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ニューヨーク市で炭酸飲料規制

2012-09-16 09:25:36 | 報道/ニュース


  9月14日 おはよう日本


  アメリカの大手ファストフード店で売られている炭酸飲料のSサイズと
  日本の大手ファストフード店のLサイズは同じくらい。
  映画館などでは巨大な1,5リットルサイズも売られている。
  ニューヨーク市は市民の肥満対策として
  糖分を含む炭酸飲料の容器の大きさを470ml以下に制限する
  アメリカで初めての条例を可決した。

  ニューヨーク中心部タイムズスクエアにある映画館。
  売店でよく売れるのは炭酸飲料。  
  最も小さいサイズでも950ml。  
  最大の1500mlにしても値段はあまり変わらない。
  多くの人が大きなサイズの炭酸飲料を買っていく。
  「炭酸飲料はカロリーも高いしあまり健康的ではないかもしれませんが
   映画に合うのよ。」

  アメリカでは成人の3人に1人が肥満。
  炭酸飲料の消費量は年間1人あたり170ℓ。
  糖分の摂り過ぎが肥満につながっているとして問題になっている。
  特に深刻なのが低所得者層の子供たち。
  食事を安いファストフードに頼っているためである。
  こうした声を受けてニューヨーク市は
  販売できる炭酸飲料の容器の大きさを470ml以下に制限する条例案を
  市の委員会に提出した。
  狙いは肥満関連の医療費の抑制である。
  その額は日本円で年間3,200億円にのぼり
  肥満がこのまま増え続ければ財政がもたないと危機感を抱いている。
  この条例案に飲料業界から反対の声が上がった。
  今年7月ニューヨーク市庁舎の前に集まり抗議デモを行った。
  「飲み物のサイズを小さくするのではなく
   子どもたちにしっかり運動させるべきです。」
  映画館からも反対の声が上がっている。
  炭酸飲料は原価が安いため売れば売るほど利益が上がるからである。

  映画館協会ニューヨーク支部 ボブ・サンシャイン支部長
  「売店の売り上げは映画館の収入の大きな柱です。
   収入の25~30%を占める売り上げがなくなったら大損失です。」

  こうしたなかで日本時間の14日未明
  条例案の採決が行われた。
  結果は賛成多数で可決。
  来年3月からニューヨークのレストランや映画館などで販売される
  炭酸飲料の容器の大きさは470ml以下に制限され
  違反した場合には罰金が科せられることになった。

  ニューヨーク ブルームバーグ市長
  「この条例は肥満問題に取り組むうえでのもっとも重要な政策であり
   命を救うことにつながるものです。」

  この新しい条例は
  容器を小さくしてもおかわりが自由な店が多く
  実効性に疑問の声が上がっている。
  
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