村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

4.姉歯事件に思う3:恫喝や法律違反を内部告発のできる会社・社会へ

2005-12-24 15:29:23 | ハラスメント
今回の姉歯の強度偽装事件では、発注者というか手配士側と取引業者間の恫喝にも根本原因の一つがあるようです。
遠くは織田信長やヒットラー、最近ではコクドの堤義明や北朝鮮の金正日や上層部が部下や人民を押さえつけ、批判を一切許さず、もし僅かの批判やそれらしいと疑われた場合には、相当ひどい恫喝・制裁処置やリンチやいじめ行為が行われています。日本もかつて第二次大戦終了以前は典型的な人権侵害のひどい国の一つでした。
有難いことに、現在の日本では、表面的には、そういうことはほとんどなくなり、世界やアジアでも有数の民主的できちんとした国であると自他ともに認められるようになりました。しかし裏や見えない水面下では、会社や役所をはじめ学校なども含めて個々の組織内部に関してはかなりひどい虐待や恫喝、いじめ、制裁行為が温存されているのも事実です。個人の家庭の中でさえも、親が子に対して夫が妻に対して恫喝や暴行(ドメステイックバイオレンス・幼児虐待)が大きな問題になっています。
東証一部上場のX社での体験でも、新参の常務連中が特定の個人:主に高齢者や高給とりを攻撃対象にしつこく「死ね」「首つれ」「退職願い出せ」と、ひどい恫喝やいやがらせが横行していました。そのあげく、社長や幹部連中が気にくわぬという理由だけで、仕事中に、これ見よがしの嫌がらせが行われ、見せしめのために多数の上層部や有能な社員が、次々にあっさり首切りされたことを思い出します。このようなとんでもない言動が日々の仕事の中で、一流企業の常務取締役が頻繁に口にすることを皆様信じられますか?魔がさしたのかもしれませんが、恐ろしいことに、これが現実だったのです。つらかったですし、従業員も皆、戦々恐々としていました。「権力を持つということは、実に恐ろしいことなんです」「恐ろしいことに、何でも権力を振りかざすことによって出来てしまうのです」中庸とか謙虚とか平凡とか仁者とか良識とかそういうことを常に心の中心にしっかり置いておかないとある日突如とんでもないことをしでかすのです。下手すると家庭・企業・国家・世界を崩壊させかねません清く正しく美しくが大事なんです

信じられないことかもしれませんが、元々X社はかなりの駄目企業で幹部も従業員も本当に真面目に寝る間も遊ぶことも忘れて働き、素晴らしく緊張感があり、私も非常に楽しかったのですが、株式上場し業績が格段に向上するにつれ、急速に幹部の首切り・常識を超えた大幅かつ頻繁な組織変更・移動や仕事でのこれ見よがしの嫌がらせ(パワハラ)新参常務の横暴は目にあまるものになっていったのです。業績の良くなった会社にありがちなことですが、そういう急成長する会社には、えてして、そういうとんでもない幹部連中が突然ボウフラのように湧き出すものなんです。順番で、当時54歳の私もついに高齢者(攻撃/排除対象)リストに乗せられたのでしょう、ある日突然、事前の相談は一切なく、いきなり「来週辞めてくれ」と理由もなく、無理やり追放されたのですが、泣き寝入りし、辞職するしかなかったのです。私は、当時も会社にかなり大きな貢献をしていたのに、わざとこれ見よがしに、あまりに一方的であり、どうしようもなかったのです。その後も多数の高齢者や若い有能な社員が、退職し転職している事実も知っています。
会社ではお客様はタクシーに乗られ、門を出てみえなくなるまで付近にい合わせた社員は、全員お辞儀をし直立してお送りすることがすることが厳しく言われていました。素晴らしいことは、X社の社員は全員きちんとそういうことを守る会社でした。礼儀の重要性について、社長や幹部は、社員に日頃から切々と訴えていたのです。私達社員も、社長や幹部は偉いなーと思っていましたし、そういう心温まる行為を自慢もしていました。
しかしその社長や常務は、長年会社で汗水たらし土日も夜も徹して、必死に働いてこの会社を日本一までにしてくれた高齢になった幹部級社員に、最後に労苦をねぎらうこともせず、お辞儀をするどころか、お前は歳だから出て行けと、裏門からひっそりと追い出すように、次々に順番に古物を捨てるように、足蹴にするような経営陣だったんです。「従業員や社外には素晴らしい事を言い、いかにも私は立派な経営者だみたいな人が、自分は平然とあちこちで悪事を働く」本当にがっかりしました。尊敬していたX社の社長や経営層にこんなひどい仕打ちを受けるとは思いもよりませんでした。立派なことを言う人でも安易に、人は信じられない・信じてはいけないとつくづく思ったものです。X社のOBで当時の仲間は皆、X社を日本一の会社にした誇りと同時にまあ世の中の厳しさ・汚さ・怖さを知るということでは大いに勉強にはなったと、今となっては感謝しているくらいですが。「よくぞあそこまで嘘つき、苛めてくれた」とね。
まあこのX社の社長さんのように、日本の東商一部上場の一流の社長さんで、一見大そう立派そうな人のようでも、実態は、意外とこんな程度の低い人が多いのですかね?誠に残念ですね。どうして日本のトップクラスの指導者は、こんなになってしまったのですかね
ほとんど転職したX社の当時の仲間と、今も時々遭うのですが、いつも決まって出る話は、はずむ話は、X社での恫喝された頃の話なんです。もっとも今は昔の話なので、「そんなこともあったねー!」と酒の肴にして皆で大笑いしてますがね。
以上は、一例に過ぎませんが、東証上場の会社でもこんな会社は沢山あると思います。そして最近10年間を見ても、そういう高業績の会社のとんでもない事件は、多く報じられてきたと記憶しています。
今回の姉歯事件でも総研又はヒューザー又は建設会社から設計会社に対して「設計会社はお前のところだけじゃない、他に幾らでもあるんだ」というような恫喝があったやに聞いています。社員や業者は、予想以上に弱いものです。社長、お客や権力者の言うことには無理なことでもそう簡単に逆らうことはできないのです。明智光秀をはじめ多くの勇猛な武勇の者達でも織田信長に逆らえなかったのですから。
今回の事件も含めて、今回の強度偽装事件のような社会問題の多くが、組織内部や親企業からの恫喝(弱い者苛め)が原因であるというのは日本においても依然として悲しい現実であり、今後もなくなるどころか、ますますひどくなっていくものなのです。
会社や役所などの組織にこういう恫喝がはびこる状況は、私の体験やその他の事例、例えば校内暴力などからは、どこでも同じなのですが、次のようなものです。もし自分が次の13階段のどこかにいたら、甘い誘惑に負けないようにふんばることです。ある程度の厳しい指導や叱責はよいですし、私の場合も会社での厳しい指導が随分大きな肥やしになっていますが、そのうち経営者やリーダーというものは、無意識のうちにどんどんエスカレートしてしまうもんなんでしょうか。コクドの堤義明氏や今回の偽装事件や織田信長をひきあいに出すまでもなく、とんでもないこと、取り返しのつかないことやっていたということに、随分後で気づくものです。

私は、X社長を一時すごく尊敬していました、マスコミも彼を賞賛しました、しかし今は、あんなけしからん、人間のカスみたいな羊の皮被った狼みたいな男を、例え一時でも尊敬していたこと、見抜けなかったことが我ながら残念かつ情けないのです。社長としては一流みたいな人でも、残念ながら人間としてはまだまだ幼稚な経営層が非常に多いのが実態で、経営者教育はまあまあ出来ていても人間教育は全く出来ていないということですねそういう人が社内だけでなく、外部でもいかにも偉そうなことを新聞やテレビで語る、恐ろしいことですね。よく考えれば詐欺師的経営者なんですよ

(注:X社という会社自体や会社そのものは、社員もよく働きレベルの高い良い会社でしたよ。私もかつてX社社員であったことは未だに大いなる誇りに思っていますが、X社の後輩達が、私達のかつてのように、未だに同様な厳しい状況下におかれていないかだけが心配ですが、過去を反省し是正されていることを切望しています)今はどうなっているんでしょうね?良くなっているんでしょうかね?
こういう事例で現実にお困りの方は、是非勇気をもって内部告発、しかるべき機関に相談し公開して下さい。今の日本の状況は、そういうことができるような環境になっていると思います。

恫喝・苛めの13段階の一般的な例
段階① 社長の権力が絶大になる
段階② 会社や組織が駄目な状況から脱し、多くの場合成長路線に乗った時に芽生える
段階③ 社長の周囲の批判型幹部は有能でも、あれこれ理由つけて、どんどん首切る
段階④ 社長の周囲は取巻きのイエスマンに首がすげ替えられる。能無しか品格なし
段階⑤ 新参幹部が横柄になり虎の威を借り威張りだし訳のわからんことを言い出す
段階⑥ 社長の指示によって新参幹部による恫喝・いやがらせが始まる
段階⑦ 大幅な組織変更が一方的かつ頻繁に起きる。社員は恐怖感を感じ萎縮する
段階⑧ 排除の攻撃対象を決め、しつこく攻撃する
段階⑨ 死ね・退職しろ・左遷・干す・業務妨害など手変え・品変え、あれこれ苛める
段階⑩ 1回限りでなく、あらゆる場で繰り返し、しつこく恫喝する
段階⑪ 会社をやめるか死なないと苛めがエスカレートし他の社員の前でも苛め出す
段階⑫ 更に駄目な場合は故意に失敗させるか、ある日突然一方的に退職を押付ける
段階⑬ ついに犯罪に相当する行為に、染まっていく

恫喝・苛めの目的は、社員をロボット化することです。ヒットラーや織田信長なんです。
①全員に一切の不平・不満・意見を言わせない、黙らすこと
②全員に自分の命令を有無を言わせず受け入れさせること
何事も限度というものがあります、厳しい叱責や指導は否定しませんが、それがどんどんエスカレートし苛めや恫喝になってしまうことは経営者として気をつけるべきだと思うのですが、織田信長のように何らかの原因によって、冷静で有能であるはずの経営者でも越えてはならない一線を越えてしまうのですねー。最近では親の幼児虐待やドメステイックバイオレンスや学校での苛めなんてのも、理性を失い、そういうことに踏み込んでしまうのでしょうね。
人間は権力を持つと人が変わるのです。鬼になるのです。権力だけでなく、何事によらず、より優位な地位を占めることも同様に危険なことです。

織田信長の明智光秀に対する苛め・戦争時の日本軍幹部・その他歴史上の裏表で無数の恫喝や苛めが日常茶飯事に行われてきたのです。・・・・最近では、そろそろ、やや小泉さんにもそういう危険がありそうな感じがしています。小泉さんも注意だけはされたほうがよいですね。
恫喝・苛めは、愛情がなく単なる暴力行為であり、指導は愛情や思いやりのある厳しい忠告・指導なんです。しかし人間というものは、浅はかなもので、愛が変じて憎悪に急変していくことがあるのです。
厳しい指導と恫喝は違います、特に社員の前で「死ね」と言ったり、暴力を振るったり、法律を犯すことになる恫喝は、理由の如何を問わず、断じて許されません。暴力団対策法が必要というならば、組織内暴力対策法も不可欠です。法律違反する組織内の恫喝・バイオレンスに対しては告発できる社内組織及び社外機関を明確にし、安心して告発できる体制作りが急務なことを今回の事件は教訓として教えているのです。
従業員や納入業者に対しても謙虚というか対等な経営者が、「本物の一流の経営者」ということができます。今回の事件の会社や元コクドの堤義明氏や今回の偽装事件ヒューザー社のように、いくら高い業績を上げても、お世話になっている社員や業者の恫喝やいじめ・脅しなんかに頼る経営者は三流以下、経営者の風上にもおけませんし名経営者の資格すらありません。X社のX社長は私も尊敬していたような本来有能な経営者でしたから「名経営者」と言われた時期もありましたが、恫喝の指揮者でもあったのでしょうか。かつては、稀にみる立派な社員が多かった会社ですし、過去の一時期のことを謙虚に反省し、今は従業員が自由に上層部に対して発言でき、明るく伸び伸び仕事ができるようになっていると信じたいものです。
現在に至るまで謝罪しなかったX社の社長と幹部の卑劣な行為を断じて許すことはできません。X社の数人の先輩にお聞きすると、まあこれ以外にもいろいろとんでもないことがあるようです。私の知る範囲でも同僚・元部下や心ある多くの社員は、将来への不安とあきれ果てて、その後自らX社を退職する道を選んでいるのですが、こういう思いのX社OBは沢山いるのです。
自分がやった悪事は素直に謝るべきなんです。あれこれ考えず、心の底から直接本人に遭って謝る、相手の許しを得るという基本的なことができない指導層も多いのです。単に謝るということによって過去に犯した悪事の後悔から逃れられるのです。

組織内や学校や家庭内のいじめや恫喝は、誘惑に負け、つい魔がさしてやってしまうものですが、犯罪に近い行為ですから、くれぐれもおやりにならないほうが自分及び自分の会社にとって無難であることを明確に申し上げておきます。恫喝の代償は高くつきますから。社長や幹部やリーダーは徳をもって人を動かすべきであって、人を脅かして人事や取引を操ることだけは絶対にやってはいけません、そういう悪魔の誘惑があっても乗ってはなりません、必ずあとで大きな後悔をし、会社にとっても自分の人生にとっても大きな傷跡が残るだけです。厳格なマネジメントのためには、素晴らしいISOのマネジメントシステムがあるじゃないですか。
さしあたって金正日や北朝鮮幹部も「人民への抑圧を当然だ」という姿勢を改める気配がありませんが、国際的な強い批判もあるので、屁理屈言わずに早く止めるべきですね。
ところで、今回の事件でいかにも被害者面し善人ぶっているイーホームスという検査機関ですが、もっとも悪いのは検査機関ですよ。だって悪いことを防止するのが検査機関の重大使命ですから、無数のいい加減な検査をやっていたというのは絶対に許されません。姉歯氏や関係者が全員悪いのではありますが、ある意味きちんと申請してそれが許可されているのですから、本質的に考えると、姉歯氏が有罪になるというのはおかしな話かもしれません。
最後に京都事務所の近辺に、そう言えばやけに工期の短い安価なマンションが多いのに気づき、買わなくてよかったと、ゾーとするやら、胸をなでおろすやら。ここ4年くらいでやけに安い物件が多くありましたから、まだまだ偽装マンションが次々に出てきますよ。 

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