水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

自然に帰る

2005-10-24 22:15:34 | 制作理念
10月24日
占用使用許可の取得ということで岐阜市役所に申請していた件で、渡された資料を見ながら、いろいろ考え得てみたのですが、その文面に人間にとってある意味、水や空気の様な存在である河川を本来、占用使用しようとすること自体に間違いがあるという内容の文面に気付かされた様におもいます。

公共施設での制作が多かったためかも知れませんが、都市空間の中から清水川という自然に抜け出た(自然に帰った)ことで、本来のあり方を思い出した様な気がしています。

でなければ、水を飲み、空気を吸うことすら許可がいる話になってしまいますからね。(笑)

本来、芸術は人としての存在の現れで何者にも束縛されない自由の象徴だったということです。

15年ほど前に許可申請の書き方を教えてくた元毎日新聞の記者をされていた先生の最初の言葉が突然蘇ってきました。

「本来、芸術に許可申請を求めること自体が間違い・・・」

と、そんなことを言いながら先生は僕に書式について教えてくれたんですが、今やっとその原点に返って来たのかもしれません。

ただ、面倒で辛くても許可申請をとることをしてきた今の僕だから、きっとそのことをしなかった僕だったら、自然に帰ったなどという意義は成立しないんだろうと思う。

また、自由な芸術のフィールドを公共空間に押し広げたい。または理解して欲しいという思いからはじめた許可申請のプロセスですが、今回の申請にはその思いと反する行為でもあったことに気付いた感じもします。

ささやかな芸術を行うのに本来許可なんか要らないよ! 河岸工事のレベルの制作をするんなら申請すれば良い。どちらでも出来るということだね。

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