
わたしは、4月から箕面市の教育専門員として、市内8校の中学校を1日1校の割合で、まわっています。
教職経験の少ない、おもに教諭になって2年目、3年目の人と今年から箕面市の中学校に勤務している講師の教員の授業をみて、指導する役割です。
指導の対象になる人の教科は、9教科全部に広がります。
中学校には、部活もありますが、1日のうちでも、教員は7時間ほどは授業に従事します。
ですから、経験の少ない教員が授業をちゃんとできるためのサポートは必要です。
さて、教員に必要な資質とは何でしょうか。
たくさんあります。
生徒を理解できる。
人間味のある人。
生徒の心情に寄り添うことのできる。
部活を指導できる。
いろいろありますが、とくに授業に関して言うなら、いい授業ができるように、授業について日々研修を積む人であると考えています。
親御さんが中学生のとき受けられた授業と今の授業は大きく違っているのが、いまの授業です。
社会や子どもを取り巻く環境の変化が大きいので、「私の授業はこれで完成しました」ということは、ベテランでもありえないのです。
日々、授業の準備にいそしみ、教材をつくり、授業技術を磨く人にならないと、教員としての役割を果たすことができません。
これを学校関係者は、「授業研究」とよんでいます。
見たいのは、授業での子どもの笑顔です。
深い学びをして、学習を好きになる子を育てたい。
こう考え、時間をかけても、日々授業準備をしている若い教員が箕面市の中学校にもいます。
そんな教員をサポートすることが、自分のミッションだと感じています。
易から難へ、段階を踏んで活動を組み立てていく若い授業の実践者としての教員がいます。
子どもに、多彩な活動を準備して、深く子どもに考えさせる授業をする教員がいます。
子どもに「そうか、わかった!」とつぶやかせる教員がいます。
集団やグループが生徒個人の力を引き上げる活動を行わせる教員がいます。
わたしは、そんな教員と授業後に振り返って話し合うとき、まっすぐな気持ちで授業に向き合っている態度に感心して、少しでも力になりたいと思うのです。