ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

手書きの譜面帳は相棒だ

2005年07月30日 | 随想録

 前にも少し書いたことがありますが、現場に行く時には必ず譜面帳を一緒に連れて行きます。


 黒表紙の、B5版バインダー。
 2冊あって、現在約450曲をストックしてるんです。
 ほとんどジャズ。(別にもう1冊、ポップス用譜面帳があります)
 だんだんと物覚えがアヤシくなってきているので、この2冊に記憶力の減退をカバーして貰っているのです。
          

 今は楽譜作成ソフトという便利なシロモノがあって、誰でも簡単にきれいな楽譜を作ることができますが、ぼくは手書き主義です。(曲の題名だけワープロで印字してます)


 アナログ人間だから? いやいや。
 譜面を書く、という作業が勉強になるからなのです。
 曲の構成の把握、コード進行、読譜力、などなどなど。
 それよりも、もしかすると「キレイに書く」ことが大好きなのかもですが。


     
          

 清書した450曲、「もし『売ってくれ』と頼まれたらどうする?」と、話のタネに訊かれたことがありますが、正直言って値段のつけようがないなぁ。無理やり値段をつけても、うーーーーむ、


 100万や200万の金額では絶対に売らないことは確かですね。
 今までの労力だけ考えても、とても引き合わないもん。
 そもそも労力以前に、ある意味ぼくの「相棒」ですから、もう手放せない。


 さて今日の朝刊に、
 「ジョン・レノン直筆の、『愛こそはすべて』の歌詞が、オークションにかけられ、
 60万ポンド(約1億1820万円)で落札された」
との記事がありました。
 この歌詞カード、ビートルズがテレビ出演した際に使用されたものらしいです。
 当時テレビ局で働いていた女性が、ジョン・レノンの譜面台の下で拾ったそうです。


     
          

 それはともかく、注目すべきはこの金額!




 いつだったか、ある若手の女性ピアニストに「譜面帳を見せて」と言われたので見せてあげたことがあります。
 「すご~~い、キレイに書いてる~~」と感心されたので、「買う?」と冗談で聞いたら、とつじょ真顔になり、

     「いら~ん」  と即答されました。

 当たり前とはいえ、この違い・・・(笑) 


コメント (8)
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