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アメリカの軍事プレゼンスの負担はアメリカにとっては、すでに限界

2006-09-11 | ラジオ
今週(先週)アメリカ民主党選出の下院議員たちと、上院のグループが連
邦議会に提出した報告書の中ではアメリカ軍は現在、世界120カ国に軍
隊を置いており、そこから来る負担は危機的な段階に達している。
これに関してロシアの声の政治評論委員は、次のようにコメントしている。

何故アメリカ民主党の議員たちは、まさに今そうした危機的状況が生じて
しまったと報告することにしたのか。恐らく驚き疑問を抱く人も多いだろう。
何故なら今年の始めに、アメリカのブッシュ大統領はすでに国外にある国
防総省の300を数える基地を閉鎖すると発表しているからである。
それによるとアメリカ国防総省が、国外に置いてる基地の数は6年間で、お
よそ850から550にまで減らされる。この措置は冷戦が終結したこと、そして
国際情勢が変化したことを考慮して、アメリカの軍事プレゼンスの配置換え
をするプランの枠内で出されているものである。
一方同時にまたアジア、アフリカ、中東そして東ヨーロッパに新たな軍事基
地を新設するという、アメリカ国防総省ペンタゴンのプランも明らかになった。

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しかしアメリカ民主党の議員達は、ブッシュ政権が取ったあれやこれやの措
置は、アメリカを他の国々からの侵略や攻撃から、今よりさらに守られたガー
ドの固い国とするものではないと捕らえているようだ。
このコメントの冒頭で紹介した民主党議員達の報告書の中では、またアメリ
カは増大しつつある脅威と直面しており、我々が住んでいる危険な世界に対
して準備が出来ていないと指摘されている。
こうした結論は国の安全保障問題を扱っている、代表的な専門家達を対象に
実施した調査をその根拠としている。それによるとアメリカが直面している主
な脅威は、先ず国際テロリズムによるもので、それとの戦いにおいてアメリカ
は敗北しつつあるというのが、アメリカ民主党議員の見解である。

その例として議員達はイラクや、アフガニスタンでの作戦が上手くいっていな
いことを挙げている。一方ブッシュ政権の与党である、共和党の見方は当然
民主党のように悲観的ではない。ラムズフェルド国防長官は、アメリカはアメ
リカ政府は、イラン及び北朝鮮の関係が容易でないことから、また別の戦争
をする用意が出来ていると述べている。しかし世界中にある何百もの軍事基
地によって、またイラクにおけるように武力行動によって自国の安全を保障し、
他の国々の人々がアメリカのシナリオに従って、生活するようになる等という
ことが可能な時代は、今や過ぎ去ってしまい、もはやそうでないことを、アメリ
カの政治家達は知るべきではないだろうか。

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9月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル





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