ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

Shall we ダンス?

2005年07月24日 | 映画


 昨夜、「Shall We ダンス?」という映画、見ました。
 映画好きの方からは、
 「ええええっっ今ごろぉ~? なーにやってたんですか!」とお叱りを受けそうですね。
 「リチャード・ギアのもなかなかいいでしょ?」


  ・・・いえいえ、周防正行監督版です、すんません、、、


     
     草刈民代


 でもですね、この映画見て思いました。


 低迷が続いていると長らく言われている日本映画界ですが、
 映画に関してはシロウトのぼくが言うのもなんなんですが、


 こういう映画が撮れるのなら、日本映画の未来は明るいんじゃないか、と。
 (事実、ここ数年の日本映画で、見ごたえのあるものが増えている気がします)


     
     役所 広司


 だって、すごく楽しくて、ホロリとさせられて、考えさせられて、面白かったんです
 物語の流れや設定、人物描写にムリがなくて、とても納得、共感できました。
 心が温まりました。
 すてきな映画だと思いました!。


     


 もとは電車の中から偶然見かけた舞に魅かれてダンス教室を訪ねる杉山ですが、次第にダンスそのものを好きになってゆきます。
 ダンスを好きになるにしたがって、杉山の中に(もともとあったのかもしれませんが)毅然とした、というか、一本筋が通ったところが徐々に見えてくるのが、魅力的であり、微笑ましくもあるんです。
 

 ある理由から好きなはずのダンスに対して素直になれない舞、コンプレックスから抜け出したいためにダンスを習っている青木や田中、すぐに憎まれ口を叩くが、実は亡き夫への思いをダンスに重ねて生きる糧としている豊子。
 それぞれが素直にダンスに向き合う瞬間の、熱い空気。
 好きならばうまいとかへたとか、とりあえずそんなことはどうだっていいじゃないか。
 ただただ夢中で音楽に体をゆだね、ひたすら好きなダンスに没頭する。
 ダンスを通じて登場人物の心が解放されるにしたがい、見ているぼくの気持ちの中にも元気が満ちてきます。
 そして好きだからこそ、もっと好きになるために、もっと生きている実感を味わうために、自分のダンスを磨く。
 これなんですよね。


     
     竹中直人


     
     渡辺えり子


     
     草村礼子

 
 この映画は、話題の「スウィング・ガールズ」と同じく、「全くの初心者がふとした縁であるジャンルに足を踏み入れ、いつの間にか深く傾倒してゆく」という物語を持っています。
 「話題になってたなあ」という程度の認識で、正直あまり期待せずに、時間つぶしのつもりで見たのですが、


 見てよかったです。


 この映画の影響で、古臭いイメージが染みついていた「社交ダンス」が見直されるきっかけにもなりましたね。


 ぼくもダンスしてみたくなりましたよ。

     ボク英語解れへん Shall We Dance ?


     


◆Shall We ダンス?  
  ■公開
    日本 1996年
    アメリカ 1997年
  ■製作国
    日本(配給 東宝)
  ■監督・脚本
    周防 正行
  ■製作総指揮
    徳間 康快
  ■音楽
    周防 義和
  ■撮影
    栢野 直樹
  ■出演
    役所 広司(杉山正平)
    草刈 民代(岸川 舞)
    竹中 直人(青木富夫)
    渡辺えり子(高橋豊子)
    草村 礼子(田村たま子)
    柄本  明(三輪徹)
    原 日出子(杉山昌子)
    仲村 綾乃(杉山千景)
    田口 浩正(田中正浩)
    徳井  優(服部藤吉)
    本木 雅弘(木本弘雅:トップクラスのダンサー)
    清水 美砂(歌姫ナツコ)
    森山周一郎(岸川良:舞の父)   
    香川 京子(岸川恵子:舞の母)
    宮坂ひろし(倉高健:通称マッチョ)
    河内 ゆり(北条まりか:元青木のパートナーで、倉高のパートナー)
    鷹西 美佳(西鷹:ダンスホールのダンス教師)
    本田博太郎(さよならパーティーの司会者)       etc・・・
  ■上映時間
    136分



コメント (7)
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