ここ数年かかって、「アートグッズ」と題してアートイベントで小品販売を行なえるよう企画を進めてきた訳だけど
実際に外に出て、値札を付けて自分の作品を並べ売り出してみると、厳しい現実が待っている。
売れるか売れないか、
注目を浴びるか無視されるか
そして、参加者には、それぞれにいろいろと考えさせられるところもあったようです。
たとえば、
小品が売れた子は、その事に自信を持ち革細工の職人の道をすすみ。
そうでなかった子は、理想と現実の大きな壁にぶち当たり、今後の進路に大きな不安も感じているようです。
人によっては「なんでそんな辛い思いをさせるんだ!」「楽しみたいだけだ」と、憤りをおぼえたり、小品販売に疑問を投げかける子もいたかな。
でも共通している事は、それぞれに力量不足を感じ、未来に向けて何とかせねばと真剣に考えていたこと。
やめたいとも思うだろうし、またその逆に、生き延びたくて野心的な戦略を考える事もあったと思う。
自分は何をしなくちゃいけないのか? 気が付いたんじゃないかな。
それぞれに苦しいだろうけど、そこが本当のスタート位置なんだよね。
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たった数百円のアートグッズの売買だけど、
そこから得た高揚も挫折感も何物にも代え難い経験なんだ。
その経験から得た思いを、静かにじっと心に秘めて、見つめる眼差しを持てるようになれば
自ずと作家としての方向性を訴えられるようにもなる。
欲望も、啓蒙的な訴えも。。。
内に秘めた思いを表現するのが作家なんでね。
格好つけずに、嬉しかったこと、悔しかったこと
恥ずかしがらずに本音を暴露できたヤツが一番変化し成長するんだよ。
挫折なんかじゃないんだ。
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僕はそれが素直に言える、明るく楽しい雰囲気を大事にしたいな。
できれば、彼らの自慢話の中、楽しく飲んでいたいんだよね。
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