箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子育ての極意は自分を肯定

2020年09月04日 06時20分00秒 | 教育・子育てあれこれ


母親が、自分や夫のいい点を認めていることは、子育てではたいへん重要になります。

自分のいい点を見つけている人は、他者のいい点を見つけることができるものです。

反対に、自分のいい点を見つけられず、悪い点ばかりを見ている人は、他者の悪い点ばかりが見えます。

つまり、自分を肯定できる人は、他者を肯定できます。

このような肯定感をもとに、じっさいの子育てでは、子どもに対してこういう親子の会話につながります。

「やさしいところは、お父さんに似ているね」とか「話し好きなところは、お母さんといっしょだね」。

このブログを読んでいる人がお母さんなら、お母さんは自分に自信がありますか。

子育てとは、わが子を「いい子」「優れている子」に育てることで自信をもつのではありません。

それよりも、お母さんが自分自身の生き方に自信をもつことが大切なのです。

どんな人だって、短所や欠点、弱点をたくさん抱えています。そのことを気にしすぎないで、「人ってそういうもの」と納得します。

そして、自分なりの努力をして、「できればいずれはこういうことができる人になりたい」と思えることが、ほんとうの意味での自信のある人だと、私は考えます。

ですから、お子さんに伝えてください。

「いまはできなくても、いつかできるようになるといいね。そのほうがなんか、楽しくなってくるね」と。

自分を肯定できることが、自分自身にとっても、また子育てにおいても、いかに大切かということです。