水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

助成について

2007-05-03 12:42:46 | あれこれ。。
公共空間でのアートイベントという事で美術展の企画を進めていると「何かしらの形で助成金(公的)を得られれば」という話になってくると思います。

しかし、これまでの経験から分かった事ですが、コンサートとか講演会のようなイベントには必要経費としての公的な文化振興の助成金が認められているものの、美術展という形でのイベントには基本的に助成金のシステムは無いようです。

また、あったとしても多くの場合、広告宣伝費(チラシなどの印刷物)の助成がなされる程度のようです。

ですから、作家たちによる手作り的なアートイベントを開催することができ、そこに「助成がなされるべきだ」というような声が上がっても出品作家へ謝礼が支払われるようなことはまず無いというのが現実のようです。

お金の動く(儲る)印刷物関係のところに人が群がって利権争いが当たり前のようにあったりして、純粋性を求める作家(発起人)たちは蚊帳の外に追いやられ、良いように利用されているだでという事もしばしばあるようです。

また、そうした助成金がらみの話し合いに芸術家が参加しようとすると、そうした話しをする事はタブーみたいな言い方をする風潮があって、ますます作家は利用されるだけの構造ができあがっているようです。

イベントのような企画、もしくは組織運営がともなう活動の場合、お金の動きを把握している人間が実権を握ることになるので、発起人たちとは違う人達が影響力をふるう状況になり無茶苦茶になっている話しをよく聞きます。

で、僕が思うに、如何なる企画や組織であろうが、一番はじめに声を上げた人、草分け的に孤軍奮闘してきた人(大きなリスクを背負ってきた人)を無視するようなことがあっては本末転倒で、要するに先駆者を大切にしない助成は必要がないと言いたいですね。