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ロシアとASEANの軍事協力

2010-10-16 | ラジオ
ベトナムのハノイでは東南アジア諸国連合・ASEAN10カ国に、地域外の8ヶ国を加えた18カ国による拡大国防会議が開幕した。
ロシアからはマカロフ連邦軍参謀総長兼国防第一次官が出席している。

ロシアはASEANとの関係をあらゆる方向性で拡大しつつあり、ASEANにとって主要なパートナー国の一つとなっている。また国防分野における協力でも重要な役割を果たしている。
ロシアとASEANは閣僚レベルでも参謀総長レベルでも、定期的に意見交換を行っているほか艦船の相互訪問も実施している。またASEAN加盟国の半数がロシアから軍事技術や武器の供給を受けている。
さらに現在マレーシア、インドネシア、ミャンマー、タイとの間でも軍事技術協力に関する協定が結ばれており、ベトナムとの間でも緊密な関係が継続されている。

ロシア連邦軍事技術協力局の副長官は、東南アジアの市場とは昔から関係が深いと指摘している。
「インドネシアにせよベトナムにせよ、ロシアは常にその市場に参入していた。武器の供給に付いては活発な時期と、そうでない時期があったものの、ロシアにとっては昔からの市場だ。武器の輸入というのは特殊なプロセスを辿るものだ。
と言うのも軍の再装備や軍事ドクトリーの発表と強く結びついているからだ。
ロシアはパートナー諸国の内政に干渉することなく、長期的で互恵的な協力を目指している」
副長官はこのように話している。

今から丁度、一週間前インドネシアの空軍基地では、ロシアのスホイ戦闘機の引渡し式典が行われ、アントロ国防相がスホイ30に乗り込んだ。
昨年のマレーシアの国防省の試みに続くものだ。
マレーシアでスホイ30を操縦した、マレーシア空軍の大佐は(?)戦闘機だと称し、これまで様々なタイプの戦闘機に搭乗してきたが、スホイ30は世界のどの戦闘機にも出来ないことが可能だとコメントしている。

スホイを製造するロシアのイルクート社と、インドネシアの技術発展局は地域での無人航空機の飛行を共同で実現することにしている。
インドネシアはまたロシアからキロ級の潜水艦2隻、また海軍用の航空機を購入することになっているほか、インドネシアで使用されるコルベット艦建造に関しても合意が結ばれている。

通信社によると最近タイのプミポン国王も、国家機密として自国の海軍用にロシア製の潜水艦を入手したい考えを明らかにした。
ブルネイの国王もロシア製特殊重機を獲得する可能性を示唆している。
今後もアジア諸国において、ロシア製武器の需要は高まっていく可能性がある。

(?)は聴き取れず

武器製造業者 (創元SF文庫)

A.E.ヴァン・ヴォークト,沼沢 洽治
東京創元社


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10月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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