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「ととのいました。」

2010-12-15 22:10:10 | 報道/ニュース
  12月2日、読売新聞編集手帳


  「新聞」とかけて「お坊さん」と解く。
  そのココロは――今朝(袈裟)きて今日(経)よむ。
  テレビの『笑点』で人気者になったなぞかけの名手、
  故・二代目春風亭梅橋さんの作と伝えられる。

  寄席では昔からおなじみのなぞかけに、
  今年、新しく息を吹き込んだのは漫才コンビ「Wコロン」のねづっちさんである。
  テレビ番組などで披露する即興の妙技に感心した人は多かろう。

  お題が出て小考し、
  作品の完成を告げるときにねづっちさんが言う「ととのいました」が
  師走恒例「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれた。

  〈タレントは知恵がないのも芸のうち〉(サラリーマン川柳)
  と揶揄される安直な笑いに、視聴者が飽きたのか。
  商売道具の言葉を粗末にする永田町に、人々がうんざりしたのか。
  伝統の言葉遊びが見直された背景は分からない。
  乗り遅れてはならじと、恥を忍んで真似てみる。
  お題は時節柄、「いまの政治」。

  ととのいました。
  「いまの政治」とかけまして「武将の心得」と解きます。
  そのココロは――センゴク時代にはカンの働きが勝負です。
  おあとがよろしくないようで。
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