1010 Radio

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グルジア・南オセチア紛争の和平合意の実現に向けて

2008-09-11 | ラジオ
ロシアのメドヴェージェフ大統領と、フランスのサルコジ大統領はモスク
ワ近郊で会談を実施し、グルジア・南オセチア紛争及びグルジア・アブ
ハジア紛争の調停案への追加項目に付いて意見を交わした。
これに付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
両大統領が取り纏めた、今後のカフカスへの今後のプランには10月1日
までに、EU等を代表する200人以上の停戦監視要員を、南オセチア・ア
ブハジア周辺に展開させること、10月1日までにグルジア軍を紛争前の
配置場所に戻すこと、そして国際要員の展開から10日以内にロシアの
全ての平和維持部隊が、南オセチア・アブハジア地域から全面撤退す
ることなどが盛り込まれている。

一方10月15日、スイスのジュネーヴでは、この問題をめぐる国際的な協
議が開始される予定となっており、とりわけこの中では地域の安全保障
の方法に付いて話し合われることになっている。

サルコジ大統領との会談終了後、メドヴェージェフ大統領が記者会見を
開きその中で、こうした全てはEUとその議長国であるフランスが南オセ
チアとアブハジアに対し、グルジア軍が武力を行使しないということを保
障したことによって可能となったと述べ、さらに次の様に指摘している。
「当然ながら我々の間で、意見の一致していない問題も存在している。
それは例えば南オセチアとアブハジア、の独立承認に付いての問題で
ある。
EUはそういったロシアの決定を非難しているが、これまでにも何度となく
指摘してきたように、この決定は我々にとって人々の命を守り、オセット
民族やアブハジ民族を保護するための、唯一の手段であった点を今一
度強調したい」
メドヴェージェフ大統領は、この様に述べている。

記者会見の内容から判断して、今回の会談のなかでサルコジ大統領は、
南オセチアとアブハジアの独立承認を取り消すよう、メドヴェージェフ大統
領を説得したと見られる。
しかしメドヴェージェフ大統領は、これに了承しなかった。
メドヴェージェフ大統領は続けて次の様に述べている。
「我々は自らの選択を行った。この選択は最終的なものであり、断固たる
ものだ。我々の決定は取消し不可能な性質を持ったものである。独立承認
の決定はなされた。
国際法的な検知から言えば、二つの新たな国家が誕生し、その承認(?)が
開始されている。
私は独立承認のプロセスが加速化していくものと確信している。
これはEUに加盟するロシアのパートナー諸国を含む、全ての国家が認める
ことになる現実なのだ」
メドヴェージェフ大統領は、この様に述べている。

一方、南オセチアとアブハジアの独立承認を促されたサルコジ大統領は予
想に反して、これを断固として拒否することはなかった。
大統領はジュネーヴで国際的な協議が開始されれば、それに付いて話し合
うことが可能になると述べ、それに対しメドヴェージェフ大統領は、期待が持
てるものとの評価を与えている。

サルコジ大統領はこの問題に付いて、これ以上詳しく語らず、モスクワでの
記者会見終了後、直ぐにグルジアに向け出発した。
サルコジ大統領のグルジア訪問中に、グルジアの大統領は8日、ロシアとフ
ランスの大統領によってまとめられた、メドヴェージェフ・サルコジプランの実
現に向けた、追加協定に署名することになっている。

(?)は聴き取れず

9月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

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大沼 保昭
東信堂


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