銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

へヴンズストーリー(2010)

2011-06-10 | 映画:ミニシアター

    世界が憎しみで 壊れてしまう前に。

京都シネマにて鑑賞。 残念ながら、初日の監督さんの舞台挨拶には行けませんでした。上映は1日1回。14:50から上映のみ。終了は19:35。何と4時間半強という長さです。「愛のむきだし」以来の長丁場となりました。

物語は複数の人物が登場します。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年、その青年と家族になろうとする女性。。。。彼らを中心に、20人以上の登場人物が、複数の殺人事件をきっかけに繋がっていくストーリーです。

全9章からこの作品はなっています。

  • 第1章・夏空とオシッコ
  • 第2章・桜と雪だるま
  • 第3章・雨粒とRock
  • 第4章・船とチャリとセミのぬけ殻
  • 第5章・おち葉と人形
  • 第6章・クリスマス☆プレゼント
  • 第7章・空にいちばん近い町1 復讐
  • 第8章・空にいちばん近い町2 復讐の復讐は何?
  • 第9章・ヘヴンズ ストーリー

4時間38分の物語をどう書き記したらいいのか分かりません。なので印象深いところをいくつか書きたいと思います。

妻子殺害事件で思いだすのは、あの山口県光市母子殺人事件です。夫である男性の会見が今も印象的だったのを思いだします。まさにその当事者と同じく、夫の憎しみを抱いたあの発言は重なります。

ここで描かれているのは、犯罪被害者となった家族の姿です。裁判での極刑が下されないなら、自らの手で加害者を殺したいという強い憎しみ。そりゃ愛するものを失って正気でいられないでしょう。

しかしその思いは永遠に背負わなくてはいけないものでしょうか?また苦しみから解き放たれることはないのでしょうか?

両親と姉を殺された幼い少女サト。犯人は事件後、自○してしまいます。復讐したくてもその相手はいません。そんなサトが偶然テレビで目にしたのが、妻子を殺されたともきの会見でした。司法でだめなら、自らの手で、、、。この言葉がサトの心を打ちます。その日から、トモキは彼女のヒーローに・・・・。

 
復讐を美と捉えているような気もしたのですが、、、。どうでしょうか。


そしてこの人、サトが焦れたヒーロー的存在 トモキ

妻子を殺された夫トモキ、加害者の少年が無期懲役となり、その事に怒り苦しむ。法律が罰しないなら、自ら手を下すと言い放つのだが。。。。。

第3章『雨粒とRock』では、鍵屋で働いていており、その姿を見る限り、復讐に燃える執念の男には見えないです。多分事件への記憶は時間とともに薄らぎ、気持ちも平穏になりつつあったのかも、、、、。

そして新しい出会いが。

 トモキと、幼い頃父親から受けた暴行のため右耳が聞こえなくなった、ロックギターをやっている22歳のタエ(菜葉菜)との出会い。タエがトモキに絡み、それを優しく受ける?というか彼もどうしていいか戸惑う。必然的にそれは結婚へと繋がった。

一方、犯行当時19歳だったトモキの妻子殺しの犯人のミツオ(忍成修吾)には、事件から約1年後の2000年8月に無期懲役の判決が下され、確定していた。
トモキにすれば、無期懲役という決定は十分ではなかったはず。出来れば極刑を望んだはず。でもタエとの結婚を機にその思いは当時より薄らいだようだ。

さてそんなトモキとサトの接点は第4章『船とチャリとセミのぬけ殻』で、、、、。事件から8年が経過していた。
16歳になったサト(寉岡萌希)は今、とある島で妻・タエとかわいい娘の3人で幸せそうに暮らしているトモキの元を訪ねる?のが目的みたい。訪ねて何をどうするのか?

あくまでも、接点は2人が遭遇した家族殺人事件である。

 サトはトモキに何を求めるのか?そしてついにサトの口から切り出される重い話で何となくわかる。

「殺してやるんじゃなかったんですか」と詰め寄るサト、それに対しトモキは「家族を殺された人間は幸せを願っちゃダメかな」だ。
その答えに、サトは何と「ダメだと思います」というきっぱりとした言葉。

8年の経過でトモキの気持ちに変化。しかしサトはこう続ける。無期懲役だったはずの憎っくき殺人犯・ミツオは今、釈放されて刑務所を出ている。それを見過ごすべきなのか?と、、、、。

つまり8年前の宣言を実行するべきだ実行せよというのだ。さて迫られたその復讐をトモキは一体どうするのか?

サトとトモキの関係は復讐という接点で動き始める・・・・。

そしてその復讐のターゲットとなるミツオ。彼は刑務所を出所後、保護司のフォローでに就職先を探していた。ミツオの就職を頼まれたシオヤ(光石研)は、予想どおりミツオの採用を真っ向から断った。

さてミツオだが、彼は恭子の養子となって2人で仲良く暮らしていた。それはすべて恭子の申し出からである。しかし現在の恭子の病状は日々悪化。そして、今やミツオに対してすら、時々「あなた、一体誰?」と言い出す状態。この先2人のいく末は?

 第2章『桜と雪だるま』では雪深い東北の鉱山跡の廃墟で、カイジマ(村上淳)が波田(佐藤浩市)を追い詰め殺そうとする場面が展開される。警察官であるカイジマは実は裏の稼業「復讐代行」なるものをやっていた。彼が波田を殺そうとしているのは、波田の妻からの依頼を受けたビジネスらしい。その後も動物園の飼育係黒田(津田寛治)を拳銃で追い詰め、撃つという場面もある。これもその裏稼業のようだ。

公務員なので、この副業が見つかるとヤバいはずなのに、どうして?目的はおわかりのようにお金だが、、、。
その理由は後半で分かる。

 第6章で、サトの言葉に刺激され、自らの「罪と罰」を意識し始めたトモキが、建築現場で働くミツオの様子をうかがう場面が展開されます。どうなんでしょう。トモキは自らの意思で本当に手をかけることを決めたんだろうか?どうもサトの後押しが勝っているようにも見えたけどね。

復讐の準備は始まった。でもその代わり、幸せだったトモキの家庭には今少しずつヒビが入ろうとしていた。

ミツオを執拗に尾行を始める。ちょっとびくびく、おどおどしながらの尾行である。何だかかんだ言ってもいざ復讐への一歩を踏み出すのは、躊躇するのは当然だ。

ミツオを尾行していたトモキはたまらずミツオの前に飛び出してそう詰問する場面は観ている私も凄い緊張感を覚えた。まるで自分がトモキになった気分である。憎き犯人に手をかけるのは当然?いやそうではない。相手がどんな奴でも手をかけるというのは罪なことだ。

そしてサトは完全にトモキの復讐に加担する協力者だ。

 第7章『空にいちばん近い町1 復讐』は、第2章に登場した東北の鉱山跡の廃墟が舞台。ここがひとつのこの作品の主題のポイント的な場所かも、、、、、。

実はここが恭子の故郷だったのである。恭子の先が短いとみたミツオは施設から恭子を連れ出し、恭子に故郷の風景を見せようとしたようである。

 恭子役 山崎ハコ。
70年代、一世を風靡したフォーク歌手。こんな人だったのね。遠目でしか見た事がないので、どんな方か知りませんでした。

小柄で細いとは知っていましたが。。。。若年性アルツハイマーだと告知されてショックを受ける人形作家・恭子役で登場。
サトじゃないけど、恭子もまたテレビの報道でミツオの事を知る。

公表されたミツオのコメント、「これから生まれてくる人間にも僕のことを覚えていてほしい」というメッセージ。いずれ、自分の事さえも分からなくなるだろうという記憶喪失の病気に絶望感を感じていた。そんな時ミツオとの接点を求めはじめることに。
このあたりは、何となく薄らとほのかなかすかな希望?のようなものも感じられる。

 どなたかが書いておられたが、他にもほっとするような場面があった。それはプレゼントを贈るというもの。

第6章『クリスマス☆プレゼント』

カイジマが殺してしまった強盗の妻・チホ(根岸季衣)にお金を届ける

カイジマをチホの義娘・カナ(江口のりこ)はからかうが、カイジマがカナに贈るあるクリスマスプレゼントが印象的。ストラップのようなものらしい?


江口のりこさんのふてぶてしさが何とも言えない(笑)愛想もないし可愛くないけど。

ミツオが恭子に贈るためにクリスマスプレゼントを買う場面。

サトがトモキに贈るために買ったクリスマスプレゼントを渡す場面。

問題を起こす息子・ハルキに対して、カイジマがあるクリスマスプレゼント?を贈る場面。これはなかなか洒落ていたよね。

復讐、贖罪、、、、、。暗いことがいっぱい描かれていた中。このプレゼントシーンはちょっと気持ちが救われた?ような気分に。

まだまだ印象的なシーンはたくさんありましたが、このままいくと書ききれないので、、、、。

あらすじ(MovieWalkerより拝借) ネタばれ含みます。

 少女サト(本多叶奈)が8歳の夏。友達と海水浴に出かけている最中、家族が何者かによって殺害される。1人残されたサトは、祖父ソウイチ(柄本明)に引き取られることに。事件の日からオシッコが出なくなったサトは、テレビで“法律が許しても、僕がこの手で犯人を殺してやります”と言い放つ男を目にする。それは、妻子を殺された鍵屋のトモキ(長谷川朝晴)だった。その日から、トモキはサトにとってヒーローとなる……。1人息子を育てている警官のカイジマ(村上淳)は他人には言えない副業をしている。関東では桜の季節、しかし東北の鉱山跡はまだ雪。カイジマは雪の中で仕事をこなした。戻ったカイジマは花見をしながら息子に土産を渡すが……。バンドでギターを弾いている22歳のタエ(菜葉菜)。父親の暴力のせいで片耳が聞こえず、孤独な彼女は、雨の日、トモキと知り合う。少し暗い影を持つ彼にタエは惹かれる……。ある船着場。16歳になったサト(寉岡萌希)が降り立つ。そこは、彼女のヒーロー、トモキが住む町だった。セミのぬけ殻を“虫の死体”と呼ぶ少年の自転車を強引に借りたサトは、トモキを探す。こうして、復讐が始まろうとしていた……。若年性アルツハイマーと診断された人形作家の恭子(山崎ハコ)。ある日、恭子は病院のテレビで、理由なく殺人を犯した少年の言葉を知る。“これから生まれてくる人間にも、僕のことを覚えていてほしい”。やがて落葉が舞う季節となり、彼女に変化が訪れる……。夏、かつて“雲上の楽園”と呼ばれ、カイジマも訪れた東北の鉱山跡の廃墟を2人の男女が訪れる。あれから8年、そして悲劇が訪れる……。サトはヒーローとともに、彼の住む町にいた。彼はすでにヒーローではなかったが、それでもサトは彼が好きだった。事件から10年が経過。季節外れの雪が舞う紅葉の山中を走るバス。その中には、すでに亡くなった姉の年齢を追い越したサトが乗っていた……。

メディア 映画
上映時間 278分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ムヴィオラ)
初公開年月 2010/10/02
ジャンル ドラマ
映倫 PG12

 解説(goo映画より)

殺人事件をきっかけにつながりあう20人以上の人々の姿を通して、復讐と再生を描くドラマ。全9章、上映時間4時間半を超える大作。監督は「ドキュメンタリー頭脳警察」など、ピンク映画からメジャー作品まで幅広く手掛ける瀬々敬久。出演は「掌の小説」の寉岡萌希、「ハッピーフライト」の長谷川朝晴、「必死剣鳥刺し」の村上淳。

 
サト役 寉岡萌希はまだ17歳だそうです。

 

  • 公式ウェブサイト
  • それにしても見ごたえのある作品でした。。。。。 

     

     

     

    Comments (6)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    クロエ(2009)☆★CHLOE

    2011-06-07 | 映画:シネコン

     あの人を誘惑して。

    久しぶりに東宝シネマズ二条へ、、、、。本作はここでしか上映されておらず。シネマズディということもあって、火曜日に行ってきました。

    実はこれリメイクだそうです。まったく知りませんでした(汗)2003年のフランス映画「恍惚」を元にアトム・エゴヤン監督が英語リメイクしたもの。

    最近売れっこのアマンダちゃんが本作では。ちゃん付けするのが、失礼なくらいの官能的な美しさを放つ娼○役、クロエで登場!
    肌を露出したり、S○xシーンも演じている。う~ん何か小悪魔ぽいかな?

    男性を翻弄するような色気ムンムンなんですが、、、、。彼女はどうもちょっと路線が違うみたいです。最初は分からなかったんだけど。

    私鈍感なのかもしれません(笑)


    トイレでキャサリンはクロエと出会う。ここでピンと来ないと後でびっくりすることに・・・。

    この作品の主演はキャサリンを演じるジュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライド。ジュリアンの夫を演じたリーアム・ニ―ソンはどちらかといえば、脇役のようです。

    さてジュリアン演じる産婦人科医、キャサリンは大学教授の夫デビッド(リ―アム・ニ―ソン)、そして一人息子マイケルと3人で人が羨むような幸せな生活を送っていた。

    というのは表面上だけ・・・・。キャサリンは産婦人科医として十分な成功を収めていたが、いつの頃からか夫との夜の生活はなし状態となり、、、一人息子のマイケルも今や母親の世話をうっとうしいと思う年頃に。

     一人息子 マイケル

     彼女を自分の部屋に泊めたことが母親にバレると、母と息子の関係はさらに険悪に。

    とまあ人さまの家のことは中に入らないと分からないわけで、、、、、。その上にまた新たな出来ごとが起こった・・・・。

    それは、、、、。

    ある日デビッドの携帯に届いたメールを偶然見てしまったため。そこには、「ゆうべはありがとう。ミランダより」と書かれ、若い教え子のミランダとデビッドがツーショットで写った画像が添付されていたから夫の浮気は明らかなのか?


    妻キャサリン・スチュアート(ジュリアン・ムーア)がクロエに依頼したのは、夫を誘惑しそれに対して夫がどんな態度をとるかを報告してもらうこと。

    クロエの最初の報告は特に凄いものでなく、常識的なものだった。ところが、2回目、3回目の報告となると次第に生々しい話になっていく。その報告を聞きながら、自分が求めるような感触だと確認。耳をふさぎたくなる気持ちで聞きながらも、もっと詳しく知りたいとも思ってしまうのだ。


    行きつけの店をクロエに教える。


    クロエは大学生を装い近づく、、、、?


    場所なども詳細に語られ、その場面での行為を細かく想像させてしいまうほどリアルな報告だ。


    こうだああだ、かなりきわどい発言も

    ジュリアン演じるキャサリンの苦悩がとてもリアルです。観ている私にも伝わってきます。


    情事の後を見せられたら、余計におかしくなるよね。クロエの報告はキャサリンの心を蝕む


    精神的に追い詰められるキャサリン、クロエの思惑に嵌まることに。


    2人は深い関係になってしまう。まあこうなるとは?でも最初のトイレの場面で、髪飾りをわざと落として拾わせる?あの行動はキャサリンに興味があったということなんだと分かります。

    クロエはキャサリンと深い仲になった喜びがあるようでしたが、、、、。

    キャサリンは夫への不審感をぬぐえない状況。直接夫デビッドに不貞が真実かどうか確かめることに。


    頑なに拒否するデビッド。

    ついにこの不倫が本当かどうか?が実証される場面が・・・・・!

    クロエの報告が実は嘘だったことが判明します。何故にクロエはでっちあげたのか?

    キャサリンは胸をなでおろした。再び2人の愛を再確認することになります。そうなると、クロエとの関わりをこれまでにしなければなりません。

     キャサリンの仕事場に訪ねて来たクロエにはっきりと告げます。


    茫然と立ちすくむクロエ。さてこのままではおさまらないようです。

    新たな誘惑の手を・・・・。

     ターゲットはキャサリンの息子、マイケルですわ。

     自宅へ押しかけるクロエ

     ベッドイン。。。。

     

     クロエの思惑どおり事は進んだが、、、、。その事態を目撃したキャサリンは

     
    バトル!


    もみ合い、、、、。そして、何とえぇ~こんなことに。

    メディア 映画
    上映時間 96分
    製作国 アメリカ/カナダ/フランス
    公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ=ポニーキャニオン)
    初公開年月 2011/05/28
    ジャンル サスペンス/ドラマ/エロティック
    映倫 R15+

    作品紹介(goo映画より拝借)

    人は自分が信じたいと思ったことを信じる。ゆえにたとえ誤りだとしても否定の言葉は耳に入らない。ヒロインは長年連れ添った夫ではなく、行きずりの娼婦の言葉を鵜呑みにしてしまう。かくして危険な妄想が招く家庭崩壊劇が展開する。アンヌ・フォンテーヌ監督の仏映画『恍惚』をもとに、『セクレタリー』のエリン・クレシダ・ウィルソンが脚本を手がけ、メガホンをとったのは『秘密のかけら』など官能とサスペンスはお手の物のカナダの鬼才アトム・エゴヤン。出演は『キッズ・オールライト』のジュリアン・ムーア、『96時間』のリーアム・ニーソンという熟練陣に加え、『マンマ・ミーア!』でブレイクした若手アマンダ・セイフライド。

     ※ちょっとラストが都合良いような終わり方にもとれたが、、、、。ハッピーエンドじゃない方が良いのでは?なんて思ったけどね。

     

      公式サイト

     

     

     

     

     

     

    Comments (12)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    コリン LOVE OF THE DEAD(2008)

    2011-06-05 | 映画:ミニシアター

     世紀末、余命ゼロの恋人たち…。

    京都シネマにて鑑賞。1日1回の上映、しかも19:55から、、、。その上10日までです。なかなか上手く時間が取れないもんで、困ります。やっとこさ、何とか時間を調整しての鑑賞となりました。

    何と、低予算で自主製作だそうで、日本円にして5800円の超格安ムービー!イギリスから上陸。出演者もボランティアという話題のゾンビ映画です。

    いやあなかなか良かったです。ただそんなに恐怖を煽るような雰囲気の作品ではありません。しかもゾンビ化したコリンに哀愁さえ感じるんですね。

    通常の作品の映像は幅が広いのですが、狭い?調べてみると、これすべてハンディカメラで編集したとか、、、。


    これが監督が使っているものだそうです。

     

    コリンがゾンビになってしまう場面から、映画は始まる。人間たちがゾンビになってしまった街中を徘徊する危険地帯を駆け抜け、ようやく友人宅にたどり着いたコリン。しかし彼は既に、ゾンビに噛まれて体調が変質し始めていた。そんなことはお構いなしに、既にゾンビに完全に変身してしまった友人は、情け容赦なく彼に襲いかかる。コリンは元友人だったゾンビを何とか倒す。


    この人ダミアンかな?キッチンで襲われる。

    コリンの意識も遠のきゾンビになってしまう。彼はふらふらと立ち上がると街に出て、生きた人間を襲いながらどこかに向かって行きます。歩き方が独特ですね。

    ここからはコリン目線かな?

    コリンが襲われているところへ姉のリンダが遭遇。リンダはコリンを助けるも、彼はリンダの腕を嚙んでしまう、、、、、。

     リンダはコリンを母親にに会わせれば人間の心を取り戻すのでは?コリンを実家にに連れて帰ろうとする。しかしその方法もまったく
    効き目はなく、次第にリンダにも症状が出始める。そんなコリンを恨む母、でもその半面コリンの変わり果てた姿に愛情があるのも見える。我息子に手をかけず、置き去りにして去る場面は何とも言えない。


    コリンはどんな思いでいたんだろう?



    ゾンビの群れに襲われ逃げ場を失う人たち。抵抗出来ずに生きたまま喰われる。

     

    そうそう印象的なのは、ゾンビ狩りをする人々。格闘した挙句、ゾンビに嚙まれてしまう数人の人、その後ゾンビになるのをはずのを分かってか?その場で殺してしまおうとする人々。命乞いする者、子どもに別れを言わせてと哀願する女性。。。。

    そんな人たちに手をかけるのは、とても辛いはずだが、、、、。何とも言えない場面だった。

     あらすじ(goo映画より)

    世界中である日、死者が甦り、生きた人間を襲い始める。ロンドンの街はパニックになり、社会生活は完全に麻痺する。その信じられない状況のなか、青年コリン(アラステア・カートン)は、甦った死者に腕を噛まれてしまう。謎のウイルスが、血液によってコリンの全身に運ばれる。やがてコリンは底なしの倦怠感に襲われ、しだいに意識を失っていく。コリンは死に、そして甦った。コリンは朦朧とする意識のなか、思うようにならない体を引きずりながら、街へ出る。同時に猛烈な空腹感に襲われたコリンは気がつくと、他の死者といっしょに、生きた人間の肉を食べていた。コリンは、ある場所に行かなければならないという衝動に駆られ、その目的地に向かって一歩ずつ足を進める。そんな彼を、“ゾンビ狩り”を楽しんでいる人間たちが襲う。その恐怖と戦いながらコリンはやがて、恋人ローラと暮らしたアパートにたどりつく。

    不思議だったのは、恋人の家にたどり着いたコリンは人間だったところ。あれはどういうことなのでしょうね。

    ローラと再会して良かった!と思ったら、、、、。彼女も。

    メディア 映画
    上映時間 97分
    製作国 イギリス
    公開情報 劇場公開(エデン)
    初公開年月 2011/03/05
    ジャンル ホラー/ドラマ/青春
    映倫 PG12

     解説(allcinemaより拝借)

    スタッフ・キャストを有志によるボランティアで賄い、製作費をほとんど掛けずに撮り上げた自主製作作品ながら、ゾンビとなった青年を主人公にしたユニークな切り口と完成度の高さが評判となり数々の映画祭で話題を集めた英国産ゾンビ・ホラー。世界的なゾンビの発生で壊滅状態に陥ったロンドンを舞台に、自らもゾンビになってしまった青年が、かすかに残る記憶とともに街を彷徨う切ない姿を描く。監督は本作で一躍注目の的となった新鋭マーク・プライス。
    コリン役にはLAMDA出身のアラステア・カートン。

     物悲しいゾンビ映画、なかなか斬新な発想で良かったですね。

     この方がマーク・プライス監督。

    オフィシャル・サイト
    http://www.colinmovie.jp/

     

     

     

     

    Comments (6)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010)★☆SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD

    2011-06-03 | 映画:シネコン

       ゲーム、ロック、イケてる彼女 それがぼくの人生の必勝アイテム!

    Tジョイ京都にて鑑賞。遅まきながら、ファーストディに観て参りました。「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」の監督、エドガー・ライト作品ということで、興味がありました。

    でもね、これおばさんの私には正直なところ、ついていけなかったです(笑)

    原作はブライアン・リー・オマーリーという人が描いた、カナダのコミック作品『スコット・ピルグリム』だそうです。日本のコミックも読まないし、、、。ましてや外国のコミックなんてもっと知らない私(汗)知らないことだらけで正直困りましたよ。

    コミックだから、映像のいたるところに吹き出しが入るみたい。

     
    左に字の吹き出しが、、、、。

    主役の名前がスコット・ピルグリム、そしてこの役を演じているのが、マイケル・セラ。何処かで見たような?と思ったら、JUNOに出てたあのボーイフレンド役のダサい兄ちゃんでした(笑)今回は見ようによったら格好良いかも。

    この人、ジェシ―・アイゼンバーグ系ぽいところもある。オタクぽい俳優で共通かも?

    さてお話ですが、マイケル・セラ演じるスコットはオタクで売れないバンドマン。3人編成のアマチュアロックバンド、セックス・ボブオムのベーシストでした。

                 
    なかなかサマになっています。ダサいかと思っていたけど、、、。そいでもって17歳の中国人高校生 ナイブスと付き合っている。

    ところが、、、。夢に見た女性ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と出会い、恋に落ちてしまう。


    紫の髪の女性ラモ―ナ。この人も見たことがあるので、調べたところ、メアリー・エリザベス・ウィンステッドはデス・プルーフ in グラインドハウスに出ていた方でした。


    完全に恋ボケ状態となり、ナイブスとの高校生っぽいデートの最中も頭の中にあるのはラモーナのことばかり
    バンドの練習にも力が入らず・・・・。

    そしてついに実現するラモーナとの初デート。

     

    バトル当日、会場には、ルームメートのウォレス(キーラン・カルキン)、しっかり者の妹ステイシー(アナ・ケンドリック)、ナイブス、ラモーナらが応援に駆けつける。

      だが、セックス・ボブオムの演奏最中に突然乱入してきたのはラモーナの最初の邪悪な元カレ、マシュー・パテル(サティヤ・バーバー)。

     スコット、かなり強い!びっくり

    攻撃を受けたスコットは、驚きながらもとっさに反撃。マシューを倒し、バンドバトルにも勝利する。

    だが、これはほんの始まりに過ぎなかった。ラモーナと結ばれるためには、7人の邪悪な元カレ全員を倒さなくてはならなかったのだ。

    お話はそんなに難しいものではありません。色々なキャラクターが登場して面白いことは面白いのですが。。。。

    2番目、3番目と次々に現れる邪悪な元カレ軍団。いずれも個性的な技を用いて戦いを挑んでくるが、ラモーナの協力もあり、苦戦しながらも勝利を重ねるスコット。                                  

     

     ロキs-・リヒター メイ・ホイットマン


    ルーカス・リー クリス・エヴァンス

     そして、トッド・イングラムにはあのブランドン・ラウス
    スーパーマンリターンズで主役に抜擢されたが、続編は無くなり白紙に。


    スコットのしっかり妹には、アナ・ケンドリック


    友人でゲイのウォレスにはキーラン・カルキン

    やがて6人の元カレを倒したスコットの前に現れたのは、有名音楽プロデューサーのGマンことギデオン(ジェイソン・シュワルツマン)


    ジェイソン・シュワルツマンとは気付かなかったよ!

    ここでラモーナは心変わりを見せて、ギデオンの元へ。実は彼こそが最後の邪悪な元カレであり、軍団を組織した黒幕だったのだ。果たしてスコットは、最強の敵ギデオンを倒し、ラモーナとの恋を成就させることができるのか?

    映像だけでもなかなか見ごたえあり!登場するキャラも味があるかな?


    バンドのドラマ―、キム、パワフルでクレイジーだけど可愛い♪ アリソン・ピルが好演。

     

    メディア 映画
    上映時間 112分
    製作国 アメリカ/イギリス/カナダ
    公開情報 劇場公開(アステア=パルコ)
    初公開年月 2011/04/29
    ジャンル アクション/青春/ファンタジー
    映倫 G
    ゲーム、ロック、イケてる彼女、

    解説(allcinemaより拝借)

    「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」の俊英エドガー・ライト監督が、日本のサブカルチャーに多大な影響を受けたというブライアン・リー・オマリーのカルト・コミックス『スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド』を実写映画化した青春バトルアクション・ラブコメディ。ひと目ぼれした不思議な少女の愛を勝ち取るため、なぜか彼女の元カノ7人との対決を余儀なくされた主人公のバトルの行方を、ゲームの要素を盛り込んだ多彩な表現でテンポ良く描き出していく。主演は「JUNO/ジュノ」「キミに逢えたら!」のマイケル・セラ。

     マイケル・セラ
    エドガー・ライト監督(左)

    ゲーム好きにはたまらないのかも、、、、。私は今一つ分かりませんでした(笑)

     

     

     

    Comment
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    梅雨真っ盛り、じめじめ6月 今年も半分 観たい、気になる作品、、、、。

    2011-06-01 | 映画全般

    完全に梅雨です。

    関西の梅雨明けは7月後半だとか、、、。ということはかなり梅雨の時期が長くなる。やはり異常気象なのでしょうか?

    しばらくうっとおしい季節が続きますね。まあこんなじめじめな時期だから、シアターでさわやかに映画鑑賞!

    さて6月に京都で上映される、私が気になる、観たいという作品を今回もずらっと紹介したいと思います。

    シネコン上映作品

    6月4日~

    クロエ

    『秘密のかけら』など独自の愛の世界を探求する鬼才、アトム・エゴヤン監督による官能サスペンス。
    孤独にさいなまれる主人公を体当たりで演じるのは『キッズ・オールライト』のジュリアン・ムーア。魔性の娼婦(しょうふ)を、『ジュリエットからの手紙』のアマンダ・セイフライドが熱演する。

    レッドバロン

    レッド・バロンの異名を持ち、真紅の戦闘機で大空を駆けた男の波瀾(はらん)万丈の半生
    第1次大戦のドイツ空軍の英雄として知られる、マンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵の話
    主人公を演じるのは、『ワルキューレ』のマティアス・シュヴァイクホファー。

    6月10日~

    赤ずきん

    グリム童話の中でも有名なヒロイン「赤ずきん」の成長した姿を描いたファンタジー・サスペンス。
    アマンダちゃん、クロエに続きこの作品でも登場!

    6月11日~

    XMEN ファースト・ジェネレーション

    遺伝子の突然変異で超人的パワーが覚せいしたミュータントの苦悩と冒険を描いたSFアクションムービー
    『キック・アス』のマシュー・ヴォーンが監督を務め、ジェームズ・マカヴォイマイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ケヴィン・ベーコンらが登場。ケヴィン・ベーコンが出るんだ!

    6月18日~

    127時間

    登山中の思わぬアクシデントで究極の選択を迫られた若き登山家アーロン・ラルストンのノンフィクションを基に、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化した感動的なサバイバル・ドラマ。主演はジェームズ・フランコ

    ロシアン・ルーレット

    『13/ザメッティ』をハリウッドでリメイク。何と、バブルアニ監督が再びメガホンを取る。オリジナル版は鑑賞済みです。
    『コントロール』のサム・ライリーのほか、ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークなどハリウッド・スターたちが出演。
    さてどうでしょうね。

    6月24日~

    super8

    スティーヴン・スピルバーグが製作を務め、J・J・エイブラムスがメガホンを取る極秘ムービー。
    カイル・チャンドラー、エル・ファニングが出演

    6月25日~

    ビューティフル

     『バベル』『21グラム』で生と死をテーマにした群像劇を描いてきたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、本作では死に向かう一人の男の姿を描く。ハビエル・バルデム主演。

    ミニシアター上映作品

    6月4日~17日

    へヴンズストーリー

    6月11日~

    奇跡

    世界が愛する是枝監督の最新作は、子どもたちの輝きと家族の温かさに満ちた「奇跡」の物語!兄弟漫才コンビ“マエダ・マエダ”が初主演。

    6月11日~24日

    ミスター・ノ―バディー

     

    ロスト・パラダイス・イン・トーキョー

    6月11日~7月1日

    悲しみのミルク

    6月18日~7月1日

    キラー・インサイド・ミ―

    スタンリー・キューブリックらも絶賛した身も凍るような犯罪小説を映画化。作品を彩る俳優陣にも注目の作品。

    6月25日~

    100、000年後の安全

    テンペスト

    ということで、気になる作品、観たい作品あげてみました。

     

     

     

    Comments (6)
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする