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日米合同軍事演習、鋭敏な剣は中国を驚かしていない(2)

2012-11-11 | ラジオ
キスタノフ氏はまた、演習は日中の領土争いで懸案の釣魚諸島、日本名で尖閣諸島が、日米安保条約の第5項目の行動範囲に入っていることを、中国側に思い知らせる目的で行なわれていると指摘する。これはつまり尖閣諸島が外国からの攻撃を受けた場合、アメリカは日本に軍事援助を行なうことを示す。

当初、軍事演習のシナリオは仮想の敵に襲われた無人島の解放作戦を練ることを想定したものだった。
ところがこれが煽動となって、懸案の島へ中国が、たとえばパランシュート部隊を降下させるなどの、決定的行動をとりかねないことを危惧した日米は、この項目を演習計画から外している。
キスタノフ氏は、それでも日米のこうした配慮は中国には届かなったと考察している。中国を苛立たせいるのは演習の規模であり、それにアメリカの空母が参加しているという事実だ。
このため演習はただただ、アジア太平洋地域におけるアメリカと中国のライバル関係を、今後も悪化させる結果に繋がってしまった。

中国国防省の報道官が北京で行なったブリーフィングで、中国は日本が他国を呼んで合同軍事演習を実施することに断固として反対する。こうした演習は地域の緊張悪化を招くだけだとする声明を表した。
こうした一方で新聞『中国青年报』に掲載された記事は注目に値する。記事では、沖縄以南の諸島の解放作戦が演習項目から外されたことで、釣魚諸島をめぐる緊張度が低くなったという指摘がなされた。
と同時に、日米が演習を外したのは中国が軍事行為に出る姿勢を示したからであり、沖縄近海における米軍の犯罪行為は、中国国内の反日感情を煽ってしまったとも書かれている。
一方で『中国青年报』は中国が警戒および、戦闘準備を怠ってはならないことも指摘した。
どうやらこの「じゅくぐんじ」演習は、中国が懸案水域で強硬路線を選び、軍拡を行なうことを正当化したに留まってしまったようだ。

パランシュート部隊とは、新しい部隊でしょうか。今回もベテラン女性アナウンサーの珍語を聴くことができました

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11月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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