水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

じけん

2005-11-07 18:04:55 | 岐阜駅の展覧会
11月6日
岐阜駅でのオープニングが行われた夕方ころ、アクティブG たくみミュージアムの通路側に展示してあった荒田真観さんの作品が紛失との連絡が防災センターからありました。

       
       

結局のところ以下の経緯で戻っては来ました。

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昨夜6時ごろ岐阜駅北を帰宅のため歩いていたところ、40代後半と思しき浮浪者風の男が、荒田作品を差し出し、「おじさん、これ1000円で買ってくれ」と声をかけられた。見たところとても1000円程度のものではないし、美しい芸術作品に思えたので、「これ、どうしたんだ。」と問い返した。アクティブG東通路は通勤路でもあるので見覚えが会ったせいもあり、「どこから持ってきたんだ!」と強く問い返したところ、「「知らんわ、馬鹿野郎」と言って投げつけられた。会合で飲んで酔っていたせいもあり、とりあえずかわして、落ちていた作品を拾って(このとき上着を現場に忘れて奥さんに怒られたとか)家に持ち帰った。今朝になって、アクティブに展示してあった作品であったことを思い出し、オリベの人にどうしたらいいか聞いたところ、「担当者に連絡します」ということでとりあえず預かった。
と言うことでした。とりあえず、菓子折りを芸文からのとりあえずの挨拶と言うことで手渡して荒田作品を引き取ってきました。

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雰囲気のあるいい作品でしたので、ひょっとしてという思いもありましたが、かといって、観覧者との距離を作る様なケースでの展示では本人の作品の意図に反する様な気もするし何よりも人を疑いたくはない気持ちも分かる様な気もするし。。

正直、難しいところです。

ただ、この岐阜駅での展覧会は、企画の主体が企業や市町村ではなく作家による手作りの芸術展で、啓蒙的な意味が強く、また、この展示を機会にそれぞれの作家が自力で作家として何かしらの足がかりとなることを期待する意味合いが大きい。

この展覧会の権威を頼るのではなく、展覧会が街と芸術(作家)との接点であり、美術館の様な特殊な環境から思い切って外へ一歩踏み出した作家達がその接点(事件)の中で育ってくることを期待するものなのです。

また、今回の事件もそうした意味合いの中で考えると、荒田さんだけではなく、今回関わった他の皆さんにとっても貴重な経験(宝もの)なのかもしれません。

なによりも、作家と作品がその価値を認められた瞬間でもあるのですから。

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