今の小中学校では、教員以外の専門的スタッフが配置され、児童生徒の健やかな成長に寄与する体制づくりが進んでいます。
たとえば、スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)学習支援員、教育相談員、通級指導員などが配置されています。
また、特別支援教育に関しても、校内の教員の中から特別支援教育コーディネーターを選任し、教員がSCや教育相談員と連携し、チームとした教育を進めています。
しかし、その一方で気になることがあります。
子どもにかかわる大人が増えることにより、学級担任の役割と意識が薄くなることです。
これはとくに教職経験の少ない若手教員に見受けられます。
たとえば、課題のある児童生徒に関して、専門的な観点からアセスメント(支援・指導の方向を定める「見立て」のこと)をするときに、保護者の了承を得て、発達検査を行う場合もあります。
そして、発達障害が明らかになったりすると、「そうか。この子は○○だから、できないんだ」と妙に納得するのです。
たとえば、課題のある児童生徒に関して、専門的な観点からアセスメント(支援・指導の方向を定める「見立て」のこと)をするときに、保護者の了承を得て、発達検査を行う場合もあります。
そして、発達障害が明らかになったりすると、「そうか。この子は○○だから、できないんだ」と妙に納得するのです。
言葉は適切でないかもしれませんが、子どもに「ラベル張り」をして、安心してしまう例が散見されます。
アセスメントをするのは、その子にあった支援がどうあるべきかを検討し、多面的・効果的な支援を行うためにあるのです。
アセスメントをするのは、その子にあった支援がどうあるべきかを検討し、多面的・効果的な支援を行うためにあるのです。
学級担任が思考停止してしまうためではないのです。
学級担任なら、その子の特性、能力をまるごと引き受けていくのです。クラスの子、誰ひとりとり残すことなく、信頼関係を築き、指導・支援にあたるのです。
通級指導員や専門スタッフに任せようとして、課題のある子を自分の視界から外していないか、いま一度ふりかえってほしいと思います。
そんな担任の姿勢をクラスの子どもたちはよく見ています。どの子のことも大切にする学級担任がいるから、子どもはクラスメートを、仲間として受け入れ、かかわりあうのです。
学級担任なら、その子の特性、能力をまるごと引き受けていくのです。クラスの子、誰ひとりとり残すことなく、信頼関係を築き、指導・支援にあたるのです。
通級指導員や専門スタッフに任せようとして、課題のある子を自分の視界から外していないか、いま一度ふりかえってほしいと思います。
そんな担任の姿勢をクラスの子どもたちはよく見ています。どの子のことも大切にする学級担任がいるから、子どもはクラスメートを、仲間として受け入れ、かかわりあうのです。
おとながチームとして子どもにかかわることは大切です。しかし、専門的スタッフをはじめ、その子にかかわる教職員を調整して、最終的な責任を引き受けるのは学級担任です。
それだけの役割を覚悟して、子どもの成長とともに成長する教員であってほしいのです。
年度当初に、そう思います。