員会が教職員の懲戒処分の公表基準を見直し
■28日、弘前と板柳の市場で、リンゴ止め市

■県の知事部局や各種委員会などの職員に対する懲戒処分が2007年度は52件
■28日、青森市の善知鳥神社で大祓(おおはらえ)式
■28日、岩木山神社で「すす払い祭」

東奥日報、NHK青森放送

来年度予測されるロシアの財政赤字と対応策

2008-12-29 | ラジオ
ドボルコビッチ大統領補佐官は来年1月から始まる会計年度で、この10年で初
の財政赤字となるとの見通しを示した。
一方でこれまでに蓄えられた準備金により、赤字分を補うことは可能との見解
を示している。

ドボルコビッチ大統領補佐官によると、来年度の財政赤字は主な歳入減となっ
ている原油の価格下落によるものだとした。
ロシアは2000年以降、厳格な財政に加え原油価格の高騰で、黒字に転しだも
のの今回10年ぶりに赤字となる見通しだ。
ではこの下落傾向が続いた場合、それを補う財源はあるのだろうか。
これに付いてドボルコビッチ大統領補佐官は、次のように語っている。
「来年度の赤字転落は、ほぼ明らかだ。それを恐れるべきか。そんなことは無
い。何故なら黒字が続いた期間、こうした場合の為に準備基金として蓄えを作
ってきたからだ。
赤字といっても国民に対する国家の社会的義務は、完全に遂行する。
教育、保健、安全、科学といった分野に付いても同様で、これらの目的のため
に準備基金からのお金を充てる。
ですから増税に踏み切る必要も無い。また財界にこれ以上の負担を課すことも
無い」
ドボルコビッチ大統領補佐官は、この様にコメントしている

さらに補佐官は来年度の財政方針では、二通りのシナリオがあることを明らかに
している。
楽観的なシナリオのほうでは来年の半ばにも世界経済、ロシア経済共に回復す
ると見込み、来年度の赤字分をGDPの3%分としている。
一方悲観的シナリオのほうでは、GDP比5%の財政赤字が予想される。
いずれにしても準備金は来年度、そして2010年度が赤字だった場合も赤字分の
補うことが出来るとした。

専門家のヤコブレフ氏は、次の様にコメントしている。
「いずれにしても先ず第一に、来年半ばまでに商品市場、原油市場で市況が何
らかの回復を見せるだろう。
第二に政府は危機に対して金融政策、通貨歳入だけでなく経済状況を変えるこ
とに、一層積極的に取り組むことに集中すべきと考えている。
鉱工業生産のマイナス成長への対応が不可欠で、また投資の大幅な縮小、国民
生活水準の悪化を許してはいけない」
専門家のヤコブレフ氏に、今回の財政赤字に付いて話を伺った。

尚、政府の中期計画では赤字転落は予測されていたものの、2011年以降とされて
いた。
今回国際的な危機により、見直しを迫られる形に至った。

日本の財政―何が問題か

湯本 雅士
岩波書店


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12月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

モスクワで行われたガス輸出国フォーラム閣僚会議によせて

2008-12-28 | ラジオ
ガス輸出国フォーラムはグローバルな安定性と、エネルギーの安全保障に
対する責任を負っている。
この声明は12月23日にモスクワで行われた、ガス輸出国フォーラム閣僚会
議で出されたものだ。
モスクワの会議では世界のガス備蓄の73%を保有し、全採掘量の42%を占
める14の産油国の閣僚が集まった。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
世界のガス輸出で大きなシェアを占める産油国らは、市場の動向や投資プ
ログラムの実現に関する情報を交換するため、その条件作りを行った。

そうしたなかでガス消費国、ガス輸送のトランジスト国との相互関係の在り
方、また液化ガス分野でも共同プロジェクトに対するアプローチが作成され
ている。
まさにこのことによって閣僚会議ではガス輸出国らは、互いの間で話をまと
め、全てのパートナーらと、対話を行う構えであることなどが確認された。
フォーラム開催の場となったクレムリンでは、ロシアのメドヴェージェフ大統領
が会議参加国に対し、結果的に早いうちにも市場に新しい現実が生まれてく
るだろうとの確信を示した。

しかしガス輸出国フォーラム閣僚会議での作業は、この大統領の声明に根拠
を与えるものとなっている。
メドヴェージェフ大統領は、次の様に述べている。
「現在の状況はここに居る全員が、重大な問題に突き当たっている状態なの
だが、これは私達によって引き起こされたものではない。
私たちが国際市場の中で、どれだけ力を合わせられるかによって、どんな共
同の戦略が立てられるかによって、それぞれの国の成功は左右されるのだ。
世界金融恐慌を克服するため、これは間違いなく大きな意義を持っている」
メドヴェージェフ大統領は、この様に声明を表している。

この会議ではガス輸出国フォーラムは、産油国の組織として初めて常設の国
際的な機構として発足している。
この組織の行う決定は、実際的に市場に影響を及ぼすものとなる。
ですから欧米のガス消費国らが、この組織の発足のプロセスや公表される原
則を慎重に追っているのも偶然ではない。
モスクワでの閣僚会議の結果は、こうした消費国の懸念を払拭するものとなる
筈だ。

というのもフォーラム結成の目的は、他の国の国益を損ねることではなく、明確
で公平な規約作りにあるからだ。
この点に付いてはプーチン首相も関心を払い、次の様に述べている。
「近い将来に、変わりえないことが保障されている(?)の規約を確立すること。
これが大事だ。経済問題を解決するのに政治的手段を用いてはならない。
どこかの国の国益のために安全保障や、エネルギーの安定の概念を操てはな
らず、またここで何か悪があるのではないかと疑う必要もないのだ」
プーチン首相は、この様に述べている。

ガス生産国の協力関係を強化することは、より見通しの利く市場を創設し、現在
あるリスクのレベルを生産国としても、また消費国に対しても予測しようとする極
自然な表れだ。
フォーラム参加国らは、それぞれの関心を確保するには、常設の機構を設けるし
かない、という認識で一致してる。
一国のみで消費国側やトランジスト国からの、増大する圧力に対抗することはま
すます困難となっている。

(?)は聴き取れず

12月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル