ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

コジカナツル Live!

2005年10月21日 | 名盤


 ネットで注文しておいた「コジカナツル」のセカンド・アルバムが今日届きました。
 こういう小さなことで嬉しくなれる単純な自分が、ちょっと好きです。


 話はすこしそれますが、「指折り数えて待っている」時というのが実は一番楽しい時なのかもしれませんね。
 「楽しいことが起こる日」というのは、ぼくは少し寂しいんです。だって「楽しいことの終わり」が近づいているんだもん。


 注文したのが一昨日だったかな。
 届くのを待つのも楽しかったけれど、包装を解くのも楽しいし、CDをトレイにのせるのも楽しいし、聴いてるのも楽しかったです





 いや~、ゆとりとヤンチャと豪快さと遊び心が一体になっているような雰囲気は相変わらずです。
 それでいてバラードなんかは人間臭さと美しさが同居していて、とっても味わい深いのです。
 とにかく、子供の心をそのまま持ち続けた大人が音で遊んでいるみたい


 三人の個性が際立っているサウンドがまた面白いんです。お互いがお互いのプレイを信頼したうえで三人とも必ず何事かを主張している。それがてんでバラバラなんじゃなくて、ある地点を同時に目指しながら、それぞれが「自分」というものを出しているように聴こえるんです。だからサウンドはスリリングかつエネルギッシュ。とにかく熱くて厚いんです(シャレてるわけじゃないんですけどね・・・)。





 ぼくの好きなベーシスト・金澤英明氏のサウンド、相変わらず力強くてふくよかで温かくて、ベースだけを聴いていても飽きないなぁ。とくに4曲目の「Truth In Your Eyes」のベース・ソロ、しみじみと聴きました。泣けますね~
 ピアノの小島氏、ドラムスの鶴谷氏のプレイももちろん大好きなんですけどね


 彼らは、「日本が世界に誇るピアノ・トリオ」と言ってもいいんじゃないかな~
 しかも、ボーダーレスというか、コジカナツルの音楽をジャンル分けしようと思ってもどれにも当てはまらない。
 いや、どのジャンルからもはみ出す、と言ったほうがいいのかも。
 ロックのワイルドさ、ジャズの深みと熱さ、クラシックの美しさ。これらが溶け合ったものが彼らの音楽からにじみ出てやまないのです。
 こうなったら、最近出たばかりの、彼らのサード・アルバムも買わねば!






◆Live!
  ■演奏・プロデュース
    コジカナツル
  ■リリース
    2004年9月15日
  ■録音
    目黒ブルース・アレイ・ジャパン (2004年4月2日)、京都RAG (2004年4月7日~8日)
  ■収録曲
    ① Blues Everywhere (Shirley Scott)
    ② "U" (小島良喜)
    ③ Resurrection (鶴谷智生)
    ④ Truth In Your Eyes (小島良喜)
    ⑤ In A Mellow Tone (Duke Ellington)
    ⑥ Let's Meet Again (金澤英明)
  ■録音メンバー
    小島良喜 (piano)
    金澤英明 (bass)
    鶴谷智生 (drums)
  ■レーベル
    RAGMANIA




コメント (21)
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