日暮しの種 

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名も知らぬ君よ たくましく

2011-04-05 21:22:12 | 編集手帳


  

  3月31日付 読売新聞編集手帳



  生まれてまもない君に、
  いつか読んでほしい句がある。
  〈寒き世に泪(なみだ)そなへて生れ来し〉(正木浩一)。
  君も「寒き世」の凍える夜に生まれた。
  列島におびただしい泪が流れた日である。

  震災の夜、
  宮城県石巻市の避難所でお母さんが産気づいた。
  被災者の女性たちが手を貸した。
  停電の暗闇で懐中電灯の明かりを頼りに、
  へその緒を裁縫用の糸でしばり、
  君を発泡スチロールの箱に入れて暖めたという。

  男の子という以外、
  君のことは何も知らない。
  それでも、
  ふと思うときがある。
  僕たちは誕生日を同じくするきょうだいかも知れないと。

  日本人の一人ひとりがあの地震を境に、
  いままでよりも他人の痛みに少し敏感で、
  少し涙もろくなった新しい人生を歩み出そうとしている。
  原発では深刻な危機がつづき、
  復興の光明はまだ見えないけれど、
  「寒き世」は「あたたかき世」になる。
  する。
  どちらが早く足を踏ん張って立ち上がるか、競争だろう。

  原爆忌や終戦記念日のある8月と同じように、
  日本人にとって特別な月となった3月が、
  きょうで終わる。
  名前も知らぬ君よ。
  たくましく、
  美しく、
  一緒に育とう。
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バブル期の若者は積極的

2011-04-05 13:11:26 | 報道/ニュース
  3月7日 めざましテレビ


  バブル世代とはバブル期(’80年後半~’91年ごろ)に社会人になった世代で、
  現在40~50歳代。

  彼らはバブル期の20~30代をどう過ごしたか。
   自分が思うままに自由に過ごしていた 69%
   自分の時間が何より重要だ       72%
   満足していた                62%

  トヨタマーケティングジャパンと三菱総合研究所は、
  「バブル時代」を経験した現在の40~50歳代男性の価値観や生活意識が、
  過去20年間でどう変化したかを知るための調査を実施した。
  その結果、仕事より家庭という人が多かった。

  バブル世代20年でこう変わった
                バブル期(20代) 現在(40~50代)
   精一杯努力している     46,9%     16,0%
   仕事ばっかりしている    33,2%     11,3%
   夕食は家で家族と      23,8%     51,2%
   進んで掃除洗濯        9,0%     25,0%

  バブルから20年仕事やライフスタイル、価値観も大きく変化している。

  バブル期の趣味       現在の趣味
   1 お酒           1 パソコン・インターネット
   2 スキー・スキューバ   2 温泉旅行など
   3 車・ドライブ       3 お酒
   4 ゲーム          4 ウォーキング 
   5 DCブランド購入    5 ペットの世話

  休日出勤や残業をいとわず、娯楽も満喫するというバブル期を経て、
  今は家族サービスやゆとり重視に変化した。
  若い時期イケイケで過ごしたことは価値観に変化が生じた今でも、
  バイタリティー・積極性といったプラスに作用したという評価もある。

                        バブル期の20代 VS 現在の20代 
   仕事が好き                     22,5%     10,6%
   仕事・金銭面での成功を何よりも重視      18,6%      8,2%
   職場の仲間とよく飲む               40,3%     11,8% 
   日常の中に不安・不満               17,8%     27,1%
   寝ること、家に一人でいるときに幸せを感じる  20,9%     51,8%

  バブルから20年、まさに若者のキャラクターが変わったといわれる。
  バブル世代が“イケイケ”と呼ばれ積極的だったのに対して、
  現在の“草食男子”あまりに内向きではないかという指摘がある。

  山田昌弘中央大学教授
  「『現在の草食男子』は自己成長を促すチャンスを失っている。
   『バブル世代』から学ぶべき要素は多い。」 

        
 
  


  




























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