ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

かぐや姫

2005年10月24日 | ミュージシャン


 今日は「かぐや姫」を入れてあるMDを何気なくプレーヤーにセットしたんです。
 さらりと聞き流すつもりが、すっかり聴きいってしましました。
 南こうせつの、透明感があって、情感がこもっているやさしい歌声に、久しぶりに気持ちを揺さぶられました。


 「かぐや姫」は、南こうせつ、伊勢正三、山田パンダの三人からなるフォーク・グループです。
 1970年代前半にたいへんな支持を得ました。
 南こうせつの「しゃべり」のうまさ面白さにも人気がありましたよね。


     


 「70年代フォーク」の香りがいっぱいのメロディー、いま聴くととても懐かしく感じました。
 しかしそれ以上に歌詞が心にしみ入るんですよね。
 歌詞をじっと聴いていると、思わず涙が出そうになるんです。
 なかでも、嫁いでゆくたったひとりの妹を送り出そうとする兄の心情をしみじみ歌った「妹」、大好きです。


     
     かぐや姫『さあど』(1972年)

       
 戦場へ行った愛する人のことを歌った「あの人の手紙」、若いふたりの同棲生活を回想する「神田川」、ほかにも「なごり雪」「22才の別れ」「ぼくの胸でおやすみ」「うちのお父さん」「好きだった人」などなど、好きな歌がいっぱいあります。
 その歌詞の内容は、だれしも経験するようなできごとを題材にした、優しく、せつなく、そして物悲しいものです。


     
     かぐや姫『三階建の詩』(1974年)

       
 そういえば、少しギターが弾けるようになった頃、よくかぐや姫の曲を弾きながら、そっと歌ってみたものでした。
 

コメント (4)
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