ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

アバ(ABBA)

2005年07月04日 | ミュージシャン

 「アバ」が、スウェーデン出身の稀代のポップ・グループであることは、もう言うまでもありません。
 メンバーは、ビヨルン・ウルバース、ベニー・アンダーソン、アグネサ・フラッツホッグ、アンニフリッド・レングスタッド。
 グループ名はそれぞれの頭文字を取ったものです。
 この4人(2カップル)は、いずれもスウェーデンのポピュラー音楽界ではスターとして君臨していました。つまりアバは「スウェーデンのスーパー・グループ」とも言える存在なのですね。





 美男美女の2カップルからなるヴォーカル・グループ、しかも甘いメロディのポップ・ソングのオン・パレードとくれば、それだけでシリアスなロック小僧や不良ロック青年、硬派なロック中年の面々からは軽~く見られるおそれが充分にあるのは簡単に想像がつきます。


 でも、ぼくの周りに限って言えば、アバをバカにしたような声を聞いた記憶はないなあ。
 ベイ・シティ・ローラーズなどはかなり敵視されていましたけれどね。(単にモテないオトコのシットだけだったような気もします


 アバが日本でブレイクしたのは「ダンシング・クイーン」でした。これは彼らの代名詞ともなるスーパー・ヒットでしたが、ぼくはあんまりそれには反応しませんでした。
 シンプルなドラムは単調に聞こえ、派手な間奏もなくいので、単なるディスコ・ミュージックぐらいにしか思ってなかったんです。
 ただ、サウンドの透明感のようなところは、「ほかのディスコ・バンドとは違うな~」とは思っていましたけどね。


 しかし「テイク・ア・チャンス」を聴いたときに、その美しいコーラス・ワークにいっぺんに魅かれ、それをきっかけにして積極的にアバを聴くようになりました。
 北欧出身のグループ特有の透明感や清々しさがとても爽やかで、しかもどの曲もまんべんなく完成度が高い。きっとみんなそういうところを感じ取っていたので、アバとうわべだけを取り繕ったポップ・グループとの違いをはっきり認識していたんでしょうね。





 曲は、おもにビヨルンとベニーのふたりが書いています。
 彼らのメロディ・メーカーとしての質の高さは、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ジェフ・リン(ELO)らに匹敵するのではないでしょうか。


 アバは、ちょうどぼくの青春時代にヒット曲を連発していて、当時よく聴いていたラジオの深夜放送でもひんぱんにオン・エアされていました。主要音楽雑誌にも毎号のように大きく取り上げられていましたね。
 アバの曲を聴くと、同時にそのころのことをいろいろ思い出したりします。そのころ好きだった女の子にアバのレコード(『アライヴァル』だったと思う)を借りたりもしたなあ。





 素晴らしすぎるアバのレパートリーのなかでは、
 「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」と「ザッツ・ミー」が一番好きです。
 そのほかにも、「恋のウォータールー」「S.O.S」「ダム・ダム・ディドゥル」「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」などなど、好きな曲を挙げるときりがありません。


コメント (5)
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