韓国のイ・ミョンバクを貶めたのはヨンピョンド砲撃事件だった。大統領は韓国国民の愛国心を利用しようとしたが、結局はさらに評判を落とすことになり、南北朝鮮関係を決定的に悪化させてしまった。
ロシア科学アカデミー東洋学研究所のヴォロンツォフ専門家はヨンピョンド砲撃事件から2年経った今、ロシアの声に対してそのように語ってくれた。
「2010年11月23日、北朝鮮はヨンピョンドを砲撃し、その理由として韓国軍の演習に脅威を感じたためとしている。韓国からも報復の攻撃が行われたが、2名の韓国軍人が死亡したほか、民間人にも負傷者が出た。
韓国政府は今年この日を、領土防衛の日として祝うことを決定したが、北朝鮮はこの日を、さらなる悲劇の日とすると脅している。ただ最悪のシナリオは避けられたようだ」
ただヴォロンツォフ専門家は次のように指摘している。
「12月の大統領選挙に向けて、与党側の評判を引き戻すために愛国主義的なカードを切っている。イ・ミョンバク氏はヨンピョンドを訪問し、北の脅威から韓国領土を守るという姿勢をアピールした。
つまり愛国心のカードを切ったのだ。これは緊張の高まりに繋がるでしょう。ヨンピョンド事件は、南北関係における重要な出来事になった。しかしそれはマイナスの意味だ。この悲劇的な事件を大々的に祝うというのは、控えめに言ってもかなり論争を呼ぶ決定だろう」
専門家は、このようにコメントしている。
またイ・ミョンバク政権の対応は、韓国社会において理解されていない。引き続きヴォロンツォフ氏のコメントをご紹介する。
「韓国社会では対北朝鮮政策見直しを求める声が高まっている。建設的アプローチ、対話の再開が必要だ。韓国でも指摘されている通り、12月に誰が大統領になろうとも、南北朝鮮関係に改善の兆しが見られることには変わりがないだろう」
専門家のコメントだ。
またヴォロンツォフ氏は、現政権において外交政策は成功していないと指摘している。
「北朝鮮との関係は決定的に悪化した。中国との関係も複雑になりましたし、日本との関係は大変な努力にも関わらず、領土問題によって危機的な状況にある」
専門家は、このようにコメントしている。
日本との関係悪化は、イ・ミョンバク大統領の竹島訪問の後、決定的になった。これは愛国的カードを切ったために必要になった行動だ。また自身の親族および閣僚を巻き込んだ汚職スキャンダルが相次いだことも、このような行動に走らせた要因になった。現在特別検事による捜査が進むなど、国内における形勢は悪くなっている。
※男性アナウンサーは「リ・ミョンバク」と言ってるがイ・ミョンバクと表記した
11月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
ロシア科学アカデミー東洋学研究所のヴォロンツォフ専門家はヨンピョンド砲撃事件から2年経った今、ロシアの声に対してそのように語ってくれた。
「2010年11月23日、北朝鮮はヨンピョンドを砲撃し、その理由として韓国軍の演習に脅威を感じたためとしている。韓国からも報復の攻撃が行われたが、2名の韓国軍人が死亡したほか、民間人にも負傷者が出た。
韓国政府は今年この日を、領土防衛の日として祝うことを決定したが、北朝鮮はこの日を、さらなる悲劇の日とすると脅している。ただ最悪のシナリオは避けられたようだ」
ただヴォロンツォフ専門家は次のように指摘している。
「12月の大統領選挙に向けて、与党側の評判を引き戻すために愛国主義的なカードを切っている。イ・ミョンバク氏はヨンピョンドを訪問し、北の脅威から韓国領土を守るという姿勢をアピールした。
つまり愛国心のカードを切ったのだ。これは緊張の高まりに繋がるでしょう。ヨンピョンド事件は、南北関係における重要な出来事になった。しかしそれはマイナスの意味だ。この悲劇的な事件を大々的に祝うというのは、控えめに言ってもかなり論争を呼ぶ決定だろう」
専門家は、このようにコメントしている。
またイ・ミョンバク政権の対応は、韓国社会において理解されていない。引き続きヴォロンツォフ氏のコメントをご紹介する。
「韓国社会では対北朝鮮政策見直しを求める声が高まっている。建設的アプローチ、対話の再開が必要だ。韓国でも指摘されている通り、12月に誰が大統領になろうとも、南北朝鮮関係に改善の兆しが見られることには変わりがないだろう」
専門家のコメントだ。
またヴォロンツォフ氏は、現政権において外交政策は成功していないと指摘している。
「北朝鮮との関係は決定的に悪化した。中国との関係も複雑になりましたし、日本との関係は大変な努力にも関わらず、領土問題によって危機的な状況にある」
専門家は、このようにコメントしている。
日本との関係悪化は、イ・ミョンバク大統領の竹島訪問の後、決定的になった。これは愛国的カードを切ったために必要になった行動だ。また自身の親族および閣僚を巻き込んだ汚職スキャンダルが相次いだことも、このような行動に走らせた要因になった。現在特別検事による捜査が進むなど、国内における形勢は悪くなっている。
※男性アナウンサーは「リ・ミョンバク」と言ってるがイ・ミョンバクと表記した
ソウル発 これが韓国主義~李明博政権は“失われた10年”を取り戻せるか 在韓30年日本人記者の現地リポート | |
クリエーター情報なし | |
阪急コミュニケーションズ |
11月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル