ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

夏の高校野球県予選

2005年07月23日 | 随想録

 正確には「全国高等学校野球選手権大会」。
 俗に、「甲子園大会」、とくに夏は「選手権大会」と呼ばれていますね。


 実は、ぼくはかつては野球少年でした。野球に明け暮れていた中学時代の同級生で、今では高校野球の監督になっている友人もいます。
 そして、ぼくは筋金入りのタイガース・ファンでもあります。


 高校では吹奏楽部に入っていたので、夏の予選が始まると、必ず野球部の応援に駆けつけます。公立の進学校だった母校は、終業式の翌日からすぐ補習です。もう、これが我慢できないくらいイヤでした。予定表には「夏休み」とあっても、普段と変わらない一日が待っているだけなんですから。でも、吹奏楽部は、試合の日には補習を受けなくてもよかったのです。なんといってもこれが一番嬉しかったな~。


 ぼくは、吹奏楽部時代は打楽器担当だったのですが、高校野球の予選では、ここぞとばかりにトランペットに持ち替え、思い切り吹くのを楽しみにしてました。
 打楽器の男子は、体力が要求される大太鼓を担当させられるのが常だったのですが、ぼくは「応援団にも大太鼓を担当している人がいる」のを理由に、ちゃっかりバンドの花・トランペットに逃げてたわけです。
 「コンバット・マーチ」をはじめ、「宇宙戦艦ヤマト」、「ルパン三世」、「ああ青春は君に輝く」…


     
     (注:写真はイメージです)


 真夏の応援席は日陰などなく、全力で演奏していると倒れそうになるくらいでした。応援団の連中なんか、必ず学ランを着込んでるものですから、もうたいへんなんてもんじゃない。
 そのために、応援団の女子は、大きな青いポリバケツ(もちろん新品)にあらかじめ冷たい飲み物を作ってくれています。氷・輪切りレモン・砂糖・水をいっぱいに入れてよくかきまぜたものですが、これをひしゃくでコップに注いで貰い、それを呷るようにゴクゴクと飲むんです。もう言葉にならないくらいおいしかった。


     
     (注:写真はイメージです)

 チームは弱かったので、だいたい1、2試合ほどしか応援には行けませんでしたが、夏が来ると、今でも応援風景を思い出します…。


 甲子園大会の終わりは、夏休みの終わりが近いということでもあるんですね。少年に戻っていたぼくたちは、再び宿題や補習に追われる高校生に戻らざるを得なかったのでありました。
 
 
 

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