ななきたのご隠居~野崎 幸治

千葉市美浜区で行政書士をしています。
地元では「ななきた(磯辺7丁目北自治会)のご隠居」と言われています。

千葉さんぽ(だれもいない海)

2019年09月15日 | 日記

引き続き外房の海岸線をふらふらしています。

白子神社を出てせっかくここまで来たのだから太平洋を眺めていこうと思いました。

途中で白子町歴史民俗資料室があったので覗いてみました。

無料でした。窓口で声をかけてスリッパに履き替えて2階に上がります。

第一展示室

明治から昭和20年代までの農業用具とその周辺具、漁業用具とその付属品や農家と漁師の生活品などが展示してありました。

第二展示室 「郷土のお祭り」

正月の歩射(ひしゃ)に始まり、歳末の恵比寿講に終わる11の白子の伝統のお祭りを展示してありました。

いずれも無形文化財で民俗的行事です。

 

それでは海に向かいましょう。

さすがに秋の海は寂しいですね。

遠くに大東岬が見えます。

九十九里浜、実測すると400kmもあるわけないですよね。長崎に九十九島がありますがあれは100ぐらい島があるのでしょうか。

今もめている香港も99年の租借権でしたがこれはその通りになりましたね。99と言う数字は面白いです。

白子温泉。白子には温泉があります。

地下2000m、天然ガスと一緒に上がってくる灌水を温泉として利用しています。

地下に沈んだ海草などがなどが長い年月を経て分解、濃縮されて海水に比べてマグネシュウムが少なく、ヨウ素が多いのが特徴です。

このへんから茂原にかけてヨウ素に関係している会社も多いみたいです。

白子は九十九里唯一の温泉地です。薄く黄色がかっていることから「黄金の湯」とも称され、美肌効果や保湿効果に優れているそうです。

南白亀川の河口。ここから太平洋にでていずれは米国西海岸サンフランシスコあたりに到着するのでしょうか。

森まゆみさんの「海に沿って歩く」(朝日新聞 2010年)というエッセイ集が好きです。

海が好きだ。海を見ると心がざわめく。わくわくする。どきどきする。なぜだろう。

遠い子供の日、父に連れられて東京湾にハゼ釣り行った。キラキラ光る海の中で夢中になって小魚をとった。

夏になると、母たちが十日間くらい千葉の岩井の漁師さんの離れを借りた。着くや否や、水着に着替え、浮き袋を抱えて、浜に飛び出した。

朝の地引網、トコブシの煮つけ、味の塩焼き、風に揺れるパラソル、サザエのつぼ焼きのにおい、海の家、裸電球の夜道をかき氷を食べに行く、

じぃじぃというセミの声、グラジオラスの花、よせて返す波の音。

 

ご隠居も子供の頃東京から蒸気機関車に乗って内房の安房勝山に家族で生きました。

小学校の夏休み、父が勤務している会社が契約している民宿に、たった2泊ぐらいでしたが4年ばかり行きました。

森さんの文章と全く同じ、蝉の声、じりじり照らす太陽の光、海の潮風一杯のうねり、楽しい思い出です。

現在のお母さんたちも子供が小学校に上がるようになったらプールばかりでなく是非海に連れて行ってあげてください。

ハワイだ、サイパンだといわなくて、日本の江の島や館山でいいのです。

久しぶりで国民宿舎サンライズ九十九里でお昼を食べました。

目の前の太平洋を望みながらちょっと洒落たランチです。

なめろうとイワシのフライが美味しかった。

若い人が都会で一生懸命働いているのに、ご隠居はのんびりとどうしようもないくそ爺さんです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする