をお正月に観てきました。
とにかく最初から最後まで滅茶苦茶おもしろかった。内容は女性飛行士が宇宙空間に投げ出され地球に何とか帰還するという単純なものです。しかし映像が素晴らしい。画面には常に60万メートル下に地球が自転しています。朝日が昇る瞬間、漆黒の夜の地球に街の明かり、宇宙飛行士はこんな風に地球が見えるのかなと思いました。
革新的な映像技術と案内がありますが実際に宇宙で撮影されたんじゃないかと錯覚します。
初めて3Dで観ました。ご隠居は新しいものは何でも馴染むのに時間がかかります。映画も今までので十分だと思っていましたがたまたま上映時間が合ったので観ましたがこれが素晴らしい。
シャトルに他の物体が衝突してその破片や、内部のスパナや機械が目の前に飛んでくるとおもわず目を閉じてしまいます。そのうちサンドラブロックまでがびよーんと目の前に飛び出てきます。ご隠居はおもわずキスでもしようと乗り出すとスッーと引っ込みます。一瞬ポカーンとして夢でも見ているのかと思いましたがこれが3D映像なのですね。
「スピード」でサンドラブロックを初めて見たときは元気のいい姉ちゃんだなと思いましたがその元気さはあいかわらずです。でもやっぱり年取ったかな。お前だって爺さんになったじゃないかと言われそうですがあたしゃ映画に出ていないただの老人です。
彼女の映画では評決のとき」「あなたが寝ている間に」とか初期の作品も好きです。7年ぶりに宣伝のため来日して一生懸命です。ぜひ劇場に足を運びましょう。テレビで観るのとは迫力が違うと思います。
映画が終わってショッピングモールのフードコートに出てちゃんぽんを食べました。大盛りでも同じ料金ですがといわれ「普通盛りでいいです」と不愛想に答えた。接客態度に問題はないのだが何故かむっとしたのは宇宙飛行士にでもなった気分だったのに大盛りか並みかなどとつまらないこと聞かれたからかもしれません。これが現実で90分の夢から醒めたのです。
映画出て 火事のポスター 見て立てり
俳句の大御所高浜虚子の句です。
ちなみに「火事」は冬の季語です。映画館から出て街を歩いていたら、防火を呼びかけるポスターが貼ってありまして、コロッともう映画の余韻はさめていて、感覚は現実に引き戻されるという、虚子先生の作品です。ご隠居は虚子先生ほど大物ではありませんが同じようなこと感じました。
そういえばちょっと前の朝日の夕刊に石野眞子が「リンガーハット」の長崎ちゃんぽんが好きだと書いてありました。「野菜やエビ、豚肉など具材がたくさん入っていて紅白の蒲鉾が懐かしい感じです。辛い物が好きでいつもラー油をたっぷり入れて食べています」とのこと。
若いころ、石野眞子とか浅田美代子とか馬鹿っぽくて好きでしたが最近あまりテレビでみませんが元気なのでしょうか。それともご隠居がバラエティ番組を観ていないから知らないだけかも。