村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

第70号 村上和隆の人生塾「一言」      執着を次々に脱ぎ捨てること

2009-07-27 09:06:39 | 人生
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:(台東区立育英小学校⇒台東中学校⇒都立白鴎高校⇒東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後3~11月は滋賀県高島市の滋賀支所に常駐しています
滋賀支所
12~3月は京都市伏見の本部事務所に常駐しています

70.執着を次々に脱ぎ捨てること

ほとんどの人は、何かと日々絶え間なく、悩み・苦しむ
あたかも、人生は悩み・苦しむことに意味や価値があるかのように
”一生死ぬまで悩み・苦しむのが当然だ”と勘違いしている
”悩み・苦しむことが人間を成長させる”と思い違いをしている
万物の霊長であるはずの人が一体なぜだろうか?

人以外の生き物を見ていると
どうも執着で悩んでいるようには見えない
あるのかもしれないが、少なくとも人ほどには、ひどくはない
持てる者の悩みなのであろうか、人は高い能力をもてあましている
自らすすんで、そんなにも悩み苦しむのであれば
高い能力などいっそのことないほうが良いと思うのですが

金持ちになってそれほどの幸福感がないのならばいっそ金を捨ててしまえばよいのに
しかし相当な金持ちでも、金を捨てるどころか、更にお金を増やそうと血眼になる
物事は良くなろうとすれば、むしろ結果的に悪くなるということなのでしょうか?
もし、そうだとしたら、どうも納得できない
もしそうだとしたら、そんなおかしなことはない
金持ちなのに、金のことやら、何だかんだと悩み・苦しむということが理解できない

恵まれているのだから悩み・苦しみなんてするはずがないのに
悩み・苦しまないためには、その元凶を根底から排除すべきなのだろう
悩み・苦しむ元凶は、人の旺盛な執着であろうから
お金のように、しこたま溜め込んで更に増やし続ける執着をどうにかせねばならない
”過剰な執着を持ってしまったのだから、執着を捨てればよい”のだ
「執着がない」なんて言う貴方、とんでもない、人間は例外なく、あまりに多くの執着に埋もれている
人間は執着の固まりであり、しかもその多くは悪性の執着なのである。
「私の辞書には執着という言葉がない」執着の少ない人に、私はかつて出遭ったことがないのである

”有り余る金を持ってしまったのだから、恵まれない人にあげればよい”のと同じことです
執着を捨てるなんて、ごく簡単なことではないですか
少なくとも得る努力に較べたらその何百分の一の努力も要しない
禁煙や節食と同じで、実際には、なかなか諦められないのですが
しかし、禁煙や節食もやってしまえば、こんな簡単ことはない
できるはずなのです

まずは、禁煙や禁酒のように執着とは何かどういう弊害があるか、その弊害がどれほど大きいかなどを真剣に考えることである
私に言わせて戴くと悪性の執着は、とてつもなく大きな予想外の弊害があるのである。
しかし麻薬同様に捨てきれないまま、日常化し、その大きな弊害から抜け出せずに一生悩み続けるのである

コレステロールのように善玉だけ残して悪玉だけ取り除けばよいのに
悪玉執着を切り捨てるというか脱ぎ捨てればよいのに
憎い執着を切り捨てる、お荷物となっている執着なんて荷い続ける価値はないのだから
その一念で、ひたすら執着を排除しようではありませんか

部屋の掃除や整理整頓と同じことで
 ・まず簡単なものから
 ・次にやや困難なものへ
 ・そしていよいよどうしても捨てられない執着との格闘へ
捨てればよいのです

高い場所からプールに飛び込むのと同じことで
 ・まず低い台から
 ・次にやや高い台へ
 ・そしていよいよ高い台から思い切って飛び込む
水の中ですから、飛び込んでも怪我なんかしやしない、死ぬなんてこともあり得ない
目をつむって、1・2・3と飛び込めばよいのです

”絶対に捨てたくないという執着”があれば、キレイサッパリそれを捨てるのです
”絶対に捨てたくない執着”を、もし貴方が一つだけ見事捨てることに成功すれば、もう次は案外簡単なのです
まずは大きな執着を、ある日突然エイッとばかり破り捨てる・焼き捨てましょう
プールでも高い台から一度思い切って飛び込めば、次はそう困難ではなくなる

そうして執着を捨ててみると、やがて、そこに広い青いすがすがしい草原のようなものが開けてきます
軽快にその広い草原を自由に歩きまわる自分を見出すことでしょう

人生とは何か?何のために生まれてきたのか?より良い人生を求める人は、何を置いてもまず、長年自分の心身に染み付いた垢のような自分の執着に関して総括・見直し・反省をすべきなんです<
もしそういうことが行われなかったとしたらその人の人生は歳を追うに従ってつまらんものになっていくのです。大きな後悔になっていくだけなんです
正に麻薬患者そのものです。それほど簡単ではないですよ、何年もかかりますよ
貴方は麻薬患者のように、執着とは何かを正しく理解していないし、執着を絶つことをとんでもない損失であり、失うことを恐れているのです
ところで、最近貴方は大小はとにかく、永年の懸案となっていた何らかの執着を捨てたことがおありですか?
それとも、捨てたいがどうしても捨てられない執着に自分を埋没させたままですか?

あらゆる幸福を手に入れたはずの酒井法子の予想外の麻薬所持・使用事件のように、人間は麻薬的な執着から抜け出せずにズルズルと自堕落な生き方や暮らしに埋没していくのである。酒井法子を責めるのであれば自分自身も執着を断ち切る勇気を持つべきだと思うのである。

より多くを得ること、競争に勝つこと、進歩することが即、全てが善なりと思い込むウツケ者が多いが、得ればそれと同じだけのものを捨てるのは、自然の理なのである。皮膚も骨も体液も爪も歯も皆日々新陳代謝しているのである。
食事をする水を飲む・空気を吸う皆それと同じだけのものを吐き出すものなのだ。

変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない
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村上和隆の会話塾
東京都浅草出身/京都市伏見住人の京都雑感と会話ブログ
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