箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

学習しないと、失言は止まらない

2021年04月05日 15時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ

今の時代は、テレビ局から放送される番組での出演者の発言に対する視聴者の感覚はかなり鋭くなっています。

テレビ番組は、この4月に改変されます。

たとえば、朝の情報番組も改編され司会やメンバーが入れ替わることもあります。

その番組は生放送で流されるため、局として一番心配なのは、不適切発言や失言を出演者がしないかと心配になるのでないでしょうか。

女性差別を「悪意なく」いう人が番組内で発言する。アイヌ差別の発言も指摘されて初めて不適切な発言だったと謝罪することもあります。

出演する人も「何を言われるかわからないので、何も話せない」と思うかもしれません。

しかし、なぜその発言が問題なのか、不適切なのかは、その人の学習がたりないのです。

人権のさまざまな課題を、学習していると、一つの人権課題は、ほかの人権課題とつながっていることがわかってきます。。

人を尊重して、人を大切にする発言や行動は、普遍的なものであり、知識として身につけて行動化されなければなりません。。

できれば当事者との出会いをしておくほうが、もっといいのです。

当事者と出会うことで、「悪意のない」不用意な言動により心を傷つけられた人の痛みを知ることができます。

でも、最低限、知識だけは身につけておくことが生放送に出演する人には、最低条件だと思います。

学校での人権教育は、人権の課題についての知識を深め、課題が社会のしくみから生まれており、社会を変えようと行動する人を育てることを目的とします。