12月2日、めざましテレビ
東京スカイツリーは2008年7月着工。
2010年3月29日、東京タワー超え(338メートル)で国内で最も高い建造物となった。
2010年7月29日、第1展望台が出来て400メートル突破。
現在511メートル。
今後は1週間に12メートルのペースで伸び、来年春には634メートルとなり、
世界一高い電波塔になる。
塔体の頂上にあたる497メートルから最頂部まで伸びるのが、
地上デジタル放送のアンテナ用鉄塔「ゲイン塔」。
スカイツリー最後の難関、未知の高さに突き出していく「前例のない難工事」を迎える。
スカイツリーを施工する大林組、田村技術本部長
「想像がつかない未知の領域。
高所での工事をどうするかが大きな課題だった。」
強風で何日ストップするのかわからない。
雲に覆われると湿度が高くなり、塗装が乾きにくくなってしまうのではないか。
半世紀前の1958年に完成した東京タワーも、アンテナ部分の取り付けは難しい工事だった。
アンテナ部分は8分割され、地上から頂上部の仮設鉄塔まで、
斜めに張ったワイヤーで順次吊り上げた。
強風でアンテナが揺れ、鉄塔まであとわずかのところで中断した。
そして半世紀、課題を克服するべく考え出されたのがリフトアップ工法である。
塔体内部の空洞(直径10メートル)の地上部分でワイヤーで吊り上げながら、
下に継ぎ足してアンテナ部分を組み立てる。
徐々にそれを引き上げ、現在511メートルのところまで到達している。
今後、1週間に12メートル引き上げていき、最終的に634メートルを目指す。
この方法で、気象条件に左右されずに作業が出来、
かつ、中の組み上げと外側の組み上げができるということで工期も短縮される。