ミュヘンで開かれた国際安全保障会議に出席した、ロシアのイワノフ第一副首
相は、50カ国以上の国々の政治エリートたちを前に、新生ロシアは何処へ向か
うのかに付いて演説を行い、その中でこの様に述べたが、ここでは抜粋して
記すことにする。
イワノフ第一副首相は演説の中で、世界的なプロセスに対するロシアの影響は
拡大しており、さらにロシアが豊かになっていくにつれ、その影響力も拡大して
いくだろう。
ロシアが帝国の野望を抱いているなどと考える向きもあるようだが、ロシアはそ
うした野望とは無縁だと強調する一方で、しかしもしロシアが褒められたならば
それは奇妙なことだろうとイワノフ第一副首相は述べている。
また続けて次のように述べている。
ロシアは敵対的であると非難されているが、それは恐らくはロシアが何よりも、経
済的に強くなってきていることが、気に入らないからなのだろう。
現代世界の多くの問題は従来通り、露米関係のプリズムを通じて捉えられている。
ロシアとアメリカが世界の運命に特別な責任を負っている以上、これは公正なこと
だ。
一方で多極性が形成されつつあり、リスクと脅威は多様化してきている。
従って戦略的安全の問題はこれ以上、2つの大国の関係にばかり左右されること
は有り得ない。
イワノフ第一副首相は、この様な見解を述べている。
特にミサイル防衛システム構築問題に対しては、ロシアとアメリカだけではなく、全
ての国々が、その検討に参加する必要がある。
ロシアはヨーロッパへの、アメリカのミサイル防衛システム配備計画に関する協議
においても、今後もこうした立場を維持していく構えだ。
しかしアメリカの計画に従い、ロシアの国境から150kmの地点のポーランド国内に、
迎撃ミサイルが配備され、チェコのレーダー施設がウラル山脈までのロシア領を24
時間監視することになれば、ロシアはどのように対応をとるのだろうか。
これに付いてイワノフ第一副首相は、次のように述べている。
「ロシアが解決を急ぐ必要は無い。我々にはまだ多くの時間がある。
今の時点で言えるのは一つだけ、私はそうならないことを祈っているが、その否定
的なシナリオが実現すれば、ロシアの報復措置は効果的で、東欧でかつポーラン
ドやチェコに第三の陣地を構築するよりも、何倍もコストが安いものとなるだろう」
イワノフ氏は、このように指摘している。
イワノフ第一副首相は特に1年から1年半後、ロシアにミサイルの発射を監視する
近代的な、遠距離監視ステーションが出現すると指摘している。
イワノフ第一副首相は、このステーションに付いて、脅威の発生し得るあらゆる領
域を監視する能力を備えたものとなることを明らかにしている。
イワノフ第一副首相は、それ以外の詳細に付いては述べなかったが、演説のなか
でロシアが行なった主要な提案に注意を向けた。
ロシアの提案はミサイル防衛システムが、ブロック的なものでは無くグローバルな
ものとなり、全ての参加者を守り、全ての参加者の状況を踏まえた上で構築され
ることを目指したというものだ。
2月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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相は、50カ国以上の国々の政治エリートたちを前に、新生ロシアは何処へ向か
うのかに付いて演説を行い、その中でこの様に述べたが、ここでは抜粋して
記すことにする。
イワノフ第一副首相は演説の中で、世界的なプロセスに対するロシアの影響は
拡大しており、さらにロシアが豊かになっていくにつれ、その影響力も拡大して
いくだろう。
ロシアが帝国の野望を抱いているなどと考える向きもあるようだが、ロシアはそ
うした野望とは無縁だと強調する一方で、しかしもしロシアが褒められたならば
それは奇妙なことだろうとイワノフ第一副首相は述べている。
また続けて次のように述べている。
ロシアは敵対的であると非難されているが、それは恐らくはロシアが何よりも、経
済的に強くなってきていることが、気に入らないからなのだろう。
現代世界の多くの問題は従来通り、露米関係のプリズムを通じて捉えられている。
ロシアとアメリカが世界の運命に特別な責任を負っている以上、これは公正なこと
だ。
一方で多極性が形成されつつあり、リスクと脅威は多様化してきている。
従って戦略的安全の問題はこれ以上、2つの大国の関係にばかり左右されること
は有り得ない。
イワノフ第一副首相は、この様な見解を述べている。
特にミサイル防衛システム構築問題に対しては、ロシアとアメリカだけではなく、全
ての国々が、その検討に参加する必要がある。
ロシアはヨーロッパへの、アメリカのミサイル防衛システム配備計画に関する協議
においても、今後もこうした立場を維持していく構えだ。
しかしアメリカの計画に従い、ロシアの国境から150kmの地点のポーランド国内に、
迎撃ミサイルが配備され、チェコのレーダー施設がウラル山脈までのロシア領を24
時間監視することになれば、ロシアはどのように対応をとるのだろうか。
これに付いてイワノフ第一副首相は、次のように述べている。
「ロシアが解決を急ぐ必要は無い。我々にはまだ多くの時間がある。
今の時点で言えるのは一つだけ、私はそうならないことを祈っているが、その否定
的なシナリオが実現すれば、ロシアの報復措置は効果的で、東欧でかつポーラン
ドやチェコに第三の陣地を構築するよりも、何倍もコストが安いものとなるだろう」
イワノフ氏は、このように指摘している。
イワノフ第一副首相は特に1年から1年半後、ロシアにミサイルの発射を監視する
近代的な、遠距離監視ステーションが出現すると指摘している。
イワノフ第一副首相は、このステーションに付いて、脅威の発生し得るあらゆる領
域を監視する能力を備えたものとなることを明らかにしている。
イワノフ第一副首相は、それ以外の詳細に付いては述べなかったが、演説のなか
でロシアが行なった主要な提案に注意を向けた。
ロシアの提案はミサイル防衛システムが、ブロック的なものでは無くグローバルな
ものとなり、全ての参加者を守り、全ての参加者の状況を踏まえた上で構築され
ることを目指したというものだ。
2月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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ロシアとアメリカの関係いつの時代でもそうですが。此れに最近は中国が入りますが。今のロシアはかなり勢いがありますね。
依然とは違い石油やガスでかなり経済が世界の中ではダントツのような気がしますね。
ミサイルについては今回の北朝鮮のこともありかなり慎重になっていますね。