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APEC契機に変貌 ウラジオストク

2012-09-11 13:26:36 | 海外ネットワーク


  9月8日 NHK海外ネットワーク


  APECに合わせて誕生した新たなランドマーク ルースキー橋。
  首脳会議が開かれているルースキー島と市内を結ぶ巨大なつり橋である。
  斜めに張ったワイヤーで橋げたを吊る“斜張橋”としては世界最長を誇る。
  人口60万人の港町ウラジオストクは
  太平洋艦隊の司令部がおかれ
  ソビエト時代は外国人の立ち入りが禁止された
  いわゆる“閉鎖都市”だった。
  ソビエト崩壊後も
  モスクワをはじめロシア中央部に比べて発展が遅れていたが
  APECの開発を機に大規模な開発が進められている。

  市内と空港を結ぶアエロエクスプレス。
  市内から空港までは約50キロ。
  これまでは列車がなく空港への道は常に渋滞し
  2時間以上かかることもあった。
  今は列車で48分に短縮された。
   運賃(市内~空港)
    ビジネス   約900円
    スタンダード 約500円
  海岸沿いの遊歩道もAPECに合わせて整備された。
  近くにはおしゃれなカフェや洋服店が立ち並ぶ通りもあり
  ヨーロッパ風な街並みをかもしだしている。
  オペラやバレエの劇場も建設中である。
  APEC準備のためロシア政府は日本円で約1兆7000億円を投じた。

  市民の生活や仕事にも変化が見られ始めている。
  港の通関業務を行う会社で働くコワリチュク・ワレリアさん(32)。
  アジア各国の経済成長に伴って会社で扱う貨物量が大幅に増え
  業績はこの5年間で4割増えた。
  「仕事が増えて収入も増えました。
   ウラジオストクが海外ぬもっと知られ
   貿易がより活発になることを期待しています。」
  ワレリアさんは週に3回 市内のダンス教室に通っている。
  15歳の娘アリョーナさんも一緒。
  1人あたり月に6,000円以上かかるが
  給料が上がり趣味を楽しむゆとりが出てきたと言う。

  ウラジオストクは大きな変貌を遂げつつあるが
  街を一歩はいると舗装もされていない道路や
  老朽化した建物がまだ数多く残されている。  
  ロシアの発展から取り残されてきた極東が
  アジアとの窓口として発展を続け
  格差を埋めることができるかどうか
  APEC後にその真価が問われる。


  
  
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